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TOP 用語集 アミバンタマブ(商品名:ライブリバント)

2024.10.27

アミバンタマブ(商品名:ライブリバント)

アミバンタマブ(ライブリバント)は、非小細胞肺がん(NSCLC)の治療に用いられる抗体薬で、特にEGFR遺伝子のエクソン20挿入変異を持つ患者に効果があることが示されています。アミバンタマブはEGFRとMETの両方を標的にするバイスペシフィック抗体で、がん細胞の増殖を抑制する新しい治療法のひとつです。

アミバンタマブの特徴と効果

  1. EGFRエクソン20挿入変異をターゲット:EGFR遺伝子にエクソン20挿入変異がある場合、従来のEGFR阻害薬が効きにくいことが多いですが、アミバンタマブはこの変異を持つ細胞にも効果を示します。
  2. 二重標的作用:EGFRとMETの二重標的であるため、これらのシグナル経路を介して増殖するがん細胞の増殖と生存を同時に抑制する効果が期待されます。
  3. 注射薬:アミバンタマブは点滴で投与されるため、定期的な通院が必要です。

副作用

アミバンタマブの一般的な副作用には、皮膚反応(発疹や乾燥肌など)、爪の異常、浮腫、インフュージョンリアクション(投与中に発生するアレルギー反応のような症状)などがあります。投与開始時のインフュージョンリアクションを避けるため、初回の投与はゆっくりと行われます。また、まれに肺炎などの重篤な副作用が発生することがあるため、慎重な経過観察が必要です。

承認と使用状況

アミバンタマブは、アメリカFDAやその他の規制機関により、EGFRエクソン20挿入変異を持つNSCLC患者向けの治療薬として承認されています。これは、従来の治療が効きにくいEGFR変異に対応した新しい治療選択肢として注目されています。