無料医療相談

FREE CONSULTATION

TOP 症例 胆道がん 胆嚢がんステージⅢA術後の肝転移|内服の抗がん剤(TS-1)と樹状細胞ワクチン療法で肝転移が画像上消失した79歳女性の症例

胆嚢がんステージⅢA術後の肝転移|内服の抗がん剤(TS-1)と樹状細胞ワクチン療法で肝転移が画像上消失した79歳女性の症例

この症例のポイント

  • 健康診断をきっかけに胆嚢がん(ステージⅢA)と診断され、手術を受けた79歳女性。術後は前医で治療を続け、しばらく経過は安定していた。
  • 手術の約1年後、CTで肝転移が判明。複数の抗がん剤を組み合わせる治療も検討されたが、副作用で日常生活が送れなくなることを心配され、内服の抗がん剤(TS-1)と樹状細胞ワクチン療法を選択した。
  • 樹状細胞ワクチン療法の開始から3か月後のCTで、肝転移巣が画像上確認できなくなった(CR)。現在も経過を確認しながら治療を継続している。

この症例と似たような状況を目指してみませんか?

胆嚢がんの手術後に転移が見つかり、抗がん剤の副作用が心配な方へ。
生活を保ちながら続けられる治療の組み立てを、担当医が一緒に考えます。
これまでの治療歴と検査結果をうかがったうえで、ひとつずつご説明します。ご相談は無料です。

お電話でご相談

お近くの院をお選びください(平日10:00〜18:00/休診日はホームページをご確認ください)

または、フォームでご相談

フォームで相談する入力は2項目のみ/24時間受付







    お電話・メールのどちらか一方で結構です





    胆嚢がんとステージⅢA ― 健診で見つかることもある「胆道のがん」

    胆嚢がんは、肝臓でつくられた胆汁をためる胆嚢にできるがんで、胆管がんや十二指腸乳頭部がんとあわせて胆道がんと呼ばれます。初期は自覚症状に乏しく、健康診断の腹部超音波検査やCTで偶然見つかることや、胆石の手術後の病理検査で判明することがあります。進行すると腹痛、黄疸、体重減少などがみられます。

    ステージは、がんが胆嚢の壁をどこまで越えているか(T)、リンパ節転移の有無(N)、遠隔転移の有無(M)で決まります。ステージⅢAは、がんが胆嚢の外側をおおう膜を越えて広がる、あるいは肝臓へ直接及んでいる一方で、リンパ節転移や遠隔転移は認められない段階です。手術で取りきることを目指せる段階ですが、再発のリスクは低くありません。

    胆嚢がんの標準治療 ― 手術と、術後のS-1(TS-1)

    根治を目指す治療の柱は手術です。胆嚢の摘出に加えて、がんの広がりに応じて肝臓の一部(肝床)の切除やリンパ節の郭清を行います。

    手術でがんを取りきれた場合、日本では術後の補助化学療法としてS-1(TS-1)の内服が行われます。これは国内の臨床試験(JCOG1202/ASCOT試験)で、切除後の胆道がんの生存期間を延ばすことが示された結果にもとづくものです。それでも再発が起こることはあり、肝臓は胆嚢がんが再発しやすい場所のひとつです。

    再発・転移が見つかったときの標準治療と、ご高齢の方の選択肢

    手術後に肝臓などへ転移が見つかった場合、治療の中心は薬物療法に移ります。切除できない、あるいは再発した胆道がんの一次治療は、ゲムシタビン+シスプラチン(GC療法)が長く基本でしたが、現在はこれに免疫チェックポイント阻害薬デュルバルマブ(イミフィンジ)を加えたGCD療法が標準的な選択肢です。国内でも切除不能な胆道がんに対して承認されており、胆嚢がんもその対象に含まれます。このほかS-1を加えるGCS療法が用いられることもあります。

    一方で、これらは点滴で複数の薬を使うため、骨髄抑制、倦怠感、吐き気、食欲低下などが出ることがあります。ご高齢の方や、日常生活の質を保つことを優先したい方では、内服のS-1単剤など負担の少ない組み立てが選ばれることもあります。どちらが良いかは一律には決まらず、病状と体の状態、ご本人が何を大切にしたいかをふまえて決めていきます。

    当グループでは、この標準治療を土台に、免疫の働きを後押しする樹状細胞ワクチン療法(SynerTri®のアクセル)を組み合わせる設計を検討することがあります。抗がん剤でがん細胞が壊れると、がんの目印(抗原)が放出されます。樹状細胞ワクチン療法は、患者さまご自身の樹状細胞を体外で培養してこの目印を覚えさせ、体内に戻すことで、キラーT細胞にがんを攻撃させることを目指す治療です。

    SynerTri®の役割 本症例での対応
    標準治療(土台) 手術、抗がん剤 TS-1(内服)
    アクセル(免疫活性化) 樹状細胞ワクチン療法を併用し、がん特異的な免疫の誘導をねらう

    よくある質問(FAQ)

    Q. 胆嚢がんの手術後に肝転移が見つかりました。強い抗がん剤を使わないといけませんか?
    切除できない・再発した胆道がんの一次治療は、ゲムシタビン+シスプラチン(GC療法)に免疫チェックポイント阻害薬デュルバルマブ(イミフィンジ)を加えたGCD療法が標準的な選択肢です(国内でも切除不能な胆道がんに承認されています)。ただし体力や年齢、生活の質をどこまで優先するかによって、内服のS-1(TS-1)単剤など負担の少ない組み立てが選ばれることもあります。どの治療が適しているかは、病状と体の状態をみて主治医と相談して決めます。本症例では、ご本人の希望をふまえて内服の抗がん剤を選択しました。
    Q. 内服の抗がん剤(TS-1)だけでも治療になりますか?
    S-1(TS-1)は胆道がんで用いられる薬で、日本では手術で取りきれたあとの補助療法として生存期間を延ばすことが臨床試験(JCOG1202/ASCOT試験)で示されています。再発後に単剤で使う場合の効果は多剤併用より控えめとされますが、通院や副作用の負担が軽く、生活を保ちながら続けやすいという利点があります。当院では、この内服治療を土台に樹状細胞ワクチン療法を組み合わせる設計を検討します。
    Q. CTで転移が見えなくなったら、治ったと言えますか?
    画像上で確認できなくなった状態(CR)は、検査で見える範囲にがんが写らなくなったことを意味しますが、ごく小さながん細胞が残っている可能性は否定できず、治癒を保証するものではありません。そのため画像上の変化が得られたあとも、定期的な検査で経過を確認しながら治療を続けることが大切です。本症例でも、現在も経過を確認しながら治療を継続しています。治療効果には個人差があります。

    Case Report ─ 当院の胆嚢がん改善症例

    重要症例

    胆嚢がんステージⅢA術後の肝転移70代女性抗がん剤 TS-1(内服)樹状細胞ワクチン療法肝転移が画像上消失(CR)

    胆嚢がんの術後に肝転移が見つかったとき ― 生活を保ちながら続ける治療

    ここまで胆嚢がんの標準治療と、再発したときの考え方をご紹介しました。点滴で複数の薬を使う治療が負担になる場合でも、内服の抗がん剤を土台に免疫の働きを後押しする設計を検討できます。実際に樹状細胞ワクチン療法を受けられた患者さまの経過をご紹介します。

    患者情報

    項目 内容
    診断名 胆嚢がん(術後の肝転移)
    ステージ ステージⅢA(診断時)/術後に肝転移
    年齢・性別 79歳 女性
    発見の契機 健康診断で胆嚢の異常を指摘
    標準治療 手術、抗がん剤(TS-1 内服)
    当院での治療 樹状細胞ワクチン療法
    治療期間・回数 樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。
    治療費 当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。最新の金額は料金表をご確認ください。

    治療経過

    時期 内容
    20XX年 健康診断で胆嚢の異常を指摘され、近医を受診。精密検査の結果、胆嚢がん(ステージⅢA)と診断。
    同年12月 手術を施行。
    術後 前医で化学療法と免疫細胞療法を実施。しばらく経過は安定していた。
    翌年10月 定期のCTで肝転移を指摘。
    同年11月 複数の抗がん剤を組み合わせる治療も検討されたが、副作用で日常生活が送れなくなることを心配され、内服の抗がん剤(TS-1)を開始。同月より当院で樹状細胞ワクチン療法を開始。
    開始から3か月後 CTで肝転移巣が画像上確認できなくなった(CR)
    現在 経過を確認しながら治療を継続中。

    治療経過タイムライン

    胆嚢がんステージⅢAの治療経過タイムライン。健診で胆嚢がんと診断され同年12月に手術、術後は前医で化学療法と免疫細胞療法。翌年10月に肝転移を指摘され、11月から内服の抗がん剤TS-1と樹状細胞ワクチン療法を開始、3か月後のCTで肝転移が画像上消失

    図:本症例の治療経過。青=前医で終了した治療、金の矢印=当院で継続中の治療。開始3か月後のCTで肝転移が画像上確認できなくなり、現在も経過を確認しながら治療を継続しています。治療効果には個人差があります。

    治療の考え方(SynerTri®)

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、術後に肝転移が見つかった時点で、点滴で複数の薬を併用する治療も選択肢にありました。しかしご本人が日常生活を送れなくなることを強く心配されたため、負担の少ない内服の抗がん剤(TS-1)を土台とし、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を同じ月から併用する設計としました。開始から3か月後のCTで、肝転移巣は画像上確認できなくなっています。

    内服の抗がん剤と樹状細胞ワクチン療法だけでこの経過が得られた例は多くはありません。治療の強さだけでなく、続けられる形に整えることが結果につながる場合があることを示す一例と考えています。

    副作用・リスク

    樹状細胞ワクチン療法の副作用は基本的にほとんど認められませんが、以下の可能性があります。

    • 成分採血時:めまい・吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
    • 細胞培養時:細菌等による培養汚染リスク
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤・皮疹・発熱

    また、抗がん剤(TS-1)では、食欲低下、下痢、口内炎、色素沈着、骨髄抑制、肝機能や腎機能の変化などがみられることがあります。副作用の程度に応じて、減量や休薬を検討します。

    治療効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

    この症例と同じ治療を検討してみませんか?

    この症例と近い状況かどうか、担当医がお調べします。
    ご相談は無料です。診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。

    お電話でご相談

    お近くの院をお選びください(平日10:00〜18:00/休診日はホームページをご確認ください)

    または、フォームでご相談

    フォームで相談する入力は2項目のみ/24時間受付







      お電話・メールのどちらか一方で結構です





      あわせて読みたい

      矢﨑雄一郎 プレシジョンクリニック東京院長
      監修:矢﨑 雄一郎 医師
      プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
      東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

      CATEGORY

      近しい症例

      胆嚢がんステージⅣ(腹膜播種・手術不能)で抗がん剤を早期に終了し、樹状細胞ワクチン療法でCT上完全消失、診断から5年間再発なく経過した67歳男性の症例

      胆管がんステージⅣ(手術不能)で抗がん剤の副作用に応じて減量しながら樹状細胞ワクチン療法を併用し、3年間QOLを維持した65歳女性の症例