胃がん 57歳 女性
スキルス胃がんステージⅣの患者さま。抗がん剤+プレシジョン免疫療法(局所投与)でスキルス病変が改善した症例です。
診断名:スキルス胃がん(印環細胞がん)、腹膜播種
経過:
人間ドックの内視鏡検査でスキルス胃がん(印環細胞がん)と診断されました。精密検査をしたところ腹膜播種(お腹の中に、がんが散らばった状態)を認めたため手術は不可能と診断され、抗がん剤を開始することになりました。同時に、プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法局所投与)を併用したところ、胃のスキルス病変が著明に改善し、30%程度しか取れなかったお食事が通常にまでに回復しました。
内視鏡:
① 胃体上部の腫大した襞の改善
② 胃の伸展性の改善
治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)
費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))
副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱
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