無料医療相談

FREE CONSULTATION

TOP 症例 大腸がん 大腸がんステージ4の症状・検査・治療法は?抗がん剤+免疫療法で多発肝転移が画像上消失した症例

大腸がんステージ4の症状・検査・治療法は?抗がん剤+免疫療法で多発肝転移が画像上消失した症例

この症例のポイント

  • 大腸がんステージ4(多発肝転移)で手術適応外と判定。XELOX(抗がん剤)に加えて樹状細胞ワクチン療法(7回・1クール)を追加実施。
  • ワクチン療法終了後、大腸がん細胞だけを標的に攻撃する免疫細胞(がん特異的キラーT細胞)が治療前比30倍に増加。がんの種類に特化した免疫を誘導できることは、樹状細胞ワクチン療法の最大の特徴のひとつです。
  • 大腸の原発がん・多発肝転移ともに画像上消失し、病理検査で完全寛解(CR)を確認。

この症例と似たような状況ではありませんか?

この症例では——
大腸がんステージ4(多発肝転移)で手術適応外と判定された方に樹状細胞ワクチン療法を追加したことで、原発がん・多発肝転移が画像上消失し、病理検査で完全寛解(CR)を確認しました。

同じように大腸がんステージ4・多発肝転移で、標準治療中・標準治療後の選択肢を探している方は、次に検討すべき治療を考えるタイミングです。

大腸がんとは

大腸がんは結腸・直腸に生じる悪性腫瘍で、日本人の場合S状結腸や直腸での発生が多い傾向があります。発生経路は2つあり、①良性ポリープの悪性化、②健康な粘膜から直接がん細胞が生じるパターンがあります。初期段階では症状がほぼなく、進行に伴い便に血が混じるなどの変化が現れます。

大腸がんのステージ別の症状

大腸がんはステージ(進行度)によって症状が大きく異なります。ステージが進むほど症状が多様化し、転移先の臓器に応じた症状も現れます。

ステージ 状態と主な症状
ステージ0
粘膜内がん
粘膜層にとどまり、リンパ節・他臓器転移なし。自覚症状はほぼなく、検診で偶然発見されることが多い。
ステージ1 内側層にとどまり、リンパ節・外側転移なし。軽い便秘・下痢・わずかな血便が出ても見過ごされがち。
ステージ2 壁を突き抜けるが、リンパ節・他臓器転移なし。便秘と下痢が交互に現れ、血便・腹部違和感・軽い痛みが出始める。
ステージ3 近くのリンパ節に転移。粘液混じりの便、持続する血便、腹部痛の増加、体重減少・食欲不振・疲労感。
ステージ4 肝臓・肺・腹膜などの遠隔臓器に転移。転移臓器特有の症状(黄疸・息苦しさ・腹水など)が現れ、体調変化が急速に進むこともある。多発肝転移では自覚症状がないまま進行するケースも多い。

大腸がんの検査方法

検査 内容
便潜血反応検査 2日分の便から微量血液を検出する初期スクリーニング。食事制限不要で簡便。
注腸検査 バリウムと空気で大腸内部をレントゲン観察。病変やがん発見に有用。
大腸内視鏡検査 直腸から盲腸まで全大腸を観察でき、その場で組織採取が可能な最重要検査。
病理検査 顕微鏡で採取組織を詳しく検査。深さ・転移の有無、バイオマーカー(RAS・BRAF・MSI-H/dMMR・HER2など)を分析し、治療方針決定の根拠となる。

大腸がんの治療方法

手術

がんのある部分と周囲組織・近くのリンパ節を一緒に切除します。腹腔鏡手術が多く選ばれています。ステージ4(多発肝転移)では手術適応外となるケースがあります。

化学療法(抗がん剤治療)

進行・再発大腸がんの主なレジメン

  • FOLFOX・CAPEOX(XELOX)——オキサリプラチン系。本症例ではXELOXを使用
  • FOLFIRI・FOLFOXIRI——イリノテカン系。体力や遺伝子変異に応じて選択
  • TAS-102+ベバシズマブ、レゴラフェニブ——後治療の選択肢

分子標的療法

  • 抗VEGF薬——ベバシズマブ・アフリベルセプト・ラムシルマブ(RAS変異問わず)
  • 抗EGFR抗体薬——セツキシマブ・パニツムマブ(RAS野生型に限る)
  • BRAF V600E変異陽性——エンコラフェニブ+ビニメチニブ
  • HER2陽性——トラスツズマブ+ペルツズマブ

免疫療法

MSI-H/dMMR陽性症例ではペムブロリズマブなどの免疫チェックポイント阻害薬が標準治療となります。一方、大腸がん全体の約85%を占めるMSS(マイクロサテライト安定)症例では、当院が樹状細胞ワクチン療法を抗がん剤と組み合わせる免疫治療を実施しています。

大腸がんステージ4に免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を組み合わせる考え方

抗がん剤と並行して免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を組み合わせる選択肢があります。抗がん剤ではカバーしにくい「がん特異的な免疫の誘導」を担う治療法として、当院では標準治療の土台の上に積み上げる形で設計しています。

樹状細胞ワクチン療法とは

患者さまご自身の血液から採取した樹状細胞(免疫の”司令官”)に大腸がんの特徴(がん抗原)を学習させ、体内に戻すことで、大腸がん細胞だけを狙い撃ちする免疫細胞(がん特異的キラーT細胞)を増やす治療法です。がんの種類に特化した免疫を誘導できることが最大の特徴であり、正常な細胞を傷つけにくく副作用が少ないのも利点です。

樹状細胞ワクチン療法の特徴

特徴 ポイント
がん特異的免疫を誘導 大腸がん細胞だけを攻撃——正常細胞を傷つけにくく副作用が少ない
キラーT細胞を増やす 抗がん剤では引き出せない免疫応答を誘導。本症例では治療前比30倍に増加
免疫の記憶が残る 治療終了後も免疫が継続して働く可能性がある
標準治療との併用が可能 XELOX・FOLFOX等の抗がん剤と組み合わせて相乗効果を狙う

※免疫療法は自費診療(保険適用外)です。効果には個人差があります。

よくある質問

Q. ステージ4の生存率はどのくらいですか?
5年相対生存率は約20〜25%ですが、個別の経過は治療内容・転移部位・全身状態によって大きく異なります。標準治療に免疫療法を組み合わせることで、より長期的な病勢コントロールを目指す方が増えています。
Q. 肝転移がある場合の治療はどうなりますか?
切除可能であれば外科切除が優先されます。多発転移で切除が困難な場合は、化学療法にベバシズマブなどの分子標的薬を組み合わせた全身治療が基本です。当院では、これに樹状細胞ワクチン療法を加えた設計も検討します。
Q. 手術適応外の患者も相談できますか?
相談いただけます。現在の治療歴・画像検査・病理・遺伝子検査結果を確認したうえで、化学療法・分子標的薬・免疫療法の組み合わせを個別に検討します。
Q. 当院の免疫療法は標準治療とどう違いますか?
標準治療(抗がん剤・分子標的薬)を土台としつつ、患者さま自身の免疫細胞を活用した樹状細胞ワクチン療法を組み合わせ、相乗効果を目指します。標準治療の代替ではなく、上乗せする形での設計です。

Case Report ─ 当院の症例

大腸がんステージ4(多発肝転移)で完全寛解(CR)を確認した症例

以下は、当院で実際に樹状細胞ワクチン療法を実施し、完全寛解(CR)が確認された症例です。治療効果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。

完全寛解(CR)
原発消失
肝転移消失
免疫が体内で30倍
樹状細胞ワクチン療法
大腸がん
ステージⅣ
多発肝転移
手術適応外
XELOX

この症例が医学的にきわめて希少な理由

医学文献調査(1983〜2013年・30年間)によると、大腸がん原発巣における完全寛解(CR)の報告例はわずか6例のみ。免疫療法との併用でCRを達成したケースはきわめて希少とされており、本症例はその中の一例です。

診断・経緯

検査の結果、大腸がんステージ4(多発肝転移)と診断。肝臓への転移が多発していたため手術適応外と判定され、全身化学療法(XELOX)が開始されました。標準治療を継続しながら免疫療法の追加を検討し、当院へご相談いただきました。

治療経過

時期 内容
診断時 CT・画像検査で大腸がん多発肝転移を確認。手術適応外と判定。
治療開始 XELOX(ゼローダ+オキサリプラチン)による全身化学療法を開始。当院にて樹状細胞ワクチン療法(7回・1クール・約4ヶ月)を並行して実施。
ワクチン療法終了後 免疫評価にて、大腸がん細胞を標的に攻撃するキラーT細胞が治療前比30倍に増加を確認。
治療結果 大腸の原発がん・多発肝転移ともに画像上消失。病理検査でも完全寛解(CR)を確認。

治療の考え方(SynerTri®)

当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

本症例では、標準治療としての抗がん剤(XELOX)に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を組み合わせています。ワクチン療法によってがん特異的キラーT細胞が活性化され、原発がん・肝転移の消失という結果につながったと考えています。

治療期間・回数

樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本症例では1クール(約4ヶ月)を実施しました。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。

費用

当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

副作用・リスク

免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。

  • 成分採血時:採取中の全身倦怠感、口の周り・手足のしびれ など
  • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
  • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

大腸がんステージ4の治療選択肢を一緒に整理しませんか

プレシジョンクリニックでは、免疫評価・ゲノム解析をもとに、大腸がんステージ4・転移のある方に対して一人ひとりの病態に合わせた樹状細胞ワクチン療法を設計しています。「標準治療に限界を感じている」「次の選択肢を知りたい」という方は、まずお気軽にご相談ください。

※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。

矢﨑雄一郎医師 プレシジョンクリニック東京院長

監修:矢﨑 雄一郎 医師
プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

CATEGORY

近しい症例

大腸がんステージ4(巨大肝転移・肺転移)で肝・肺病変が画像上消失した症例|樹状細胞ワクチン療法+放射線療法

大腸がんステージ3(リンパ節転移あり)の術後治療と再発予防|手術+抗がん剤+免疫療法で6年間再発なし