膵臓がんの対策は、年1回の超音波内視鏡検査+MRCP検査?!

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京都大学名誉教授 西川伸一先生は主催されておられる NPO aasj『論文ウオッチ』コーナーに興味深い論文の解説がupされました。

(内容)
ジョンズホプキンス大学を中心とした多施設共同研究で、遺伝的ハイリスクグループでも、1年に1回の検診で進行前の膵臓ガンを見つけられることを明らかにした論文です。
ご興味を持たれた方は、原論文は下記で、 調べてみてください。

内容は驚くべきもので、
一般に膵臓ガンは、診断時85%がステージⅣで、生存期間は平均1.5年ですが、
今回の定期検診で見つかった膵臓ガンの57%がステージⅠで、平均生存期間は9.8年と素晴らしい結果でした。
一方手術をして悪性所見がなかったケースは13例ありましたが、基本的に全員生存しておられます。
内視鏡超音波かMRCPによる検査は、間違いなく膵臓ガンの早期発見を保証することが示されています。
少なくとも遺伝リスクのある人は、年1回の超音波内視鏡検査+MRCP検査を考慮されてはいかがでしょうか?

2022年6月15日 Journal of Clinical Oncology 掲載:「The Multicenter Cancer of Pancreas Screening Study: Impact on Stage and Survival(膵臓ガン早期発見のための多施設研究;定期検診のステージと生存に対するインパクト)」

(詳細下記参照ください)

https://aasj.jp/news/watch/20131

監修:岡崎医師