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大腸がんステージⅢの手術後、補助化学療法と並行して樹状細胞ワクチン療法を行った50代男性|術後6年までの経過

この症例のポイント

  • 相談時の状況:S状結腸がん(ステージⅢa・リンパ節転移あり)の手術を受けた50代の男性です。手術のあと、ゼローダとアバスチンによる補助化学療法が始まっていました。
  • 検討した課題:補助化学療法を土台にして、再発を防ぐために何を組み合わせるかを検討しました。
  • 行った治療と経過:補助化学療法と並行して樹状細胞ワクチン療法を1クール(7回・約4か月)行い、その後も定期的な投与を約6年続けました。術後6年の定期検査で、再発は確認されていません。

大腸がんの手術を終え、補助化学療法が始まった方へ。
抗がん剤は続けたまま、ご相談いただけます。

補助化学療法に何を組み合わせられるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

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    Case Report ─ 当院で治療を行った大腸がんの症例

    重要症例

    大腸がん
    S状結腸がん
    ステージⅢa
    リンパ節転移あり
    50代
    男性
    術後
    ゼローダ
    樹状細胞ワクチン療法
    術後6年時点で再発なし

    大腸がんステージⅢの手術後、補助化学療法と並行して樹状細胞ワクチン療法を行った経過

    大腸がんステージⅢの手術を終え、補助化学療法が始まった時期に当院へ相談があった患者さまの経過をご紹介します。途中で薬の変更があり、そのまま治療を続けた経過です。大腸がんステージⅢの解説と標準治療は、症例のあとにまとめています。

    患者情報

    項目 内容
    診断名 S状結腸がん(大腸がん)
    ステージ ステージⅢa(リンパ節転移1〜3個)
    年齢・性別 50代 男性
    実施された手術・薬物療法 手術(根治切除)、術後補助化学療法(ゼローダ。アバスチンはアレルギー反応で中止)
    当院での治療 樹状細胞ワクチン療法(1クール・7回・約4か月のあと、定期的に投与。約6年)

    相談時の状況と、検討した課題

    S状結腸がんと診断され、リンパ節転移があるステージⅢaとして、がんを取りきる手術を受けられました。手術のあとは、目に見えない小さながん細胞が残っている可能性に備えて、補助化学療法を行うのが標準です。この方も、術後にゼローダとアバスチンによる補助化学療法が始まりました。

    当院へのご相談は、その時期でした。検討の課題は、補助化学療法と並行して受けられること、そして再発を防ぐことを目的に、免疫の面から加えられる治療があるかどうかでした。当院では、補助化学療法を続けていただきながら、樹状細胞ワクチン療法を1クール(7回)併用し、その後も定期的に投与を続けました。

    治療の途中で、アバスチンにアレルギー反応が出て中止になりました。その後はゼローダのみを約8か月続けました。樹状細胞ワクチン療法は1クールを終えたあとも、定期的な投与を約6年続けました。

    治療経過

    時期 内容
    診断・手術 S状結腸がんステージⅢa(リンパ節転移あり)と診断。外科手術(根治切除)を実施。
    術後治療開始 術後補助化学療法(ゼローダ+アバスチン)を開始。同じ時期に、当院で樹状細胞ワクチン療法(1クール・7回・約4か月)を開始。その後も定期的に投与を継続(約6年)。
    アバスチン中止 アレルギー反応出現のためアバスチンを中止。ゼローダのみ約8ヶ月間継続。
    術後6年時点 定期検査で異常所見なし。腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)は基準値の範囲。再発は確認されていない。
    大腸がんステージ3 治療経過タイムライン|手術・抗がん剤・免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)約6年 再発なく経過

    治療の考え方(SynerTri®)

    当グループでは、標準治療(術後補助化学療法)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きを後押しします。患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自プロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、術後補助化学療法(ゼローダ)に、免疫を活性化することをねらう〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を組み合わせました。手術のあとに体内に残っている可能性がある小さながん細胞に対して、免疫の面からも備えることを目的とした組み立てです。術後6年時点で再発が確認されておらず、再発予防に寄与できた可能性があると考えています。

    治療期間・回数

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本症例では1クール(約4か月)のあと、定期的な投与を約6年続けました。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。

    費用

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

    また、抗がん剤(ゼローダ)では、手足症候群、下痢、口内炎、骨髄抑制などがみられることがあります。本症例では、併用したアバスチンにアレルギー反応が出たため中止しました。

    院長から

    手術と補助化学療法を土台にして、免疫の面からも再発に備えるのが、私たちの基本の考え方です。この方は、補助化学療法が始まった時期から樹状細胞ワクチン療法を並行し、1クールのあとも定期的な投与を約6年続けました。免疫の面からの備えを長く続けたことが、再発予防に寄与できた可能性があると考えています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

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      大腸がんステージ3とは

      大腸がんステージ3は、がんが腸壁を越えてリンパ節への転移が認められる段階です。遠隔臓器への転移(肝臓・肺など)がないため手術(切除)が可能なことが多く、根治を目指した治療が行われます。ただし、リンパ節転移の数や位置によって術後再発リスクが大きく異なります。

      サブステージ リンパ節転移の状態
      ステージⅢa リンパ節転移が1〜3個(比較的限局)。本症例はこの段階。
      ステージⅢb リンパ節転移が4個以上、またはがんが広い範囲に浸潤。
      ステージⅢc 主要血管周囲のリンパ節に転移。再発リスクが最も高い。

      大腸がんステージ3の症状と診断

      ステージ3では、がんが腸壁を貫通しリンパ節に広がっているにもかかわらず、自覚症状が乏しいケースが少なくありません。血便・便の細り・腹痛・残便感・体重減少などが現れることがありますが、検診や他疾患の検査時に偶然発見されることもあります。

      主な検査・診断

      • 大腸内視鏡+生検——がんの部位・大きさ・病理タイプを確認
      • 造影CT・MRI——リンパ節転移の範囲・遠隔転移の有無を評価
      • 腫瘍マーカー(CEA・CA19-9)——術前値を確認し術後のモニタリングに活用
      • 遺伝子検査(RAS・BRAF・MSI)——術後補助療法・将来の再発時の治療薬選択に影響

      大腸がんステージ3の標準治療

      手術(切除)

      ステージ3では、がんのある部位のリンパ節を含めた根治切除(腹腔鏡手術または開腹手術)が標準です。完全切除(R0切除)が達成できるかどうかが、術後の予後を大きく左右します。

      術後補助化学療法

      手術でがんを切除した後も、目に見えない微小転移が残っている可能性があるため、術後補助化学療法(抗がん剤)が推奨されます。

      レジメン 概要
      CAPOX(XELOX) カペシタビン(ゼローダ)+オキサリプラチン。6ヶ月投与が標準。
      FOLFOX 5-FU+レボホリナート+オキサリプラチン。点滴投与。
      カペシタビン単剤(ゼローダ) 経口薬のみ。副作用や体力に応じて選択。本症例で使用。

      術後補助化学療法のみでは微小転移を完全にカバーできないケースがあり、免疫療法を組み合わせて再発リスクをさらに下げるという選択肢を検討する方が増えています。

      大腸がんステージ3の術後に免疫療法を組み合わせる考え方

      手術でがんを切除した後は、体内に残りうる微小ながん細胞を免疫の力で排除することが再発予防の鍵になります。当院では樹状細胞ワクチン療法を術後補助療法として組み合わせることで、大腸がん細胞を標的とした免疫を継続的に維持する設計を行っています。

      特徴 ポイント
      がん特異的免疫を誘導 大腸がん細胞だけを標的とするキラーT細胞を増やし、微小転移に対応
      免疫の記憶が残る 治療終了後も免疫が継続して働く可能性——長期の再発予防を目指して
      抗がん剤との同時実施が可能 術後補助化学療法と並行して受けられる
      副作用が少ない 正常細胞を傷つけにくく、QOLを維持しながら継続できる

      ※免疫療法は自費診療(保険適用外)です。効果には個人差があります。

      よくある質問

      Q. 大腸がんステージ3の術後再発率はどのくらいですか?
      ステージ3全体の5年生存率は約65〜75%です。リンパ節転移の数が多いほど再発リスクが上がります。術後補助化学療法で再発リスクを下げつつ、免疫療法を組み合わせてさらなる予防を目指す方が増えています。
      Q. 手術後に免疫療法を受けるタイミングはいつがいいですか?
      術後早期(術後補助化学療法と同時期)から始めるケースが多いです。本症例でも術後に化学療法と同時に樹状細胞ワクチン療法を開始しました。まず現在の状態・治療歴を確認したうえで設計します。
      Q. 術後補助化学療法と免疫療法は同時に受けられますか?
      可能です。本症例ではゼローダ(カペシタビン)と樹状細胞ワクチン療法を並行して実施しました。組み合わせの設計は患者さまの状態に応じて個別に行います。
      Q. 術後何年経っていても相談できますか?
      相談いただけます。術後すぐの方から数年経過した方まで、現在の免疫状態・治療歴をもとに対応可能かどうかをご説明します。

      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
      初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。(2回目以降の診察は有料です)

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        ※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。

        矢﨑雄一郎医師 プレシジョンクリニック東京院長

        監修:矢﨑 雄一郎 医師
        プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
        東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

        CATEGORY

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