脳腫瘍 38歳 女性
予後不良の再発脳腫瘍(悪性グリオーマ)の患者さま。術後の抗がん剤+プレシジョン免疫療法で長期の再発予防・進行停止が認められた症例です。再々発に対してBNCTを実施し、現在も良好な経過をたどっています。
診断名:脳腫瘍(悪性グリオーマ)
経過:
頭痛によって見つかった脳腫瘍(悪性グリオーマ)の患者さまです。手術の結果、退形成性星細胞腫の診断されました。手術後に放射線治療+テモダールを開始。その後外来にてテモダールのみで経過観察をしていました。
しかし、診断から8か月後に再発、テモダールにアバスチンを追加することになりました。
悪性グリオーマの再発は極めて予後不良であることから、ご家族さまが当グループの治療を探され、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)も始めることになりました。
その後腫瘍の再発は消失。主治医からも経過良好との報告があったため、樹状細胞ワクチンの投与は2週間に一回から月一回の投与になりました。
診断から1年6か月後、再々発。テモダール+アバスチンは中止し、大阪医大(現大阪医薬大)でBNCTを行うことになりました。BNCT後、アバスチン+プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)で(診断から約2年)順調に経過しています。
主治医より:
プレシジョングループの併用治療で腫瘍の消失や、再発予防効果を実感している。プレシジョン免疫療法の継続については前向きである。
治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)
費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))
副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱
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