症例15)30代の患者さま、膵臓がんステージⅢからの克服

膵臓がん 36歳 男性

膵臓がんステージⅢの患者さま。抗がん剤+プレシジョン免疫療法でがんの縮小と、腫瘍マーカーの改善がみられました。体調も良好で、お仕事にも復帰されています。

診断名:膵臓がん、傍大動脈リンパ節転移 ステージⅢ

経過:
胸の痛みがあったため、病院で検査をしたところ、急性膵炎と診断。急性膵炎はその後軽快しましたが、造影CTで腫瘤が疑われ詳しく調べた結果、膵臓がんステージⅢと診断されました。
手術・放射線治療の適応はなく、同年8月に抗がん剤(FOLFIRINOX)とプレシジョン免疫療法を開始。同抗がん剤を継続していましたが、翌年2月病変は増大。遺伝子パネル検査を行い、プレシジョン免疫療法を継続のまま、現抗がん剤から免疫チェックポイント阻害薬(キイトルーダ)に変更しました。
その後間もなく、膵臓がんは2/3まで縮小、リンパ節転移部位も縮小。腫瘍マーカーも正常値まで戻り、現在も元気に外来に通院されています。

腫瘍マーカー:CA19-9(37以下 U/mL)が70台から、治療開始後に正常値に戻りました。

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱