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TOP 用語集 タブレクタ(一般名:カプマチニブ)

2024.10.27

タブレクタ(一般名:カプマチニブ)

タブレクタ(一般名:カプマチニブ)は、主に非小細胞肺がん(NSCLC)の治療に使用される抗がん剤で、MET阻害薬に分類されます。タブレクタは、特にMET遺伝子の異常(METエクソン14スキッピング変異など)を持つ患者に効果があることが知られています。この薬剤は、がん細胞の増殖や生存に関わるMETタンパク質の異常な活性化を阻害することで、がんの進行を抑えます。

タブレクタの特徴と効果

  1. METエクソン14スキッピング変異をターゲット:この変異がある患者では、METタンパク質の分解が正常に行われず、細胞が増殖しやすい状態になります。タブレクタは、METタンパク質の異常な活性を抑制し、がん細胞の増殖を制御します。
  2. 高い治療効果:臨床試験では、METエクソン14スキッピング変異を持つNSCLC患者に対し、効果的な治療成績が確認されています。特に治療の難しい進行肺がんの患者にも一定の効果が期待できるとされています。
  3. 経口薬:タブレクタは経口投与で、患者が家庭でも服用できるため、治療の継続がしやすいという利点があります。

副作用

タブレクタの主な副作用には、浮腫(むくみ)、吐き気、疲労、食欲減退などがあります。また、まれに重篤な肝機能障害や肺障害が発生することがあるため、定期的な血液検査や診察によるモニタリングが重要です。

承認と使用状況

タブレクタは、特にMETエクソン14スキッピング変異を有する進行非小細胞肺がん患者向けの治療薬として、アメリカFDAや日本の厚生労働省などで承認されています。