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膵臓癌ステージⅡ、ご本人の希望で陽子線治療を選んだ70代女性|抗がん剤と樹状細胞ワクチン療法を組み合わせた診断から5年の経過

膵臓がん
70代 女性
ステージⅡ
陽子線治療
ジェムザール
樹状細胞ワクチン
腫瘍マーカー正常化5年無再発寛解

この症例のポイント

  • 相談時の状況:腹部の張りと下腹部の違和感をきっかけに、膵尾部のがん(ステージⅡ)が見つかった70代の女性です。ご本人の希望で、陽子線治療を選ばれました。
  • 検討した課題:早い段階の膵臓癌でも再発は少なくないため、陽子線治療と抗がん剤(ジェムザール)を土台にして、再発を抑えるために何を重ねるかを検討しました。
  • 行った治療と経過:陽子線治療の前に樹状細胞ワクチン療法の採血と培養を済ませて抗がん剤を始め、陽子線治療のあとも両方を続けました。腫瘍マーカー(CA19-9)は359から正常値まで回復し、抗がん剤は予定どおり終了して、診断から5年、寛解が続いています。

膵臓癌と診断された方は、膵臓癌の治療選択肢のページもご覧ください。

膵臓癌の早い段階で、標準治療だけでよいのか迷っている方へ。
再発を抑えるために、重ねられるものがあります。

標準治療に何を組み合わせられるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

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    診断名

    膵尾部がん ステージⅡ。腹部膨満感・下腹部の違和感を契機に発見されました。

    治療の経過

    段階 内容
    発見の契機 腹部膨満感・下腹部の違和感から膵尾部がんを発見。
    治療方針 ご本人の希望により陽子線治療を選択(兵庫県立粒子線医療センター)。
    治療準備・導入 陽子線治療の前に樹状細胞ワクチン療法の準備(採血・細胞培養)を行い、抗がん剤(ジェムザール)を開始。
    併用治療 陽子線治療後、樹状細胞ワクチン療法とジェムザールを継続。
    経過 腫瘍マーカー(CA19-9)が 359→正常値 まで回復。抗がん剤も予定どおり終了し、診断から5年、寛解が続いています。

    腫瘍マーカー基準値:CA19-9 37 U/mL以下。

    治療の考え方

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押していきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、標準治療としての抗がん剤(ジェムザール)に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を、局所療法〈スイッチ〉として陽子線治療を組み合わせています。

    治療期間・回数

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。

    費用

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

    院長から

    早い段階の膵臓癌でも再発は少なくないため、標準治療に免疫療法を重ねて再発を抑える組み立てを私たちは考えます。この方は、陽子線治療の前に樹状細胞ワクチン療法の準備を済ませ、抗がん剤(ジェムザール)と並行して、陽子線治療のあとも続けました。早い段階から免疫療法を重ねたことが、診断から5年、寛解が続いている経過に寄与できた可能性があると考えています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

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      よくある質問(FAQ)

      Q. 膵臓がんステージ2で手術を勧められています。陽子線治療という選択肢もありますか?

      陽子線治療は手術を希望されない方や、体への負担を抑えたい方の選択肢のひとつです。この症例はご本人の希望で陽子線治療を選び、抗がん剤と樹状細胞ワクチン療法を組み合わせて診断から5年寛解が続いています。適応は治療施設が判断します。

      Q. 早い段階(ステージ2)で免疫療法を始める意味はありますか?

      早期であっても膵臓がんは再発率が高いため、標準治療に免疫療法を加えて再発を抑える設計には意味があると考えています。この症例では陽子線治療の前に樹状細胞ワクチン療法の準備を行い、治療後も継続しました。

      Q. 腫瘍マーカーが正常値に戻れば治療は終わりですか?

      腫瘍マーカーの正常化は良い経過を示す指標ですが、再発予防の観点から一定期間は経過観察や免疫療法の継続を検討します。この症例では抗がん剤を予定どおり終了し、定期的な検査で寛解を確認しています。

      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
      初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。(2回目以降の診察は有料です)

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        あわせて読みたい

        ※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。

        矢﨑 雄一郎 医師

        監修:矢﨑 雄一郎 医師

        プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科

        がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。

        詳しい経歴はこちら

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