無料医療相談

FREE CONSULTATION

TOP 症例 胸腺がん 胸腺がんステージ4、抗がん剤+樹状細胞ワクチン療法でがんの縮小と、腫瘍マーカーの改善

胸腺がんステージ4、抗がん剤+樹状細胞ワクチン療法でがんの縮小と、腫瘍マーカーの改善

This Article Covers

この記事でわかること

本症例の概要:胸膜播種を伴う胸腺がんステージ4の53歳男性が、抗がん剤と治験薬のあとに抗がん剤を再開し、続けて樹状細胞ワクチン療法を開始。CTでがんの縮小がみられ半年間は抗がん剤を休止。再増大にはレジメンを変更し、現在はがんの縮小と腫瘍マーカーSCCの低下を確認しながら、元気に外来へ通院されています。

▼ 症例を先に読む

この症例と似たような状況を目指してみませんか?

この症例では、胸膜播種を伴う胸腺がんステージ4(53歳男性)に、抗がん剤と樹状細胞ワクチン療法を組み合わせ、
CTでがんの縮小と、腫瘍マーカーSCCの低下がみられ、元気に外来へ通院されています。
同じように胸腺がん・胸膜播種で、標準治療中・標準治療後の方は、
次に検討すべき治療を考えるタイミングです。ご相談は無料です。

お電話でご相談

お近くの院をお選びください(平日10:00〜18:00/休診日はホームページをご確認ください)

または、フォームでご相談

フォームで相談する入力は2項目のみ/24時間受付







    お電話・メールのどちらか一方で結構です





    胸腺がんとはどういうがんか

    胸腺は、胸の中央、胸骨の裏側にある免疫の臓器です。胸腺にできる腫瘍のうち、胸腺腫は比較的おとなしい経過をとることが多いのに対し、胸腺がんは増殖が速く、周囲の臓器や胸膜に広がりやすい、まれな悪性腫瘍です。年間の発生数が少ないため、大規模な臨床試験が組みにくく、標準治療の根拠が他のがんに比べて限られています。

    ステージ4(胸膜播種)とは

    胸腺がんが胸膜(肺を包む膜)に散らばった状態を胸膜播種といい、正岡分類ではステージ4に相当します。この段階では手術で取りきることは難しく、薬物療法が中心になります。本症例も、胸の痛みをきっかけに健康診断で精査したところ、胸膜播種を伴うステージ4と診断されました。

    検査方法

    CT・MRI 腫瘍の大きさ、周囲の臓器への浸潤、胸膜播種や胸水の有無を調べ、治療の効果判定にも使います。
    PET-CT 離れた臓器への転移の有無を調べます。
    生検 組織を採り、胸腺腫と胸腺がんを区別します。扁平上皮がんタイプが最も多くみられます。
    腫瘍マーカー(SCC) 扁平上皮がんタイプの胸腺がんではSCC抗原が上昇することがあり、経過の目安になります。本症例でも指標として使いました。

    治療方法(進行・再発胸腺がんの薬物療法)

    一次治療 カルボプラチンとパクリタキセル(アブラキサンを含む)の組み合わせが広く用いられます。本症例もこの組み合わせから治療を始めました。
    二次治療以降 分子標的薬のレンバチニブ(国内承認あり)や、S-1、プラチナ製剤とアムルビシンの組み合わせなどを検討します。治験に参加する選択肢もあります。
    薬を休む期間 がんが縮小し安定している間は、抗がん剤を休止して経過観察に入ることがあります。再増大したときに次のレジメンへ移ります。
    症状をやわらげる治療 胸水のドレナージ、痛みへの放射線や鎮痛薬などを並行して行います。

    当グループの考え方:抗がん剤の効果を、免疫で長く保つ

    胸腺がんは治療の選択肢が限られ、抗がん剤を切り替えながら病勢をコントロールしていく経過になりがちです。当グループでは、抗がん剤を土台に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を組み合わせ、抗がん剤を休んでいる間も免疫でがんを抑えることを目指します。状態に応じて免疫チェックポイント阻害薬や放射線を組み合わせる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に設計します。

    抗がん剤の「効いている期間」を延ばし、休薬の期間をつくることが、体力と生活の質を守ることにつながると私たちは考えています。本記事の症例は、その考え方で経過をみている一例です。

    よくある質問(FAQ)

    Q. 胸腺がんはまれながんと聞きました。相談できますか?

    できます。当グループでは胸腺がんの患者さんの治療経験があります。胸腺がんは標準治療の根拠が限られているぶん、抗がん剤に免疫療法を組み合わせる設計を個別に検討します。

    Q. 治験が終わってしまいました。次の治療はありますか?

    本症例も治験終了後に抗がん剤を再開し、続けて樹状細胞ワクチン療法を開始しました。これまでの治療歴と検査結果をうかがったうえで、検討できる選択肢をご説明します。

    Q. 抗がん剤と免疫療法は同時にできますか?

    できます。当グループでは抗がん剤を土台に樹状細胞ワクチン療法を組み合わせることが多く、本症例も抗がん剤の再開に続けて免疫療法を開始しました。

    Q. 腫瘍マーカーはどのように使いますか?

    扁平上皮がんタイプの胸腺がんではSCC抗原が経過の目安になります。本症例では、CTでの縮小とあわせてSCCの低下を確認しています。治療効果には個人差があります。

    Case Report ─ 当院の改善症例

    重要症例

    胸腺がん
    50代
    男性
    ステージ4
    胸膜播種
    抗がん剤
    樹状細胞ワクチン療法
    がんが縮小
    SCCが低下

    この症例のポイント

    • 診断名:胸腺がん ステージ4(胸膜播種)。53歳男性。胸の痛みをきっかけに健康診断で精査し診断
    • 抗がん剤(カルボプラチン+アブラキサン)を4クール行い縮小。その後の増大で治験に参加し、レンバチニブを3年間内服するも血液検査の悪化と胸水で治験終了
    • 抗がん剤(カルボプラチン+アブラキサン)を再開し、続けて樹状細胞ワクチン療法を開始。CTで縮小がみられ、半年間は抗がん剤を休止して経過観察
    • やや増大傾向となったため抗がん剤をシスプラチン+カルセドへ変更
    • 現在、CTでがんは縮小し、腫瘍マーカーSCCも低下。元気に外来へ通院中

    胸腺がんステージ4に、抗がん剤+樹状細胞ワクチン療法でがんの縮小と腫瘍マーカーの改善

    ここまで、まれながんである胸腺がんの治療の選択肢を整理しました。当グループでは、抗がん剤に樹状細胞ワクチン療法を組み合わせ、休薬の期間をつくりながら病勢をコントロールしている患者さんを経験しています。実際の経過をご紹介します。

    患者情報

    患者さま 53歳 男性
    診断名 胸腺がん
    ステージ 4(胸膜播種)
    標準治療 カルボプラチン+アブラキサン、治験(レンバチニブ)、シスプラチン+カルセド
    治療内容 樹状細胞ワクチン療法(4か月・7回)
    治療費 料金表ページをご覧ください。

    経過

    診断 胸の痛みがあり、健康診断で精査したところ胸腺がんのステージ4(胸膜播種)と診断
    一次治療 同年に抗がん剤(カルボプラチン+アブラキサン)を開始。4クールでがんの縮小がみられ経過観察
    治験 腫瘍の増大がみられ治験に参加。3年間レンバチニブを内服するも、血液検査結果の悪化と胸水で治験終了
    免疫療法開始 抗がん剤(カルボプラチン+アブラキサン)を再開し、続けて樹状細胞ワクチン療法を開始。CTでがんの縮小がみられ、半年間は抗がん剤をせず経過観察
    レジメン変更 CTでやや増大傾向と診断され、抗がん剤をシスプラチン+カルセドへ変更
    現在 CTでがんは縮小。腫瘍マーカーのSCCも低下し、元気に外来へ通院中
    胸腺がんステージ4 腫瘍マーカーSCCの推移と治療経過。抗がん剤・治験薬・樹状細胞ワクチン療法の時期と、SCCが80台から30台へ低下した経過を示すグラフ。
    ▲ 腫瘍マーカーSCC(正常値2.5以下)の推移と治療の経過。樹状細胞ワクチン療法の開始後、SCCは低下傾向を示しています。

    治療の考え方(SynerTri®)

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、標準治療としての抗がん剤(カルボプラチン+アブラキサン、のちにシスプラチン+カルセド)に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を組み合わせています。抗がん剤を休んでいる間も免疫でがんを抑え、休薬の期間をつくる設計です。

    副作用・リスク

    免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。主な副作用は以下のとおりです。

    • 成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ など
    • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

    本症例は、胸膜播種を伴う胸腺がんステージ4に対し、抗がん剤と樹状細胞ワクチン療法を組み合わせてがんの縮小と腫瘍マーカーの低下がみられ、元気に外来へ通院されている一例です。ただし治療効果には個人差があり、すべての患者さんに同様の結果が得られるとは限りません。

    この症例と同じ治療を検討してみませんか?

    この症例と近い状況かどうか、担当医がお調べします。
    ご相談は無料です。診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。

    お電話でご相談

    お近くの院をお選びください(平日10:00〜18:00/休診日はホームページをご確認ください)

    または、フォームでご相談

    フォームで相談する入力は2項目のみ/24時間受付







      お電話・メールのどちらか一方で結構です





      あわせて読みたい

      ※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。本記事は医師の監修のもと作成しています。個別の治療方針については、担当医師にご相談ください。
      矢﨑雄一郎医師 プレシジョンクリニック東京院長

      監修:矢﨑 雄一郎 医師
      プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
      東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。
      詳しい経歴はこちら