2024.10.10
MAGE-A4(メラノーマ抗原A4)は、がん・睾丸抗原(Cancer-Testis Antigen, CTA)の一つであり、通常は生殖細胞(睾丸や卵巣)にのみ発現していますが、多くの種類のがん細胞で異常発現します。MAGE-A4が発現することが知られているがんの種類は以下の通りです。
非小細胞肺がん(NSCLC)/発現率:30%~40%
頭頸部がん/発現率:25%~40%
食道がん/発現率:30%~40%
胃がん/発現率:20%~40%
肝細胞がん/発現率:30%前後
膵がん/発現率:30%~35%
卵巣がん/発現率:30%~35%
乳がん/発現率:10%~25%
子宮がん/発現率:20%~30%
肉腫(滑膜肉腫)/発現率:70%~90%
MAGE-A4は、免疫療法やがんワクチンの標的として研究されており、特定の治療法においてはMAGE-A4の発現を利用してがん細胞を認識するメカニズムが用いられています。