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食道がんステージ4、抗がん剤中止後に免疫療法で経過を維持できた症例(診断から約1年4ヵ月再発なし)

This Article Covers

この記事でわかること

本症例の概要:リンパ節転移を伴う食道がんステージ4の79歳女性が、放射線治療と抗がん剤を受けたのち、副作用で抗がん剤を中止。内視鏡で食道の肥厚・狭窄の改善を確認したうえで、再発予防を目的に樹状細胞ワクチン療法(4ヵ月・7回)を行い、診断から約1年4ヵ月の最終確認まで再発なく経過。現在は免疫療法を終了して経過観察中です。

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この症例と似たような状況を目指してみませんか?

この症例では、リンパ節転移のある食道がんステージ4(79歳女性)で、副作用のため抗がん剤を中止したあとに樹状細胞ワクチン療法を導入し、
診断から約1年4ヵ月の最終確認まで再発なく経過しました。
同じように食道がんで抗がん剤を続けられなくなった方、再発が心配な方は、
次に検討すべき治療を考えるタイミングです。ご相談は無料です。

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    食道がんステージ4(リンパ節転移)とはどういう状態か

    食道がんは、日本では約9割が扁平上皮がんというタイプです。ステージ4は、がんが周囲の臓器に浸潤しているか、離れたリンパ節や臓器に転移した段階を指します。日本食道学会の分類では、離れたリンパ節への転移をⅣA期、肝臓や肺などの臓器への転移をⅣB期と分けています。本症例はリンパ節転移を伴うステージ4でした。

    高齢で診断された場合の考え方

    食道がんの手術は体への負担が大きく、ご高齢の方や合併症のある方では、手術を行わずに放射線治療と抗がん剤を組み合わせる化学放射線療法が選ばれることが多くなります。本症例も79歳で診断され、化学放射線療法から治療が始まりました。

    化学放射線療法と、抗がん剤を副作用で中止するとき

    化学放射線療法は、放射線でがんを縮小させながら、抗がん剤で効果を高める治療です。食道の狭窄やつかえ感が改善することも多く、本症例でも内視鏡で肥厚・狭窄の改善が確認されました。

    一方で、抗がん剤には手足のしびれ、倦怠感、食欲不振などの副作用があり、ご高齢の方では途中で続けられなくなることがあります。本症例も副作用で抗がん剤を中止しました。効果が出ている段階で治療を止めると、「このあと何もしなくてよいのか」という不安が残ります。再発予防として何を選ぶかが、この段階の大きな課題です。

    検査方法

    内視鏡検査・生検 食道の内側を直接観察し、組織を採って診断を確定します。治療後の狭窄や肥厚の改善も内視鏡で確認します。
    CT・PET-CT リンパ節や離れた臓器への転移を調べ、ステージを決めます。再発の有無の確認にも使います。
    腫瘍マーカー SCC抗原、CEAなど。経過観察の目安に使います。
    経過観察の間隔 治療終了後は3〜6ヵ月ごとに検査を行い、再発の有無を確認します。

    治療方法(化学放射線療法・薬物療法・再発予防)

    化学放射線療法 手術を行わない場合の中心的な治療です。放射線と抗がん剤(5-FU+シスプラチンなど)を組み合わせます。
    薬物療法 転移がある場合は、抗がん剤に免疫チェックポイント阻害薬を組み合わせる治療が標準になっています。体力や副作用に応じて薬の種類や量を調整します。
    抗がん剤を中止したあと 標準治療では経過観察になります。当グループでは、この段階で再発予防を目的とした免疫療法を検討します。
    症状をやわらげる治療 食道の狭窄にはステントや栄養の経路の確保、痛みや倦怠感への対応を並行して行います。

    当グループの考え方:抗がん剤を止めたあとの「空白」を免疫療法で埋める

    当グループでは、標準治療で得られた効果を、患者さんご自身の免疫で維持することを目指します。免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を置き、状態に応じて免疫チェックポイント阻害薬や放射線を組み合わせる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に設計します。

    抗がん剤を副作用で中止した直後は、がんが小さくなっている一方で、次の一手が無い期間が生まれます。この期間に免疫療法を入れておくことに意味があると私たちは考えています。本記事の症例は、その考え方で経過をみた一例です。

    よくある質問(FAQ)

    Q. 抗がん剤を副作用で中止しました。もう治療はできませんか?

    標準治療では経過観察になることが多いですが、当グループでは再発予防を目的に樹状細胞ワクチン療法を検討します。本症例も抗がん剤中止後に免疫療法を導入し、診断から約1年4ヵ月の最終確認まで再発なく経過しました。

    Q. 79歳でも免疫療法は受けられますか?

    受けられます。樹状細胞ワクチン療法は重い副作用がほとんどなく、ご高齢の方にも検討しやすい治療です。体力や血液検査の結果をみて開始時期を決めます。

    Q. 樹状細胞ワクチン療法はいつまで続けますか?

    1クール(7回・約4ヵ月)を基本の単位とし、経過をみて継続か終了かを決めます。本症例は1クールで終了し、3〜6ヵ月ごとの経過観察に移行しました。

    Q. 食道がんステージ4の5年生存率はどのくらいですか?

    国立がん研究センターの院内がん登録による集計では、食道がんⅣ期の5年相対生存率は1割前後にとどまります。ただし統計上の数値であり、転移の場所や治療への反応で経過は大きく異なります。

    Case Report ─ 当院の改善症例

    重要症例

    食道がん
    70代
    女性
    ステージ4
    リンパ節転移
    化学放射線療法
    樹状細胞ワクチン療法
    抗がん剤中止後
    約1年4ヵ月再発なし

    この症例のポイント

    • 診断名:食道がん ステージ4(リンパ節転移)。79歳女性
    • 放射線治療+抗がん剤を開始。副作用(手のしびれ、倦怠感、食欲不振)のため抗がん剤を中止
    • 中止時の内視鏡で、食道がんによる肥厚・狭窄の改善を確認
    • 再発予防を目的に樹状細胞ワクチン療法(約4ヵ月・計7回)を導入
    • 診断から約1年4ヵ月の最終確認まで再発なし。免疫療法を終了し、3〜6ヵ月ごとの経過観察を継続中

    食道がんステージ4で抗がん剤を中止したあと、免疫療法で再発なく経過

    ここまで、化学放射線療法と、抗がん剤を副作用で中止したあとの課題を整理しました。当グループでは、この「空白」の期間に樹状細胞ワクチン療法を入れ、再発なく経過した患者さんを経験しています。実際の経過をご紹介します。

    患者情報

    患者さま 79歳 女性
    診断名 食道がん
    ステージ 4(リンパ節転移)
    標準治療 放射線治療+抗がん剤(副作用で抗がん剤を中止)
    治療内容 樹状細胞ワクチン療法(約4ヵ月・計7回)。現在は終了し経過観察中
    治療費 料金表ページをご覧ください。

    経過

    20XX年8月 喉に違和感を自覚
    20XX年10月 精密検査の結果、食道がん(ステージ4・リンパ節転移)と診断
    20XX年11月〜 放射線治療+抗がん剤治療を開始
    20XX+1年2月 抗がん剤の副作用(手のしびれ、倦怠感、食欲不振)のため抗がん剤を中止。内視鏡では食道がんによる肥厚・狭窄の改善を確認
    20XX+1年5月 再発予防を目的に樹状細胞ワクチン療法を開始
    20XX+1年8月 ワクチン1クール(計7回)が終了。再発なく、3〜6ヵ月に一度の経過観察へ
    20XX+2年2月 最終確認。ワクチン療法終了から約半年、診断から約1年4ヵ月。再発を認めず、免疫療法は終了して経過観察を継続中

    治療の考え方(SynerTri®)

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、標準治療としての放射線治療と抗がん剤のあとに、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を導入しました。抗がん剤を中止した直後の、次の一手が無い期間を免疫療法で埋める設計です。

    副作用・リスク

    免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。主な副作用は以下のとおりです。

    • 成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ など
    • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

    本症例は、食道がんステージ4に対する放射線・抗がん剤治療後、副作用で抗がん剤を中止したのち、再発予防を目的に樹状細胞ワクチン療法を導入し、診断から約1年4ヵ月にわたり再発なく経過した一例です。ただし治療効果には個人差があり、すべての患者さんに同様の結果が得られるとは限りません。

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      ※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。本記事は医師の監修のもと作成しています。個別の治療方針については、担当医師にご相談ください。
      矢﨑雄一郎医師 プレシジョンクリニック東京院長

      監修:矢﨑 雄一郎 医師
      プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
      東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。
      詳しい経歴はこちら

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