中咽頭がん、手術はせず、放射線治療+プレシジョン免疫療法で経過が良好の患者さまです

中咽頭がん 43歳 男性

中咽頭がんで声や外見上などの問題のため手術を希望されなかった患者さまです。放射線治療+プレシジョン免疫療法で、がんは画像上、完全に消失しました。現在も再発せず、元気に過ごされています。

診断名:中咽頭がん(腺様嚢胞がん)

経過:
中咽頭がんと診断されて手術を勧められましたが、本人は上記の理由で手術は希望されず、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン)目的で当グループに受診されました。4ヵ月後に放射線治療、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン)の局所投与を開始。診断から8ヵ月にはPET-CTで右軟口蓋の集積は縮小。
1年4ヵ月後:PET-CTで集積は消失。
2年6ヵ月後:生検で悪性所見なし。
10年後:現在、無再発で生存中。

画像:PET-CTで咽頭がんを疑う集積は消失

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・6回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット)

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱