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TOP 用語集 胃がん

2024.4.12

胃がん

胃がんとは
胃がんは肺がんと並んで日本人に多いがんとして知られています。ただし、高齢化のため罹患数は多いものの、一昔前の同世代で比較すると、その数は男女ともに減っています。その背景には胃がんの独立したリスク要因であるヘリコバクターピロリ菌の感染者が少なくなり、除菌が進んでいることがあります。しかし胃がんのリスク要因はピロリ菌だけでなく、喫煙なども指摘されているので、これらを避けるとともに定期的ながん検診で早期発見に努めることが、胃がん予防および早期治療の要となります。

胃がんは胃の出口(幽門)に近い粘膜に発生しやすく、進行に伴い胃の壁に沿って広がったり、粘膜を超えて深く入り込んだりします。一方、胃壁の粘膜の下にもぐったまま広がっていくタイプもあります。これを「スキルス性の胃がん」といい、発見しにくいため、多くの場合、進行した状態で見つかります。

胃がんの種類
胃がんの種類ですが、ほとんどが腺がんで、細胞や組織の特徴から、大きく分化型と未分化型に分けられます。一般的に、分化型は進行が緩やかで、未分化型は進行が速い傾向があるといわれています。また、未分化型は、がん細胞があまりまとまりを作らず、胃の壁にバラバラと浸み込むように広がっていくものが多くあります。

なお、スキルス胃がんは未分化型が多いですが、未分化型のすべての胃がんがスキルス胃がんというわけではありません。
(引用:がん情報サービス)

胃がんの治療
(1)一次化学療法
一次化学療法では、殺細胞性抗がん薬を用います。なお、胃がんでは、HER2ハーツーと呼ばれるタンパク質ががん細胞の増殖に関わっている場合があるため、治療前に病理検査を行い、HER2陽性の場合には、HER2タンパク質の働きを抑える分子標的薬を併用することが推奨されています。また、HER2陰性の場合には、免疫チェックポイント阻害薬を併用する場合もあります。

(2)二次化学療法
二次化学療法では、一次化学療法で使用しなかった細胞障害性抗がん薬と分子標的薬を組み合わせて用います。二次化学療法の前には、MSI検査と呼ばれるがんの遺伝子検査を行うことが推奨されています。MSI検査で、MSI-High(遺伝子に入った傷を修復する機能が働きにくい状態)の場合には、免疫チェックポイント阻害薬を用いることもあります。

(3)三次化学療法
三次化学療法では、HER2陰性の場合には、二次化学療法までに使用しなかった細胞障害性抗がん薬、もしくは免疫チェックポイント阻害薬のいずれか、HER2陽性の場合は、一次化学療法、二次化学療法とは異なる種類の分子標的薬を用いることがあります。なお、二次化学療法までに免疫チェックポイント阻害薬を使用した場合は、三次治療で用いることは推奨されていません。

(4)四次化学療法以降
四次化学療法以降は、三次化学療法までで候補になった薬のうち、使用しなかった薬剤に切り替えて治療することを検討します。

(引用:がん情報サービス)
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