【膵臓がんステージ2】陽子線治療+抗がん剤+プレシジョン免疫療法で5年間の長期生存(完治)

膵臓がん 77歳 女性

陽子線治療+抗がん剤+プレシジョン免疫療法で長期生存を実現。診断から、5年間の長期生存が得られた症例です。

診断名:膵尾部がん ステージⅡ

経過:
腹部膨満感、下腹部の違和感で発見された膵臓がんの患者さまです。医療機関にて、放射線治療と抗がん剤治療を勧められましたが、患者ご本人が陽子線治療を希望されたため、兵庫県立粒子線医療センターで治療することになりました。一般的に膵臓がんの予後というのは悪いとご本人は理解されていたため、自らプレシジョンクリニックグループをインターネットで探して受診。陽子線治療の前にプレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を開始するための準備(採血+細胞培養)をし、陽子線治療を受けることになりました。また同時に抗がん剤治療(ジェムザール)も開始しました。
陽子線治療終了後、樹状細胞ワクチン療法+ジェムザールを開始、腫瘍マーカーCA19-9は正常値にまで回復。抗がん剤も無事終了するまでに至りました。患者さまは診断を受けてから、5年間の長期生存が得られた症例です。

腫瘍マーカー:CA19-9(正常値:37U/ml以下)が359と高値でしたが、治療開始後に正常値にまで改善しました。

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱