投稿日:2023.7.5/更新日:2024.10.31
ガン予防にはさまざまな方法がありますが、日常生活の中で最も簡単に行えるのが、日光浴です。日光を浴びることで、体内で生成されるビタミンDがガン予防に効果的であるとされています。日本人の約8割はビタミンD不足と言われており、食事で摂取したり日光浴を取り入れたりすることがおすすめです。本記事では、日光浴のメリットやポイントについて詳しく解説します。
日光浴には多くのメリットがあります。冒頭でご紹介したように体内でビタミンDが生成されるほか、精神的な安定にもつながるため、どんな方にもおすすめの健康法です。ここでは、日光浴のメリットについて詳しくご紹介します。
日光浴には、気持ちを安定させる「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌を増やす効果があります。朝の光を浴びると、脳内のセロトニンが増えることでストレスが軽減され、気分が明るくなります。また、気持ちが前向きになりやすいため、心の健康を保つ効果も。リモートワークなどで室内にこもりがちな方は、外に出る時間をつくって、日光を浴びるように意識しましょう。
日光浴をすることで睡眠の質が向上します。日中にしっかりと日光を浴びることで、夜に分泌される「睡眠ホルモン」と呼ばれるメラトニンの分泌量が増加します。
また、朝に日光を浴びると体内時計がリセットされ、夜になると自然に眠りにつきやすくなります。普段の生活に日光浴を取り入れ、自然な睡眠リズムを整えましょう。
日光浴には、体内でビタミンDを生成する効果があります。日本人の約8割がビタミンD不足で、4割は欠乏状態と言われています。ビタミンDは骨の健康を保つだけでなく、免疫力を高め、ガンの予防にも効果が期待できます。実際に、ビタミンDによってガンの死亡率が12%減少することが明らかになっています。
もちろん、食事からビタミンDを摂取することも可能です。
日光浴に加え、次の食材を食事に取り入れてビタミンD不足を防ぎましょう。
【ビタミンDを含む食材】
日光浴はガン予防におすすめの方法ですが、紫外線による肌ダメージや日焼けのリスクが高まることがあるため、正しい方法で行うことが重要です。ここでは、正しく日光浴を楽しむためのポイントをご紹介します。
日光を長時間浴び続ける行為は避けましょう。長時間行うと、紫外線による肌のダメージや日焼けのリスクが高くなります。夏の強い日差しの中では、短時間でも十分なビタミンDを生成できます。一般的には1日15〜30分ほどの短時間で十分です。ビタミンDを効率よく摂取しながら、紫外線のリスクを減らしましょう。
日光浴をするなら、日陰よりも日向で行うのがおすすめです。UV-Bはガラスを通過しないため、屋内や日陰では十分なビタミンDを生成できません。外に出て直接日光を浴びることで、ビタミンDを生成できます。おすすめは、朝や夕方の日差しが落ち着いている時間帯です。この時間帯は紫外線の影響が少なく、効果的に日光浴を楽しめる時間です。
日光浴をする際は、日焼け対策を行いましょう。肌が敏感な方や紫外線が強い時期には、日焼け止めをしっかり塗ることが重要です。
可能なら、SPF30以上の日焼け止めを選び、こまめに塗り直しましょう。帽子やサングラスを着用するだけでもある程度の紫外線からは肌を守ることができます。
監修医師
岡崎 能久医師
内視鏡診断/治療・研究開発
大阪大学医学部を卒業後、同大学院の修士課程を終了したのち、関西地方を中心に医療に従事、現在はプレシジョンクリニック名古屋院長として活躍中。専門は内視鏡診断および治療・研究開発。日本内科学会認定医や日本消化器病学会専門医、日本医師会認定産業医などの認定医を保有。