この症例のポイント
小細胞肺がん(ステージⅠA)術後、縦隔リンパ節再発。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 診断・手術 | 20XX年12月、小細胞肺がんと診断され右肺上葉を切除。再発予防の抗がん剤と、脳への予防的放射線治療を実施。 |
| 再発 | 20XX+1年6月、胸部CTで縦隔リンパ節への再発を確認。抗がん剤の再開を勧められるも、ご本人が希望されず。 |
| 免疫療法 | 20XX+1年12月、樹状細胞ワクチン療法を開始。 |
| 経過 | 再発から3年、進行停止を維持。副作用なく、現在もお仕事で活躍中。 |
当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押していきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。
本症例では、ご本人の意思で抗がん剤を行わず、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を単独で用いました。
小細胞肺がんは進行が速く再発しやすいがんですが、免疫の力で進行を抑えられる場合があります。抗がん剤の再開と免疫療法のどちらを選ぶかは、体力・副作用の経験・ご本人の希望をもとに一緒に決めます。
樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。本症例:樹状細胞ワクチン療法 4ヶ月・7回投与ののち継続。
当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。
免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では重い副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。
使えます。小細胞肺がんは抗がん剤が効きやすい一方で再発しやすいがんです。この症例では再発後に抗がん剤を使わず、樹状細胞ワクチン療法のみで3年間の進行停止を維持しています。効果には個人差があります。
できます。ただし当院では、標準治療を土台に免疫療法を加える方が効果を期待しやすいと考えています。抗がん剤を受けない場合のリスクとベネフィットをご説明したうえで、ご本人の意思を尊重して設計します。
受けられます。この症例は脳への予防的放射線治療の後に樹状細胞ワクチン療法を開始しました。放射線治療の時期や範囲を確認し、開始時期を調整します。
※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。
監修:矢﨑 雄一郎 医師
プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科
がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。
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