膵臓がん肺転移、2年間進行停止中

膵臓がん 77歳 男性

膵臓がん肺転移で、プレシジョン免疫療法と抗がん剤を開始。肺転移の縮小、そして2年間の長期進行の停止を認めている患者さまです。日常生活においては、治療の副作用等による支障はなくエンジョイされています。

診断名:膵臓がん術後 多発肺転移 ステージⅣ

経過:
2018年黄疸で発見された膵臓がんの患者さまです。他院で手術、その後経過観察をされていました。2020年2月のCTで肺に影を指摘されましたが、転移ではないだろうということで経過観察となりましたが、その後2021年2月の生検で転移と診断されました。
主治医から抗がん剤を提案されましたが、当院の治療を希望されたため転院。抗がん剤+プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法+免疫チェックポイント阻害剤+栄養療法)を2021年6月から開始しました。
2023年3月現在、肺の転移は縮小後、進行停止の状態で維持。当院での治療を開始後2年間、日常生活(QOL)は支障なく、ゴルフ等を楽しまれています。

腫瘍マーカー:CA19-9(37以下 U/mL)が高値でしたが、治療開始後79をピークにから40あたりを前後。

画像:発肺転移の縮小

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)
免疫チェックポイント阻害剤(3回)
栄養療法:継続

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))
免疫チェックポイント阻害剤(約25万円/回)

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱
免疫チェックポイント阻害剤)
免疫活性が過剰になることによる特有の副作用
間質性肺疾患、重症筋無力症・筋炎、大腸炎・重度の下痢、1型糖尿病、
肝機能障害・肝炎、甲状腺機能障害、神経障害、皮膚障害等
注入に伴う反応(インフュージョン・リアクション)