投稿日:2022.9.20/更新日:2022.9.20
プレシジョンクリニックページへお越し頂きありがとうございます。
京都大学名誉教授 西川伸一先生は主催されておられる NPO aasj『論文ウオッチ』コーナーに興味深い論文の解説がupされました。
(内容)
ジョンズホプキンス大学を中心とした多施設共同研究で、遺伝的ハイリスクグループでも、1年に1回の検診で進行前の膵臓ガンを見つけられることを明らかにした論文です。
ご興味を持たれた方は、原論文は下記で、 調べてみてください。
内容は驚くべきもので、
一般に膵臓ガンは、診断時85%がステージⅣで、生存期間は平均1.5年ですが、
今回の定期検診で見つかった膵臓ガンの57%がステージⅠで、平均生存期間は9.8年と素晴らしい結果でした。
一方手術をして悪性所見がなかったケースは13例ありましたが、基本的に全員生存しておられます。
内視鏡超音波かMRCPによる検査は、間違いなく膵臓ガンの早期発見を保証することが示されています。
少なくとも遺伝リスクのある人は、年1回の超音波内視鏡検査+MRCP検査を考慮されてはいかがでしょうか?
2022年6月15日 Journal of Clinical Oncology 掲載:「The Multicenter Cancer of Pancreas Screening Study: Impact on Stage and Survival(膵臓ガン早期発見のための多施設研究;定期検診のステージと生存に対するインパクト)」
(詳細下記参照ください)
https://aasj.jp/news/watch/20131
プレシジョンクリニック名古屋院長
岡崎監修
大阪大学医学部を卒業後、同大学院の修士課程を終了したのち、関西地方を中心に医療に従事、現在はプレシジョンクリニック名古屋院長として活躍中。専門は内視鏡診断および治療・研究開発。日本内科学会認定医や日本消化器病学会専門医、日本医師会認定産業医などの認定医を保有。
略歴:
2001/3
大阪大学医学部卒業
2001/6
大阪大学医学部附属病院内科研修医
2002/6
大阪厚生年金病院 内科 研修医