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2026.9.11

丸山ワクチン

丸山ワクチンは、1944年に結核の治療薬として誕生しました。 このワクチンの名前は、発明者である故丸山博士(日本医科大学名誉教授)に由来します。 主成分は、結核菌から抽出したリポアラビノマンナンという多糖の一種です。

丸山ワクチンは、BRM療法という免疫療法の一種として用られます。 がん治療において、BRM療法は、体内の免疫を全体的に活性化して、 抗がん作用を期待する非特異的免疫療法に分類されます。 BRM療法には、丸山ワクチンの他、細菌から調製したOK-432(商品名ピシバニール)、 シイタケから抽出した多糖類であるレンチナン、同じくキノコであるサルノコシカケから抽出した クレスチンなどが使用されています。

丸山ワクチンは、抗がん剤としての承認を受けていません。 有効性の確認をするために、費用を患者様に負担していただく治験として、 丸山ワクチンは、引き続き行われています。 しかし、放射線療法によって白血球が減少した場合の治療薬として 1991年に承認された「アンサー20(有効成分:Z-100)」は、丸山ワクチンと同成分です。 体内において、有効成分であるZ-100が、血液細胞の幹細胞に作用する成分の産生を促進します。 その結果、放射線により障害を受けた血液細胞の分裂が活発化されて、 白血球の減少が抑制されます。

丸山ワクチンは、体内の免疫システムを調節することによって、間接的にがん細胞の浸潤、転移などを阻害します。すなわち、Tリンパ球やマクロファージ、NK細胞(リンパ球の一種で直接がん細胞を攻撃する細胞)など、主に自然免疫にかかわる免疫細胞が活性化され、様々なサイトカイン(生理活性物質、例えばインターフェロンやインターロイキン)産生が促進されることによって、こうした免疫の調節を介して抗腫瘍作用が期待されるという考え方ですが、抗がん剤としての有効性は確立していません。

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