無料医療相談

FREE CONSULTATION

TOP 用語集 オプジーボ(一般名:ニボルマブ)

2024.10.17

オプジーボ(一般名:ニボルマブ)

オプジーボ(一般名:ニボルマブ)は、免疫療法の一種である免疫チェックポイント阻害剤の一つで、がん治療に用いられています。特に、体の免疫システムががん細胞を攻撃する力を高めることを目的とした薬です。

仕組み:
オプジーボは、T細胞と呼ばれる免疫細胞に働きかけ、免疫応答を抑制する「PD-1(Programmed Cell Death Protein-1)」というタンパク質の働きを阻害します。通常、がん細胞はこのPD-1を活性化させることで、T細胞の攻撃を回避し、免疫から隠れます。オプジーボはこのPD-1の働きをブロックし、免疫細胞が再びがん細胞を攻撃できるようにします。

適応症:
オプジーボはさまざまな種類のがんに対して使用されており、以下のような適応症があります

悪性黒色腫(メラノーマ)
非小細胞肺がん(NSCLC)
腎細胞がん(RCC)
ホジキンリンパ腫
頭頸部がん
胃がん
食道がん
膵臓がんなど

これらのがんは免疫逃避メカニズムを持つため、従来の治療法では効果が得られにくいケースが多いです。しかし、オプジーボは免疫応答を再活性化することで、これらのがんに対して有効な治療効果を示します。

副作用:
オプジーボは免疫系を活性化させるため、自己免疫関連の副作用が発生することがあります。代表的な副作用には次のものがあります:

皮膚の発疹やかゆみ
下痢や腸炎
肝機能障害
肺炎
内分泌障害(甲状腺機能低下や副腎機能不全など)

これらの副作用は、早期に適切な対応を行うことで管理可能です。

効果と今後の展望:
オプジーボは免疫療法の分野で大きな進展をもたらした薬であり、特に進行がんや再発がんに対して長期的な効果が期待されています。また、免疫チェックポイント阻害剤は他の治療法(化学療法、放射線治療、他の免疫療法など)と組み合わせて使用されることで、より高い効果が得られるケースもあります。

オプジーボは、免疫療法の一環として、がん治療の選択肢を大きく広げていますが、どの患者にも適用できるわけではないため、適切な治療計画を立てることが重要です。