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平滑筋肉腫ステージⅣ、数か月ごとに再発・転移を繰り返していた60代女性|樹状細胞ワクチン療法と低用量化学療法を併用した経過

この症例のポイント

  • 相談時の状況:平滑筋肉腫ステージⅣで、上腕骨・後腹膜・肋骨・肝臓・肺・副腎と数か月ごとに再発・転移を繰り返し、そのたびに摘出術を受けていた60代の女性です。初診時は、一人での外出が難しい状態でした。
  • 検討した課題:手術だけでは再発に追いつかない状況でした。体への負担を抑えながら、低用量の化学療法に何を組み合わせるかを検討しました。
  • 行った治療と経過:樹状細胞ワクチン療法を始め、翌月から大学病院で低用量化学療法を併用しました。次々と現れていた再発は抑えられ、一人での外出がまったく問題なくなるまで回復して、日常生活に支障なく外来に通院されています。

肉腫の再発や転移を、繰り返している方へ。
手術のあとに、組み合わせられるものがあります。

手術と抗がん剤に何を組み合わせられるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

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    Case Report ─ 当院で治療を行った平滑筋肉腫の症例

    重要症例

    平滑筋肉腫
    ステージⅣ
    多発再発・転移
    60代
    女性
    樹状細胞ワクチン療法
    再発コントロール
    QOL改善

    平滑筋肉腫が数か月ごとに再発するとき ― 低用量の抗がん剤と免疫療法

    数か月ごとに再発・転移を繰り返していた平滑筋肉腫に、樹状細胞ワクチン療法と低用量化学療法を組み合わせた患者さまの経過をご紹介します。平滑筋肉腫の解説は、症例のあとにまとめています。

    患者情報

    項目 内容
    診断名 平滑筋肉腫 ステージⅣ(多発再発・転移)
    既往歴 悪性リンパ腫、乳がん
    紹介元 T大学医科学研究所病院 教授
    年齢・性別 60代 女性
    治療法 複数回の外科的切除+樹状細胞ワクチン療法+低用量化学療法(併用)

    治療経過

    時期 内容
    20XX年4月 定期健診で腹部腫瘍を指摘され、手術を実施。
    20XX+2年10月 右上腕骨の病的骨折。平滑筋肉腫の再発転移と診断され、摘出術を施行。
    20XX+3年9月 後腹膜への再発転移を診断。
    20XX+4年1月 後腹膜転移の摘出術を施行。その後まもなく、左第11肋骨・肝臓・肺への再発転移を指摘。
    20XX+4年4月 肋骨転移性骨腫瘍の摘出術を施行。
    20XX+4年6月 肝臓部分切除(6箇所)および左副腎摘出術を施行。数ヶ月ごとに再発・転移を繰り返す状況だった。
    20XX+4年7月 T大学医科学研究所病院の教授より当院を紹介され、免疫療法を検討。
    20XX+4年8月 樹状細胞ワクチン療法を開始(当初2週間に1回のペース)。
    20XX+4年9月 大学病院で低用量化学療法を併用開始。
    その後〜現在 再発・進行がコントロールされ、日常生活に支障なく外来通院中。初診時は一人での外出が困難だったが、一人での外出がまったく問題なくなるまで改善した。
    平滑筋肉腫3018 治療経過タイムライン(数ヶ月ごとの再発が免疫療法+低用量化学療法でコントロール)

    治療の考え方(SynerTri®)

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、数ヶ月ごとに再発・転移を繰り返す難しい状況に対し、局所療法〈スイッチ〉として複数回の外科的切除を行いつつ、標準治療としての低用量化学療法に、免疫を活性化する〈アクセル〉である樹状細胞ワクチン療法を併用しました。併用開始後、次々と現れていた再発がコントロールされ、QOLの改善も得られています。

    治療期間・回数/費用

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    樹状細胞ワクチン療法の副作用は基本的にほとんど認められませんが、以下の可能性があります。なお、化学療法を併用する場合は、化学療法に伴う副作用も生じ得ます。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:細菌等による培養汚染リスク
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤・皮疹・発熱

    治療効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

    院長から

    手術で追いつかないときほど、体への負担を抑えた抗がん剤を土台に免疫療法を重ねるのが、私たちの考え方です。この方は、樹状細胞ワクチン療法を始めた翌月から、大学病院で低用量化学療法を併用しました。負担を抑えた組み合わせを続けたことが、再発が抑えられ、一人で外出できるまで回復した経過に寄与できた可能性があると考えています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

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      平滑筋肉腫とは

      平滑筋肉腫は、血管壁や内臓(子宮・消化管・後腹膜など)の平滑筋から発生する悪性腫瘍(軟部肉腫)です。悪性度が高く、手術で切除しても再発や遠隔転移(肺・肝・骨など)を繰り返すことがあります。ステージⅣは遠隔転移を伴う進行期を指し、治療の主眼は腫瘍のコントロールと生活の質(QOL)の維持になります。

      治療は手術(切除可能な病変の摘出)が中心で、状況に応じて化学療法(ドキソルビシン・ゲムシタビン+ドセタキセルなど)が用いられます。ただし肉腫は化学療法の奏効率が限定的な場合があり、再発を繰り返す症例では治療選択が難しくなります。

      再発・転移を繰り返す肉腫に免疫療法を組み合わせる考え方

      再発・転移を繰り返す平滑筋肉腫では、外科的切除だけでは追いつかないことがあります。当グループでは、標準治療(化学療法)を土台に、免疫を活性化する樹状細胞ワクチン療法(SynerTri®のアクセル)を組み合わせる設計を行うことがあります。本症例では低用量の化学療法と免疫療法を併用しました。

      SynerTri®の役割 本症例での対応
      スイッチ(局所制御) 上腕骨・後腹膜・肋骨・肝臓・副腎など、再発・転移巣を繰り返し外科的に切除
      アクセル(免疫活性化) 樹状細胞ワクチン療法で、がん特異的免疫を誘導
      標準治療(化学療法) 低用量化学療法を併用(大学病院にて実施)

      よくある質問(FAQ)

      Q. 平滑筋肉腫が何度も再発・転移を繰り返す場合、打つ手はありますか?
      平滑筋肉腫は再発・転移を繰り返すことがあり、外科的切除に加えて薬物療法や免疫療法を組み合わせる選択肢があります。本症例では数ヶ月ごとに再発を繰り返していましたが、樹状細胞ワクチン療法と低用量化学療法の併用により再発がコントロールされました。治療効果には個人差があります。
      Q. 免疫療法と抗がん剤(化学療法)は併用できますか?
      本症例では樹状細胞ワクチン療法と低用量化学療法を併用しています。標準治療(化学療法)を土台に免疫療法を組み合わせることで、相乗的な効果が期待される場合があります。併用の可否や用量は病状に応じて個別に設計します。
      Q. 肉腫の治療で生活の質(QOL)は改善しますか?
      本症例では、初診時は一人での外出が困難でしたが、治療後は一人での外出がまったく問題なくなるまで改善しました。QOLの改善は治療目標のひとつですが、経過には個人差があります。


      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
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        矢﨑雄一郎 プレシジョンクリニック東京院長
        監修:矢﨑 雄一郎 医師
        プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
        東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

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