2024.10.22
膵臓がんは、
ご存知の通り難治性のがんの代表です。
プレシジョンクリニックの治療実績の1位が
ダントツで膵臓がん、
問い合わせの半数以上が膵臓がんの患者様です。
1ケ月程前、
世界的医学雑誌である
New England Journal of Medicine(NEJM)
に衝撃的な論文が掲載されました。
内容は、
●71才女性
●転移がある進行性の膵臓がん
●抗がん剤などの既存の治療ががまったく効かなかった症例に対して、
遺伝子操作をした免疫細胞療法(TCR-T細胞療法)を実施したという論文です。
患者様の免疫細胞の一つであるT細胞を体外に取り出して、膵臓がんに反応する遺伝子を埋め込み、人工的に膵臓がんを攻撃するキラーT細胞を体外で作製するという方法です。
キラーT細胞とはがん細胞と戦う免疫細胞の主役です。当院で行っている樹状細胞ワクチン療法は、このキラーT細胞を数倍から数百倍に増殖させてがん細胞に攻撃する治療法であり、当院の治療にも合致する方法とも言えます。
(結果)
◎治療終了1月後⇒CT画像上、肺転移巣が62%に縮小。
◎6ヵ月後まで、転移巣は縮小を続け最終的に72%縮小。
この時点においても点滴によって投与したT細胞は、末梢血中に2.4%存在が認められました。
(感想)
手術、放射線療法、化学療法に抵抗性の“難治性転移膵臓がん“で、
遺伝子操作をした”免疫細胞療法”が効果を示した症例です。
まだ1例報告ですが、
対象疾患が当院の治療実績NO.1の膵臓がんということもあり、注目すべき内容として経過を追って行きたいと思います。
このように、プレシジョンクリニックが提供している”免疫細胞療法”は、日々進化しており、目が離せない領域です。
膵臓がんの患者様におかれましては、進行・末期でも、決して希望を捨てずに治療に邁進して頂けたらと思う次第です。
進行・末期の膵臓がんでも1日でも長く、
そして1ヵ月でも長く、さらには1年でも長く、「エンジョイしながら、長く生きる」こと。私たちと一緒に「美味しくご飯を食べながら・楽しくお出かけしながら」といった日常生活をもう一度目指してみませんか?
当院では、
がんと診断され、治療に迷われていたり困られている患者様やご家族様へ初回無料で医療相談を行っています。来院が困難な方にはオンラインでも行っておりますので、気兼ねなく、いつでもお問い合わせください。
https://www.carenet.com/news/journal/carenet/54498
プレシジョンクリニック名古屋院長
岡崎監修
【監修者】岡崎 能久
大阪大学医学部を卒業後、同大学院の修士課程を終了したのち、関西地方を中心に医療に従事、現在はプレシジョンクリニック名古屋院長として活躍中。専門は内視鏡診断および治療・研究開発。日本内科学会認定医や日本消化器病学会専門医、日本医師会認定産業医などの認定医を保有。
略歴:
2001/3
大阪大学医学部卒業
2001/6
大阪大学医学部附属病院内科研修医
2002/6
大阪厚生年金病院 内科 研修医