無料医療相談

FREE CONSULTATION

TOP コラム 免疫療法 膵臓がんに免疫療法が効きにくい理由は?これらを克服する新たな膵臓がんの治療方法をご紹介

免疫療法

投稿日:2022.8.1/更新日:2024.12.27

膵臓がんに免疫療法が効きにくい理由は?これらを克服する新たな膵臓がんの治療方法をご紹介

膵臓がんの治療で、免疫療法は効きにくいと言われています。

これにはいくつかの理由が考えられています。

その一方で、近年は新しい免疫療法が確立されており、今後ますます効果が期待できる治療法が確立されようとしているのです。

本記事では、膵臓がんにおける免疫療法について解説します。

免疫療法が効きにくいと言われている6つのワケ

膵臓癌が免疫療法に対して効果が出にくいとされている理由は、腫瘍の特徴や免疫環境に関係しています。

以下に主な理由を解説します。

1. 免疫抑制的な腫瘍微小環境

膵臓癌の腫瘍は、強い免疫抑制的な微小環境を持っています。

膵臓癌の腫瘍組織は、免疫細胞が侵入しにくい構造を形成していることが多く、腫瘍の周囲に免疫細胞の活動を抑制する細胞(制御性T細胞、M2型マクロファージなど)が多く存在します。

これにより、免疫系が腫瘍を認識して攻撃する能力が制限されるのです。

2. 低い免疫原性

膵臓癌は「低免疫原性」とされています。

これは、膵臓癌が免疫系に対して目立つ抗原を発現しにくいことを意味します。

抗原が少ないため、免疫細胞が癌細胞を「異物」として認識しにくく、免疫応答が引き起こされにくいのです。

多くの免疫療法は、免疫系が癌細胞をしっかり認識できることが前提ですが、膵臓癌の場合、その認識自体が難しいとされています。

3. 密な腫瘍間質

膵臓癌は非常に密な腫瘍間質(ストローマ)を形成します。

これにより、免疫細胞や免疫療法で投与された薬剤が腫瘍内に浸透しにくくなります。

ストローマが腫瘍の物理的なバリアとして働き、免疫細胞や薬剤が癌細胞にアクセスできないため、効果が低くなることがあります。

4. 腫瘍の異質性

膵臓癌は異質性が高く、遺伝的および分子的な多様性が大きいため、免疫療法が一律に効果を発揮しにくい傾向があります。

異なる細胞集団が異なる免疫回避メカニズムを持っているため、単一の免疫療法では腫瘍全体を効果的に攻撃できないことがあります。

5. 微小環境の栄養・酸素不足

膵臓癌の腫瘍微小環境は、血管新生が不十分で酸素や栄養が不足している場合が多いとされています。

この低酸素環境は、免疫細胞の機能を低下させる一因となり、免疫療法の効果が制限される要因の一つです。

6. 他の治療法との相互作用

膵臓癌の治療には、従来の化学療法や放射線療法がよく使われますが、これらの治療は免疫系にも影響を与え、免疫療法の効果を阻害する場合があります。

たとえば、化学療法によって免疫細胞が抑制されることがあり、これが免疫療法の成功を困難にする要因となることがあります。

膵臓がんに新たな免疫療法?

膵臓がんは、ご存知の通り難治性のがんの代表です。

プレシジョンクリニックの治療実績の1位がダントツで膵臓がん、問い合わせの半数以上が膵臓がんの患者様です。

2022年に、世界的医学雑誌であるNew England Journal of Medicine(NEJM)に衝撃的な論文が掲載されました。

【論文内容】
●71才女性
●転移がある進行性の膵臓がん
●抗がん剤などの既存の治療がまったく効かなかった症例に対して、遺伝子操作をした免疫細胞療法(TCR-T細胞療法)を実施

【治療方法】
患者様の免疫細胞の一つであるT細胞を体外に取り出して、膵臓がんに反応する遺伝子を埋め込み、人工的に膵臓がんを攻撃するキラーT細胞を体外で作製するという方法です。

キラーT細胞とはがん細胞と戦う免疫細胞の主役です。当院で行っている樹状細胞ワクチン療法は、このキラーT細胞を数倍から数百倍に増殖させてがん細胞に攻撃する治療法であり、当院の治療にも合致する方法とも言えます。

【結果】
◎治療終了1月後⇒CT画像上、肺転移巣が62%に縮小。
◎6ヵ月後まで、転移巣は縮小を続け最終的に72%縮小。
この時点においても点滴によって投与したT細胞は、末梢血中に2.4%存在することが認められました。

参照元:進行膵がん、TCR-T細胞療法が転移巣に著効した1例/NEJM|医師向け医療ニュースはケアネット

手術、放射線療法、化学療法に抵抗性の“難治性転移膵臓がん“で、遺伝子操作をした”免疫細胞療法”が効果を示した症例です。

まだ1例報告ですが、対象疾患が当グループの治療実績No. 1の膵臓がんということもあり、注目すべき内容として経過を追って行きたいと思います。

このように、プレシジョンクリニックグループが提供している”免疫細胞療法”は、日々進化しており、目が離せない領域です。

膵臓がんの患者様におかれましては、進行・末期の状況でも、決して希望を捨てずに治療に邁進して頂けたらと思う次第です。

プレシジョンクリニックグループが開発した革新的複合免疫療法

冒頭でご紹介した要因から、膵臓癌に対して免疫療法単独での効果は限定的であるとされています。

しかし、近年では膵臓癌における免疫療法の効果を高めるための新しい戦略(例えば、免疫療法と化学療法や放射線療法の併用、微小環境を標的とする治療法の開発など)が模索されており、今後の進展に期待が寄せられています。

私たち、プレシジョンクリニックグループが開発した革新的複合免疫療法(The iCCI: innovative combination cancer immunotherapy)は、膵臓癌のような免疫療法が効きにくいとされるがんの課題を克服するために開発された独自の治療法です。

革新的複合免疫療法(The iCCI: innovative combination cancer immunotherapy)についてはこちらの記事もご覧ください。

複合免疫療法とは?種類・特長を解説【米国癌専門誌掲載】

進行・末期の膵臓がんでも1日でも長く、そして1ヵ月でも長く、さらには1年でも長く、「エンジョイしながら、長く生きる」こと。

私たちと一緒に「美味しくご飯を食べながら・楽しくお出かけしながら」といった日常生活をもう一度目指してみませんか?

 

当院では、がんと診断され、治療に迷われていたり困られている患者様やご家族様へ初回無料で医療相談を行っています。

来院が困難な方にはオンラインでも行っておりますので、気兼ねなく、いつでもお問い合わせください。

監修医師

岡崎 能久医師

内視鏡診断/治療・研究開発

大阪大学医学部を卒業後、同大学院の修士課程を終了したのち、関西地方を中心に医療に従事、現在はプレシジョンクリニック名古屋院長として活躍中。専門は内視鏡診断および治療・研究開発。日本内科学会認定医や日本消化器病学会専門医、日本医師会認定産業医などの認定医を保有。

CATEGORY

関連記事