胆嚢がんステージ4、診断から5年間再発なし

胆嚢がん 67歳 男性

胆嚢がんステージⅣの患者さまです。抗がん剤+プレシジョン免疫療法から開始しました。抗がん剤については本人の希望で3回投与で終了、プレシジョン免疫療法単独で、現在も再発せず(約5年経過)に元気にされています。

診断名:胆嚢がん、腹膜播種 ステージⅣ

経過:
2015年2月:胆嚢がんと診断。PTBDにより減黄処置を実施。腹腔鏡検査で腹膜播種(お腹の中に、がんが散らばった状態)を認めたため、手術不能と診断。
2015年4月:抗がん剤(GEM+CDDP)を開始。
2015年5月:当院のプレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を開始。
2015年6月:CTでがんの縮小があったが、本人の希望にて抗がん剤は3回投与で終了。
2016年1月:11回目のプレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)投与。
2017年2月:CT上がんの完全消失(CR)。
2019年10月:初回診断から4年8か月経過し、無再発生存中。

画像:CT上で、胆嚢のがんは完全消失(CR)しました。

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱