症例2)前立腺がんステージ4、ホルモン治療+プレシジョン免疫療法で6年間良好にコントロール中

前立腺がん 85歳 男性

前立腺がんステージ4の患者さまです。抗がん剤治療はQOLを下げるということで希望されず、ホルモン治療+プレシジョン免疫療法のみで治療。長期の病状の安定(進行停止)が得られています。

診断名:前立腺がん 骨転移 リンパ節転移 膀胱浸潤

経過:
20XX年7月:前立腺がん、腰骨転移、リンパ節転移、膀胱浸潤と診断され、手術の適応はありませんでした。抗がん剤はQOLを下げるので希望されず、ホルモン治療を開始。腫瘍マーカーのPSA値は300台だったのが2まで低下しました。
20XX+2年1月:2年後、PSAが再び5台まで上昇。主治医より、抗がん剤を進められるも同様の考えで希望せず。
20XX+2年3月:ホルモン治療に加えてプレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を行うことになりました。徐々に腫瘍マーカーのPDAは1~2台に低下。
20XX+4年:膀胱内病変が消失。
20XX+8年:前立腺がんの進行はなく、腫瘍マーカーは1~2台をキープし、現在もホルモン治療+プレシジョン免疫療法で良好に経過観察中。

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱