大腸がんステージ4、抗がん剤+プレシジョン免疫療法で、肝転移、原発大腸がんが完全消失

大腸がん 59歳 女性

大腸がんステージⅣの患者さま。抗がん剤+プレシジョン免疫療法で、肝転移、原発の大腸がんが完全消失した症例です。
この患者さまは、樹状細胞によって、がんと戦う免疫細胞(キラーT細胞)が体内で30倍に増加していました。

診断名:大腸がん、多発肝転移

経過:
診断で、手術は既にできない状態であったため、抗がん剤「XELOX」を開始し、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を開始しました。
翌年の大腸カメラで大腸がんは消失、病理検査で細胞も調べた結果、完全緩解(CR)が確認されました。
※XELOX
結腸癌の原発巣におけるCR(完全緩解)は報告例が非常に少なく、その予後や再発形式などは明らかでない。医学中央雑誌における1983年から2013年3月までの「結腸癌」「化学療法」「CR」(会議録除く、症例報告のみ)をキーワードにした検索では、結腸癌肝転移におけるCRの報告が多く、(直腸癌を除いた)結腸癌の原発巣のCRについて報告したものはわずか6例のみである。

免疫機能:
樹状細胞を投与後、がんと戦う免疫細胞が体内で30倍に増加

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱