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膵臓癌ステージⅣ、動脈浸潤とリンパ節転移で切除できなかった60代男性|抗がん剤と樹状細胞ワクチン療法を併用した4年の経過

膵臓がん
60代 男性
ステージⅣ
血管浸潤
リンパ節転移
FOLFIRINOX
樹状細胞ワクチン
4年間無再発

この症例のポイント

  • 相談時の状況:便潜血の検査をきっかけに、膵体部のがん(ステージⅣ)が見つかった60代の男性です。がんが動脈に浸潤し、リンパ節転移もあって手術はできませんでした。
  • 検討した課題:抗がん剤(FOLFIRINOX)を土台にして、全身のだるさと食欲低下が出ているなかで、何を組み合わせるかを検討しました。
  • 行った治療と経過:抗がん剤と並行して樹状細胞ワクチン療法を始めました。その後の検査で、主治医から「がんは画像上、影として残るのみ」と評価され、4年以上、再発なくお元気に過ごされています。

膵臓癌と診断された方は、膵臓癌の治療選択肢のページもご覧ください。

膵臓癌で切除できないと言われ、抗がん剤がつらい方へ。
抗がん剤は続けたまま、ご相談いただけます。

抗がん剤に何を組み合わせられるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

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    診断名

    切除不能 膵体部がん ステージⅣ。がんが動脈に浸潤し、リンパ節転移を伴っており、手術はできませんでした。

    治療の経過

    段階 内容
    診断・抗がん剤導入 便潜血を契機に膵体部がんと診断。動脈浸潤・リンパ節転移で手術不能。FOLFIRINOXを開始。
    当院受診 抗がん剤の副作用(全身倦怠感・食欲低下)を機に当院を受診。
    免疫療法の併用 抗がん剤と併用する形で樹状細胞ワクチン療法を開始。
    経過 主治医より「がんは画像上、影として残るのみ」との評価。4年以上、再発なくお元気に経過。

    治療の考え方

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押していきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、標準治療としての抗がん剤(FOLFIRINOX)に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を組み合わせています。

    治療期間・回数

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。

    費用

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

    院長から

    抗がん剤がつらいときも、やめるのではなく、抗がん剤を土台に免疫療法を重ねるのが私たちの基本の考え方です。この方は、抗がん剤の副作用を機に当院を受診され、抗がん剤と並行して樹状細胞ワクチン療法を始めました。抗がん剤を続けながら免疫療法を重ねたことが、4年以上再発なく過ごされている経過に寄与できた可能性があると考えています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

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      よくある質問(FAQ)

      Q. 抗がん剤(FOLFIRINOX)の副作用がつらいです。免疫療法を併用する意味はありますか?

      この症例はFOLFIRINOXの全身倦怠感・食欲低下を機に受診され、抗がん剤と併用する形で樹状細胞ワクチン療法を始めました。免疫療法自体の副作用はほとんどなく、抗がん剤の量やスケジュールは主治医と相談しながら調整します。

      Q. 動脈に浸潤して手術ができない膵臓がんでも、長期生存は望めますか?

      この症例は動脈浸潤とリンパ節転移で切除不能でしたが、抗がん剤と樹状細胞ワクチン療法の併用で、がんが画像上確認できなくなり4年以上無再発で経過しています。経過には個人差がありますが、切除不能でも治療を続ける設計は可能です。

      Q. 画像でがんが消えた後も治療は続けるのですか?

      主治医の判断で抗がん剤を終了した後も、再発予防の目的で樹状細胞ワクチン療法を続ける方が多くいらっしゃいます。継続の要否は、腫瘍マーカーや画像の経過を見ながら一緒に決めます。

      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
      初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。(2回目以降の診察は有料です)

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        ※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。

        矢﨑 雄一郎 医師

        監修:矢﨑 雄一郎 医師

        プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科

        がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。

        詳しい経歴はこちら

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