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膵臓癌ステージⅢ、血管浸潤で手術が難しいと言われた40代男性|重粒子線・抗がん剤・樹状細胞ワクチン療法を経て手術に至った経過

膵臓がん
40代 男性
ステージⅢ
血管浸潤
重粒子線治療
ジェムザール
TS-1
樹状細胞ワクチン
コンバージョン手術無再発寛解

この症例のポイント

  • 相談時の状況:膵体部のがん(ステージⅢ)が血管に浸潤し、当初は手術が難しいと診断された40代の男性です。
  • 検討した課題:重粒子線治療と抗がん剤(ジェムザール)でわずかに縮小し判定は進行停止でしたが、副作用で抗がん剤の変更が必要になり、縮小を手術につなげるために何を重ねるかを検討しました。
  • 行った治療と経過:抗がん剤をTS-1へ変え、樹状細胞ワクチン療法を併用しました。縮小が保たれて手術が可能になり、コンバージョン手術のあと病理医から「残存腫瘍(膵臓がん細胞)は指摘できない」と報告され、寛解となって再発なく経過しています。

膵臓癌と診断された方は、膵臓癌の治療選択肢のページもご覧ください。

膵臓癌で、血管浸潤のため手術が難しいと言われた方へ。
いまの治療は続けたまま、ご相談いただけます。

手術につなげるために何を重ねられるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

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    診断名

    膵体部がん ステージⅢ。膵臓がんが血管に浸潤していたため、当初は手術が困難と診断されました。

    治療の経過

    段階 内容
    診断時 血管浸潤のため手術は困難と診断。
    導入治療 重粒子線治療+抗がん剤(ジェムザール)を開始。わずかに縮小し、判定は進行停止。
    治療調整 副作用のため抗がん剤をジェムザール→TS-1へ変更し、樹状細胞ワクチン療法を開始。
    コンバージョン手術 がんが縮小して手術が可能となり、コンバージョン手術を実施。
    経過 術後、病理医より「残存腫瘍(膵臓がん細胞)は指摘できない」との報告。寛解となり、再発なく経過観察中。
    膵臓がんの治療経過
    治療の経過

    治療の考え方

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押していきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、標準治療としての抗がん剤(ジェムザール→TS-1)に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を、局所療法〈スイッチ〉として重粒子線治療を組み合わせています。

    治療期間・回数

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。

    費用

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

    院長から

    抗がん剤や放射線を土台にして免疫療法を重ね、縮小すれば手術につなげるのが私たちの基本の考え方です。この方は、重粒子線治療と抗がん剤のあと、副作用で抗がん剤をTS-1へ変え、樹状細胞ワクチン療法を併用しました。免疫療法を重ねて縮小を保てたことが、手術に進み、残存腫瘍を指摘できないという経過に寄与できた可能性があると考えています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

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      よくある質問(FAQ)

      Q. 重粒子線治療と免疫療法は一緒に受けられますか?

      受けられます。放射線でがん細胞が壊れると免疫の標的になりやすくなるため、免疫療法との相性は良いと考えられています。この症例は重粒子線治療と抗がん剤の後に樹状細胞ワクチン療法を加え、縮小が維持されて手術が可能になりました。

      Q. 血管浸潤で手術が難しいと言われた膵臓がんでも、手術できるようになりますか?

      この症例は血管浸潤のため当初は手術困難でしたが、重粒子線・抗がん剤・樹状細胞ワクチン療法でがんが縮小し、コンバージョン手術に至りました。術後の病理では残存腫瘍を指摘できませんでした。全員に当てはまるわけではありませんが、縮小を目指す設計を検討する価値があります。

      Q. 40代で膵臓がんと診断されました。年齢は治療に影響しますか?

      若い方は体力がある分、放射線・抗がん剤・免疫療法を組み合わせた治療を続けやすい傾向があります。この症例は40代男性で、寛解となり再発なく経過しています。年齢よりも全身状態と治療歴をもとに設計します。

      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
      初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。(2回目以降の診察は有料です)

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        あわせて読みたい

        ※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。

        矢﨑 雄一郎 医師

        監修:矢﨑 雄一郎 医師

        プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科

        がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。

        詳しい経歴はこちら

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