無料医療相談

FREE CONSULTATION

TOP › 症例 › 頭頸部がん › 上咽頭がんステージ4、再発を繰り返し「治療選択肢はない」と言われた50代男性|樹状細胞ワクチン療法を局所投与した経過

上咽頭がんステージ4、再発を繰り返し「治療選択肢はない」と言われた50代男性|樹状細胞ワクチン療法を局所投与した経過

この症例のポイント

  • 相談時の状況:放射線と抗がん剤のあとも再発を繰り返した、上咽頭がんステージ4の50代の男性です。外来の抗がん剤でも増悪傾向となり、主治医から「もう治療選択肢はない」と告げられて当院を受診されました。
  • 検討した課題:標準治療を使い切った段階で、ほかに何ができるかを検討しました。がんの場所がはっきりしている頭頸部がんの特性を活かし、免疫細胞をがんの近くに届ける局所投与を検討しました。
  • 行った治療と経過:樹状細胞ワクチン療法の局所投与を4か月で7回行いました。PET-CTで原発への集積は低下し、左内深頸リンパ節の異常集積は消失、全身に転移を疑う集積は認められていません。

▼ 症例を先に読む

上咽頭がんで「治療選択肢はない」と言われた方へ。
診察させてください。

標準治療を使い切ったあとに何ができるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

お電話でご相談

お近くの院をお選びください(平日10:00〜18:00/休診日はホームページをご確認ください)

または、フォームでご相談

フォームで相談する▼入力は2項目のみ/24時間受付







    お電話・メールのどちらか一方で結構です





    Case Report ─ 当院で治療を行った上咽頭がんの症例

    重要症例

    上咽頭がん
    50代
    男性
    ステージ4
    リンパ節転移
    再発を繰り返す
    樹状細胞ワクチン療法
    局所投与
    原発が縮小
    リンパ節転移が消失

    再発を繰り返した上咽頭がんに、樹状細胞ワクチン療法の局所投与で原発の縮小とリンパ節転移の消失

    放射線と抗がん剤のあとも再発を繰り返し、主治医から「治療選択肢はない」と告げられた患者さまの経過をご紹介します。上咽頭がんの特徴と、再発を繰り返す場合の治療の考え方は、症例のあとにまとめています。

    患者情報

    患者さま 50代 男性
    診断名 上咽頭がん
    ステージ 4(リンパ節転移)
    標準治療 放射線治療+抗がん剤(シスプラチン+5-FU、カルボプラチン+ドセタキセル)
    治療内容 樹状細胞ワクチン療法 局所投与(4か月・7回)

    経過

    初回治療 上咽頭がんの診断で放射線治療+抗がん剤(シスプラチン+5-FU)を実施
    1年後 リンパ節に再発し、抗がん剤を再開。その後は経過観察
    3年後 原発部位が再発。放射線治療+抗がん剤(カルボプラチン+ドセタキセル)を再開
    その後 上咽頭周辺の再燃とリンパ節転移を認め、外来で抗がん剤(カルボプラチン+ドセタキセル)を実施。増悪傾向で「治療選択肢はない」と告げられる
    当院受診 樹状細胞ワクチン療法の局所投与を開始(4か月・7回)
    PET-CT 原発への集積は低下。左内深頸リンパ節の異常集積は消失し、全身に転移を疑う異常集積を認めず
    上咽頭がん 樹状細胞ワクチン局所投与前後のPET画像比較。投与前に認めた左内深頸リンパ節の異常集積が投与後に消失している。
    ▲ 樹状細胞ワクチン投与前(左)と投与後(右)のPET画像。左内深頸リンパ節に一致していた異常集積が消失しています。

    治療の考え方(SynerTri®)

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を、がんの場所が明確な頭頸部がんの特性を活かして局所投与で行いました。標準治療を使い切ったあとに、免疫の側から働きかける設計です。

    治療期間・回数/費用

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。主な副作用は以下のとおりです。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

    本症例は、放射線と抗がん剤のあとも再発を繰り返した上咽頭がんステージ4に対し、樹状細胞ワクチン療法の局所投与でPET-CT上の原発の縮小とリンパ節転移の消失を確認した一例です。ただし治療効果には個人差があり、すべての患者さんに同様の結果が得られるとは限りません。

    院長から

    「治療選択肢はない」と言われた段階でも、免疫の側から働きかける道は残っていると、私たちは考えています。この方は、がんの場所がはっきりしている頭頸部がんの特性を活かし、樹状細胞ワクチンをがんの近くに届ける局所投与を4か月で7回行いました。免疫細胞を高い濃度でがんの近くに届けたことが、原発への集積の低下とリンパ節の異常集積の消失という経過に寄与できた可能性があると考えています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    全身状態によっては、お受けできない場合があります。画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

    お電話でご相談

    お近くの院をお選びください(平日10:00〜18:00/休診日はホームページをご確認ください)

    または、フォームでご相談

    フォームで相談する▼入力は2項目のみ/24時間受付







      お電話・メールのどちらか一方で結構です





      上咽頭がんとはどういうがんか

      上咽頭がんは、鼻の奥、のどの最も上の部分(上咽頭)にできるがんです。頭頸部がんの中では比較的まれで、EBウイルスとの関連が知られています。首のリンパ節の腫れ、鼻づまり、鼻血、耳の詰まり感などで見つかることが多く、発見時にすでにリンパ節転移を伴っていることが少なくありません。

      検査方法

      内視鏡・生検 鼻から内視鏡を入れて上咽頭を観察し、組織を採って診断を確定します。
      CT・MRI がんの広がりと、頭蓋底や周囲の組織への浸潤を調べます。
      PET-CT リンパ節転移や離れた臓器への転移の有無を調べます。治療の効果判定にも使います。本症例でも効果判定に用いました。
      EBウイルスDNA 血液中のEBウイルスDNA量が、病勢や再発の目安になることがあります。

      再発を繰り返す上咽頭がんの治療の考え方

      上咽頭がんは放射線が効きやすく、初回治療は放射線治療と抗がん剤の組み合わせ(化学放射線療法)が基本です。しかし、リンパ節や原発部位に再発を繰り返す方がいます。再発のたびに抗がん剤の種類を変えたり、放射線を再度あてたりしますが、同じ場所への再照射には限界があり、抗がん剤も回数を重ねるほど効きにくく、副作用も蓄積します。

      本症例は、化学放射線療法の1年後にリンパ節へ再発、3年後に原発部位へ再発、さらに周辺の再燃とリンパ節転移を認め、外来での抗がん剤でも増悪傾向となり、主治医から「もう治療選択肢はない」と告げられました。標準治療を使い切った段階で、何ができるかが問われる状況でした。

      治療方法(再発・転移のある上咽頭がん)

      初回治療 放射線治療に抗がん剤(シスプラチン+5-FUなど)を組み合わせる化学放射線療法が標準です。
      再発・転移 抗がん剤(プラチナ製剤、タキサン系など)や、再照射が可能な場合は放射線を検討します。近年は免疫チェックポイント阻害薬も選択肢に加わっています。
      標準治療を使い切ったあと 治験や、当グループで行う免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)などを個別に検討します。
      局所投与という方法 樹状細胞ワクチンを皮下ではなく、がんの近く(腫瘍内や所属リンパ節付近)に直接投与する方法です。がん局所に高い濃度で免疫細胞を届けることを狙います。

      当グループの考え方:使い切った標準治療の先に、免疫の「局所投与」を置く

      当グループでは、患者さんご自身の免疫細胞を使う樹状細胞ワクチン療法を、免疫を活性化する〈アクセル〉として治療設計の中心に置きます。再発を繰り返した頭頸部がんでは、がんの場所が明確なことを活かし、局所投与でがんの近くに免疫細胞を届ける方法を検討します。免疫チェックポイント阻害薬や放射線と組み合わせる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に設計します。

      「治療選択肢はない」と言われた段階でも、免疫の側から働きかける道が残っていると私たちは考えています。本記事の症例は、その一例です。

      よくある質問(FAQ)

      Q. 主治医から「もう治療選択肢はない」と言われました。相談できますか?

      できます。本症例も同じ状況で当グループを受診し、樹状細胞ワクチン療法の局所投与を行いました。これまでの治療歴と画像をうかがったうえで、検討できる選択肢をご説明します。

      Q. 樹状細胞ワクチン療法の局所投与とは何ですか?

      ワクチンを皮下ではなく、がんの近くや腫瘍内に直接投与する方法です。がん局所に高い濃度で免疫細胞を届けることを狙います。本症例では4か月・7回の投与を行いました。

      Q. 放射線を何度もあてたあとでも免疫療法はできますか?

      できます。樹状細胞ワクチン療法は患者さんご自身の免疫細胞を使う治療で、放射線や抗がん剤の治療歴があっても検討できます。体力や血液検査の結果をみて開始時期を決めます。

      Q. 効果はどのように確認しますか?

      PET-CTで、がんへの集積の低下や消失を確認します。本症例では、原発の集積低下と、左内深頸リンパ節の異常集積の消失を確認しました。治療効果には個人差があります。

      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
      初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。(2回目以降の診察は有料です)

      お電話でご相談

      お近くの院をお選びください(平日10:00〜18:00/休診日はホームページをご確認ください)

      または、フォームでご相談

      フォームで相談する▼入力は2項目のみ/24時間受付







        お電話・メールのどちらか一方で結構です





        あわせて読みたい

        ※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。本記事は医師の監修のもと作成しています。個別の治療方針については、担当医師にご相談ください。
        矢﨑雄一郎医師 プレシジョンクリニック東京院長

        監修:矢﨑 雄一郎 医師
        プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
        東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。
        詳しい経歴はこちら

        CATEGORY

        近しい症例

        抗がん剤が効かなかった口底がんステージ4|樹状細胞ワクチンを腫瘍に直接注入した経過(臨床研究)

        中咽頭がん(腺様嚢胞がん)で手術を選ばなかった40代男性|放射線治療と樹状細胞ワクチン療法の局所投与を組み合わせた10年の経過