食道がんステージ4、肝転移消失からの完全緩解

食道がん 53歳 男性

食道がんステージⅣの患者さまです。肝臓の転移があり、手術できない症例にもかかわらず、プレシジョン免疫療法によって、肝転移は消失。6年の長期にわたり元気にされている患者さまです。

診断名:食道がん(ステージⅣ)

経過:
2013年に食事時の違和感があったために精査をしたところ、肝臓に多発転移を伴う進行した食道がんと診断されました。
手術適応はなく、抗がん剤を開始(5FU+CDDP)しましたが、病状が進行したために2種類目の抗がん剤(DTX)に変更。
2014年1月か「プレシジョン免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)」を開始したところ、抗がん剤と免疫治療の併用により肝臓の転移は消失。
その後、抗がん剤の副作用がで出てきたため抗がん剤は中止。
それから5年6カ月間、当院のプレシジョン免疫療法のみで経過観察されており、無再発生存中(2019年10月)。

治療期間・回数:
樹状細胞ワクチン療法(4ヶ月・7回投与)

費用:
樹状細胞ワクチン療法(約280万円/セット(7回))

副作用・リスク:
プレシジョン免疫療法の副作用は基本的にほとんど認められることはありませんが、未知の副作用等が起こる可能性は否定できません。以下に、可能性のある副作用等についてお示しいたします。 
 
樹状細胞ワクチン療法)
成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
細胞培養時:培養時の細菌等の汚染等
ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱