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胆嚢がんステージⅣ、腹膜播種で手術できないと言われた60代男性|抗がん剤を3回で終えたあと樹状細胞ワクチン療法を続けた、診断から5年の経過

この症例のポイント

  • 相談時の状況:胆嚢がんと診断され、減黄処置のあとの腹腔鏡検査で腹膜播種が見つかり、手術はできないと告げられた60代の男性です。
  • 検討した課題:抗がん剤(GEM+CDDP)を土台にして、並行して何を組み合わせるかを検討しました。
  • 行った治療と経過:抗がん剤を始めた翌月から樹状細胞ワクチン療法を並行し、CTで縮小を確認したあと、ご本人の希望で抗がん剤は3回で終えて樹状細胞ワクチン療法を続けました。約1年9か月後のCTでがんは完全に消失(CR)し、診断から5年間、再発なく元気に過ごされています。

腹膜播種があると言われた方は、腹膜播種の治療相談のページもご覧ください。

胆嚢がんで腹膜播種があり、手術はできないと言われた方へ。
抗がん剤は続けたまま、ご相談いただけます。

抗がん剤に何を組み合わせられるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

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    Case Report ─ 当院で治療を行った胆嚢がんの症例

    重要症例

    胆嚢がん
    ステージⅣ
    腹膜播種
    手術不能
    60代
    男性
    樹状細胞ワクチン療法
    CT上完全消失(CR)
    5年間無再発

    胆嚢がんで抗がん剤が続けられないとき、免疫療法という選択肢

    腹膜播種のため手術できないと診断された患者さまの経過をご紹介します。胆嚢がんステージⅣの解説は、症例のあとにまとめています。

    患者情報

    項目 内容
    診断名 胆嚢がん、腹膜播種(ステージⅣ)
    年齢・性別 60代 男性
    治療法 抗がん剤(GEM+CDDP・3回投与)+樹状細胞ワクチン療法(手術は腹膜播種のため不能)

    治療経過

    時期 内容
    20XX年2月 胆嚢がんと診断。PTBD(経皮経肝胆道ドレナージ)で減黄処置を実施。腹腔鏡検査で腹膜播種を認め、手術不能と診断された。
    20XX年4月 抗がん剤(GEM+CDDP)を開始。
    20XX年5月 樹状細胞ワクチン療法を開始。
    20XX年6月 CTでがんの縮小を確認。ご本人の希望により抗がん剤は3回投与で終了。以降は樹状細胞ワクチン療法を継続。
    20XX+1年1月 樹状細胞ワクチン療法11回目の投与(最初のクールを終えたのちも継続)。
    20XX+2年2月 CT上、がんが完全に消失(CR)していることを確認。
    20XX+4年10月(診断から4年8か月) 無再発生存中。その後も含め、診断から約5年経過し元気に過ごされている。
    胆嚢がん2926 治療経過タイムライン(腹膜播種を含みCT上完全消失・5年間無再発)

    治療の考え方(SynerTri®)

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、手術不能と診断されたのち、標準治療としての抗がん剤(GEM+CDDP)で腫瘍の縮小を確認しました。そのうえでご本人の希望により抗がん剤を早期に終了し、免疫を活性化する〈アクセル〉である樹状細胞ワクチン療法を中心とした治療へ移行。最初のクールを終えたあとも継続した結果、CT上でがんが完全に消失し、診断から5年間再発なく経過しています。

    治療期間・回数/費用

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    樹状細胞ワクチン療法の副作用は基本的にほとんど認められませんが、以下の可能性があります。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:細菌等による培養汚染リスク
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤・皮疹・発熱

    治療効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

    院長から

    抗がん剤を土台に免疫療法を重ねるのが、私たちの基本の考え方です。この方は、抗がん剤でがんの縮小を確認したあと、ご本人の希望で抗がん剤を3回で終え、樹状細胞ワクチン療法を最初のクールのあとも続けました。免疫療法を途切れさせずに続けたことが、がんが完全に消失し、診断から5年再発なく過ごされている経過に寄与できた可能性があると考えています。

    腹膜播種がある場合の治療の選び方は、腹膜播種の治療相談のページでもご案内しています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

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      胆嚢がん・腹膜播種とは

      胆嚢がんは胆道がんの一種で、初期には自覚症状が乏しく、進行してから発見されることが少なくありません。診断時にすでに腹膜播種(がん細胞が腹腔内に散らばった状態)や黄疸を伴う場合、根治的な手術が難しくなります。本症例でも、診断時にPTBD(経皮経肝胆道ドレナージ)による減黄処置と腹腔鏡検査が行われ、腹膜播種のため手術不能と判断されました。

      手術ができない進行胆嚢がんの標準治療は化学療法(ゲムシタビン+シスプラチン=GEM+CDDPなど)が中心です。胆道がんは治療選択肢が限られるがん種のひとつとされています。

      抗がん剤の効果を見極め、免疫療法を中心にする考え方

      本症例では、抗がん剤(GEM+CDDP)開始後まもなくCTで腫瘍の縮小が確認されました。ここでご本人の希望により、抗がん剤は3回投与で終了し、以降は樹状細胞ワクチン療法を継続するという方針がとられています。当グループでは、標準治療の効果や副作用の負担をふまえながら、免疫を活性化する樹状細胞ワクチン療法(SynerTri®のアクセル)を中心とした設計を検討することがあります。ただし抗がん剤を早期に終了する選択にはリスクもあり、病状を十分に評価したうえで個別に判断します。

      SynerTri®の役割 本症例での対応
      標準治療(抗がん剤) GEM+CDDPを3回投与し、腫瘍の縮小を確認したのちご本人の希望で終了
      アクセル(免疫活性化) 樹状細胞ワクチン療法を継続し、がん特異的免疫を誘導

      よくある質問(FAQ)

      Q. 胆嚢がんで腹膜播種があり手術不能と言われました。治療の選択肢はありますか?
      腹膜播種を伴う胆嚢がんは手術の適応外となることが多く、化学療法が治療の中心となります。本症例では抗がん剤(GEM+CDDP)で腫瘍の縮小を確認したのち、樹状細胞ワクチン療法を継続し、CT上完全消失(CR)に至っています。治療効果には個人差があります。
      Q. 抗がん剤の回数を減らして免疫療法を中心にすることはできますか?
      本症例では、抗がん剤で腫瘍の縮小が確認できたことをふまえ、ご本人の希望により抗がん剤を3回投与で終了し、以降は樹状細胞ワクチン療法を継続しました。治療の組み合わせや期間は、病状やご希望に応じて個別に設計します。
      Q. CT上でがんが完全に消失(CR)した場合、治癒したと言えますか?
      CT上の完全消失(CR:Complete Response)は画像上がんが確認できなくなった状態を指しますが、微小ながん細胞が残っている可能性は否定できず、医学的に「治癒」を保証するものではありません。本症例では診断から5年間、無再発生存が確認されています。治療効果には個人差があります。


      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
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        矢﨑雄一郎 プレシジョンクリニック東京院長
        監修:矢﨑 雄一郎 医師
        プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
        東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

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