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TOP コラム 膵臓がんとは?原因・症状・治療法を徹底解説【最新情報2024】

投稿日:2024.1.1/更新日:2024.11.17

膵臓がんとは?原因・症状・治療法を徹底解説【最新情報2024】

膵臓がんの基礎知識と最新情報

膵臓がんについての詳細な情報と最新の治療法をご紹介します。

1. 膵臓がんの基礎知識:膵臓がんとは何か?

膵臓がん(すい臓がん)は、膵臓に発生する悪性腫瘍で、進行が早く治療が難しいがんとして知られています。「膵癌(すいがん)」とも呼ばれますが、同じ病気を指します。

膵臓は、血糖値を調整するホルモン(インスリンやグルカゴン)を分泌し、消化酵素を作る重要な器官です。
腫瘍が発生すると消化不良や血糖値の異常、他臓器への早期転移リスクが生じます。

2. 主な原因とリスク要因:膵臓がんを引き起こすもの

膵臓がんの原因は完全には解明されていませんが、以下のリスク要因が挙げられます。

  • 生活習慣: 長期間の喫煙、過度なアルコール摂取、高脂肪・低繊維の食事
  • 遺伝的要因: 家族歴がある場合、リスクが高まります
  • 糖尿病: 新たに発症した糖尿病は早期症状と関連が指摘されています
  • 慢性膵炎: 長期の膵臓炎症ががんの発生を助長します

これらを把握し、早期発見につなげることが重要です。

3. 膵臓がんの初期症状:早期発見が難しい理由

膵臓がんは、初期段階でははっきりした症状が現れにくいのが特徴です。以下の症状がある場合は注意が必要です。

  • 胃のあたりや背中の痛み
  • 食欲不振や体重減少
  • 皮膚や目が黄色くなる(黄疸)
  • 血糖値の急な変化(新たな糖尿病の診断など)

症状が現れた時点で進行していることが多いため、定期的な健康診断が重要です。

4. 治療法の選択肢:最新の膵臓がん治療

膵臓がんの治療法は、進行度(ステージ)に応じて以下のように分類されます。

  • 手術療法(切除可能な場合)

    完全に切除できる場合、膵頭十二指腸切除術などが行われます。

  • 化学療法

    ゲムシタビン、アブラキサン、オニバイドやFOLFIRINOX療法が使用されます。

  • 放射線療法

    手術後の補助療法や進行がんに対して使用される場合があります。

  • 免疫療法(新たな選択肢)

    免疫チェックポイント阻害剤やがんワクチンが注目されています。

5. 精密診断の重要性:膵臓がんの早期発見に役立つ方法

膵臓がんの診断には以下の検査が用いられます。

  • 血液検査: 腫瘍マーカー(CA19-9)の測定
  • 画像診断: CT、MRI、PET-CTなど
  • 内視鏡検査: 超音波内視鏡(EUS)で膵臓を詳しく観察

家族歴や慢性膵炎がある方は、定期的な検査が推奨されます。

6. 未来の膵臓がん治療:最新研究と展望

2024年現在、膵臓がん治療で注目されているのは、標的療法や個別化医療です。

  • リキッドバイオプシー: 血液からがん細胞やDNAを検出する技術
  • 新しい薬剤: 分子標的薬や免疫ワクチン療法が有望とされています

これらの技術は、治療成績を大きく向上させる可能性があります。

膵臓がんでお悩みの患者さまへ

膵臓がんに関するさらに詳しい情報や相談は、当院に気兼ねなくお問い合わせください。

監修医師

矢﨑 雄一郎医師

免疫療法・研究開発

東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法の開発企業であるテラ株式会社の創業者。