この症例のポイント
肺がん(大細胞神経内分泌腫瘍)。左肺上葉切除(ステージⅡA)後、気管支周囲に再発・再々発。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 診断・手術 | 大細胞神経内分泌腫瘍の診断で左肺上葉切除(ステージⅡA)。 |
| 再発 | 術後1年2ヵ月、気管支周囲に再発。放射線治療(30回・60Gy)。 |
| 再々発 | 術後2年3ヵ月、再々発。放射線治療を開始し、主治医から再発リスクは極めて高いと説明。樹状細胞ワクチン療法を併用。 |
| 継続 | 術後6年10ヵ月、樹状細胞ワクチン療法21回目を終了。 |
| 経過 | 治療後5年を経過し、主治医から良好な経過と説明。再発なし。 |

当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押していきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。
本症例では、局所療法〈スイッチ〉としての放射線治療に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を組み合わせています。
再発を繰り返すがんでは、目に見える病変を放射線で叩くだけでなく、見えない残存がん細胞を免疫で抑え続ける設計が再発予防の要になります。
樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。本症例:樹状細胞ワクチン療法 21回(複数クールを継続)。
当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。
免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では重い副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。
この症例は再々発後に放射線治療と樹状細胞ワクチン療法を併用し、治療後5年以上再発なく経過しています。効果には個人差がありますが、残存がん細胞を免疫で抑え続ける設計は再発予防の選択肢になります。
使えます。神経内分泌腫瘍は再発しやすいタイプですが、この症例では放射線との併用で良好な経過が得られています。組織型に合わせて抗原を選びます。
この症例は約4年半で21回投与しました。再発リスクの高さと経過を見ながら、継続か終了かを一緒に決めます。1クール(7回・約4ヶ月)が基本の単位です。
※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。
監修:矢﨑 雄一郎 医師
プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科
がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。
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