がんと戦う免疫が力を発揮できるように、体の内側の環境を整える治療です。免疫療法の効果を支える土台づくりです。
がんが周囲につくる環境(腫瘍微小環境・TME)と、患者さまの全身状態の両面から、免疫が働きやすい体内環境を整える治療です。温熱療法・BRM(生物学的応答調節)・既存薬の応用(ドラッグ・リポジショニング)・栄養療法の4本立てで、主に抗炎症・抗酸化作用を通じて免疫療法の効果を高めることを目指します。治療コンセプトを見る →
がん免疫がうまく働くには、がんそのものが作り出す環境と、患者さまの全身状態、その両方が鍵になります。がんは周囲に炎症や免疫抑制の環境(腫瘍微小環境・TME)を作り、免疫の攻撃から逃れようとします。一方で、患者さまの栄養状態や腸内環境が乱れると、免疫は本来の力を発揮できません。
腫瘍微小環境では、がんを支える線維芽細胞(がん関連線維芽細胞)、免疫を抑える細胞(制御性T細胞、骨髄由来抑制細胞、M2型マクロファージ)、慢性的な炎症、低酸素や酸性の環境などが重なり、がんの目印を覚えたキラーT細胞が働きにくくなります。免疫環境療法は、この一つひとつに働きかける手段を組み合わせます。
免疫環境療法は、このがん側(TME)と患者さま側(全身状態)の両面から、免疫が働ける環境を整えます。がんの炎症と酸化を抑え、免疫にとって有利な体内環境をつくることが基本的な考え方です。抗がん剤のような即効性のある治療とは異なり、免疫療法の効果を引き出すための土台(体内環境)づくりを目的とします。
温熱療法・BRM(生物学的応答調節)・既存薬の応用(ドラッグ・リポジショニング)・栄養療法を、患者さまの状態と腫瘍微小環境の評価に応じて組み合わせます。
免疫療法の効果を高めるために体内環境を整えたい方、栄養状態や全身状態を支えながら治療に取り組みたい方が対象です。血液検査のデータに基づき、患者さまごとに必要な組み合わせをご提案します。抗がん剤のような即効性のある治療ではなく、時間をかけて土台を整えていく治療である点をご理解ください。
当院の治療は、SynerTri Immunotherapy®の考え方に基づき、免疫を高める〈アクセル〉としての樹状細胞ワクチン療法、免疫の〈ブレーキ解除〉としての免疫チェックポイント阻害薬、局所療法という〈スイッチ〉を組み合わせて設計します。免疫環境療法は、これらの治療が働くための体内環境(土台)を整える治療として、初診日から並行して進めます。SynerTri Immunotherapy®について詳しく →
血液検査・病理染色・TME免疫組織染色・遺伝子検査の結果をもとに、初診日から環境づくりを始めます。
血液検査の結果に加え、病理染色、TME免疫組織染色(腫瘍微小環境の評価)、遺伝子検査の結果を参考に、患者さまに必要な組み合わせを組み立ててご提案します。担当医師が免疫環境療法について詳しくご説明しますので、些細なことでも気兼ねなくご相談ください。
これらの結果をもとに、BRM(薬剤・栄養剤)や既存薬の応用を組み合わせて初診日から体内の免疫環境の改善を始めます。温熱療法は連携医療機関で実施します。
免疫環境療法は、免疫療法の効果を引き出す土台(体内環境)づくりが目的です。時間を要する治療のため、初診日から始めて免疫療法に備えます。血液検査データを見ながら適宜助言を行います。
免疫環境療法は、基本的に安全性の高い薬剤・栄養剤・食事療法の組み合わせで構成されています。しかし、それぞれの方法に特有の副作用が生じる場合があります。以下は概要で、詳細は医療相談時に担当医師にご確認ください。
※書類・資料がなくても、医療相談は受けられます。
費用は、選択する組み合わせ(BRM、ケトン食療法、温熱療法など)によって異なります。温熱療法は連携医療機関にて実施します。当院の治療は自由診療です。項目ごとの目安金額は料金表をご確認ください。詳細はお気軽にご相談ください。
※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。当院の治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。
ステージ4と告げられた方も、治療の選択肢を失った方も。
ご家族だけで相談に来られる方も歓迎しています。
診療情報提供書がなくとも、無料でご相談を承ります。