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HER2陽性乳がんステージⅣ、多発肝転移があった40代女性|抗HER2療法と樹状細胞ワクチン療法を併用した、診断から5年までの経過

この症例のポイント

  • 相談時の状況:腋窩リンパ節転移と多発肝転移を伴うHER2陽性乳がんステージⅣと診断された40代の女性です。主治医からは大変厳しい状況と説明されていました。
  • 検討した課題:抗HER2療法(ハーセプチン+パージェタ)を土台にして、何を組み合わせるかを検討しました。
  • 行った治療と経過:抗HER2療法を始めた翌月から、樹状細胞ワクチン療法を併用しました。まもなくCTで原発巣と肝転移が著明に縮小し、その後は2剤から1剤へ、さらにホルモン治療へと段階的に治療を減らして、診断から5年が経った今も元気に過ごされています。

乳がんで、肝臓に多発転移があると言われた方へ。
抗HER2療法は続けたまま、ご相談いただけます。

抗HER2療法に何を組み合わせられるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

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    Case Report ─ 当院で治療を行った乳がんの症例

    重要症例

    乳がん
    HER2陽性
    ステージⅣ
    多発肝転移
    40代
    女性
    樹状細胞ワクチン療法
    著明に縮小
    5年経過

    HER2陽性乳がんの多発肝転移に、抗HER2療法と免疫療法を併用する

    多発肝転移を伴うHER2陽性乳がんに、抗HER2療法と樹状細胞ワクチン療法を併用した患者さまの経過をご紹介します。HER2陽性乳がんの解説は、症例のあとにまとめています。

    患者情報

    項目 内容
    診断名 乳がん、腋窩リンパ節転移、多発肝転移(ステージⅣ)
    病理学的特性 ER(陽性)、PgR(陽性)、HER2(3+)
    年齢・性別 40代 女性
    治療法 抗HER2療法(ハーセプチン+パージェタ→ハーセプチン単剤→ホルモン治療)+樹状細胞ワクチン療法

    治療経過

    時期 内容
    20XX年1月 乳がん、腋窩リンパ節転移、多発肝転移と診断。主治医から「予後は6か月程度」と大変厳しい状況と説明された。
    20XX年3月 抗HER2療法(ハーセプチン+パージェタ)を開始。
    20XX年4月 樹状細胞ワクチン療法を開始し、抗HER2療法と併用。
    20XX年5月 CT検査で腫瘍が著明に縮小していることを確認。抗HER2療法をハーセプチン単剤へ変更。
    20XX+3年7月 抗HER2療法(抗がん剤)を終了し、ホルモン治療へ変更。
    20XX+5年10月(診断から4年9か月) CT・PET-CTで原発巣・肝転移が著明に縮小した状態を維持。元気に生活を継続中。
    乳がん2958 治療経過タイムライン(HER2陽性・多発肝転移が著明に縮小し治療を段階的に減らしながら5年経過)

    治療の考え方(SynerTri®)

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、標準治療としての抗HER2療法(ハーセプチン+パージェタ)に、免疫を活性化する〈アクセル〉である樹状細胞ワクチン療法を併用しました。開始から間もなく原発巣・肝転移の著明な縮小が確認され、その後は抗HER2療法を1剤へ、さらにホルモン治療へと段階的に治療を減らしながら、診断から5年にわたり良好な経過を維持しています。

    治療期間・回数/費用

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    樹状細胞ワクチン療法の副作用は基本的にほとんど認められませんが、以下の可能性があります。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:細菌等による培養汚染リスク
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤・皮疹・発熱

    治療効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

    院長から

    効果が期待できる標準治療ほど、やめずに土台にして免疫療法を重ねるのが、私たちの基本の考え方です。この方は、抗HER2療法を始めた翌月から樹状細胞ワクチン療法を併用し、縮小を確認しながら治療を段階的に減らしていきました。治療の初期から免疫の備えを重ねたことが、治療を減らしながらの5年という経過に寄与できた可能性があると考えています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

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      HER2陽性乳がんとは

      乳がん細胞の表面にあるHER2タンパクが過剰に発現しているタイプをHER2陽性乳がんと呼びます。かつては進行が速く予後不良とされていましたが、トラスツズマブ(ハーセプチン)やペルツズマブ(パージェタ)といった抗HER2療法の登場により、転移のある進行期でも長期の病勢コントロールが期待できるようになってきました。本症例のようにER・PgRも陽性の場合は、ホルモン療法も治療の選択肢に加わります。

      転移性HER2陽性乳がんでは、肝転移・肺転移・骨転移などを来すことがあり、多発肝転移は進行度の高さを示す所見のひとつです。

      抗HER2療法に免疫療法を組み合わせる考え方

      抗HER2療法は治療効果が期待できる一方、長期にわたる継続が必要になる場合があります。当グループでは、標準治療である抗HER2療法を土台としつつ、免疫を活性化する樹状細胞ワクチン療法(SynerTri®のアクセル)を組み合わせる設計を検討することがあります。

      SynerTri®の役割 本症例での対応
      標準治療(抗HER2療法) ハーセプチン+パージェタで開始し、縮小確認後にハーセプチン単剤へ、その後ホルモン治療へ段階的に移行
      アクセル(免疫活性化) 樹状細胞ワクチン療法を併用し、がん特異的免疫を誘導

      よくある質問(FAQ)

      Q. HER2陽性の乳がんで多発肝転移があります。どのような治療が行われますか?
      HER2陽性の転移性乳がんでは、抗HER2療法(トラスツズマブ=ハーセプチン、ペルツズマブ=パージェタなど)を中心とした薬物療法が標準治療です。本症例では、抗HER2療法に樹状細胞ワクチン療法を併用したところ、開始から間もなく原発巣・肝転移が著明に縮小しました。治療効果には個人差があります。
      Q. 抗がん剤を減らしたり、やめたりすることはできますか?
      本症例では、著明な縮小が確認できたことをふまえ、2剤併用から1剤(ハーセプチン単独)へ、その後は抗HER2療法自体を終了しホルモン治療へと、段階的に治療の負担を減らしています。治療の縮小・変更は、画像所見や全身状態を確認しながら個別に判断します。
      Q. 多発肝転移がある乳がんは厳しい状況と言われましたが、治療の選択肢はありますか?
      多発肝転移を伴う乳がんは進行度が高く、厳しい状況と説明されることがあります。本症例でも診断時に大変厳しい状況と説明されましたが、抗HER2療法に樹状細胞ワクチン療法を組み合わせることで原発巣・肝転移が著明に縮小し、診断から5年経過した現在も元気に過ごされています。治療効果には個人差があります。


      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
      初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。(2回目以降の診察は有料です)

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        矢﨑雄一郎 プレシジョンクリニック東京院長
        監修:矢﨑 雄一郎 医師
        プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
        東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

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