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大腸がんステージ4(上行結腸・肝転移再発)で術後6年間再発なしを確認した症例|樹状細胞ワクチン療法による再々発予防

この症例のポイント

  • 大腸がんステージ4(上行結腸)で手術後1年以内に肝転移再発。肝切除術後、抗がん剤を希望されず樹状細胞ワクチン療法(7回・4ヶ月)を再々発予防目的で実施。
  • 治療開始から6年間無再発を維持。仕事も術前と変わらず継続し、QOL良好。
  • 術後補助化学療法なしでも、免疫療法により体内のがん監視機能を維持し、長期的な再発予防を実現した症例。

大腸がん肝転移後の再発予防をお考えの方へ

この症例では——
大腸がんステージ4(肝転移再発)で肝切除後に樹状細胞ワクチン療法のみで6年間無再発を維持しています。抗がん剤を使わない選択肢を希望する方にも対応しています。

「術後の再々発が不安」「抗がん剤以外の選択肢を知りたい」という方は、まずご相談ください。

大腸がんステージ4(肝転移)の再発とは

大腸がんの手術後、最も多い再発部位は肝臓(約40〜50%)です。術後1〜2年以内の再発が多く、手術でがんを切除しても微小ながん細胞が残存していた可能性があります。肝転移再発が発見された場合、再切除が可能かどうかを評価したうえで治療方針を決定します。

再発パターン 特徴
孤立性肝転移 1〜2個の限局した転移。外科切除が検討される。本症例はこのパターン。
多発肝転移 複数個の転移。化学療法・免疫療法・局所療法の組み合わせを検討。
肝外転移合併 肺・リンパ節・腹膜などへの転移を伴う。全身治療が必要。

大腸がん肝転移再発後の標準治療

再手術(肝切除)

肝転移再発が孤立性で切除可能な場合、再度の外科切除(肝切除)が標準的な選択肢です。R0切除(完全切除)が達成できれば、術後5年生存率は20〜40%と報告されています。本症例でも肝切除術を実施しています。

術後補助化学療法

肝切除後は再々発予防のため術後補助化学療法が検討されますが、副作用・体力・患者希望により実施しないケースもあります。本症例では患者さまが抗がん剤を希望されなかったため、樹状細胞ワクチン療法による免疫的な再発予防を選択しました。

大腸がん肝転移術後の免疫療法による再発予防

手術でがん組織を取り除いた後も、体内には目に見えない微小ながん細胞が残存している可能性があります。樹状細胞ワクチン療法は、患者さま自身の免疫を活性化してがん細胞を継続的に排除する仕組みで、抗がん剤なしでも再発予防を目指すことができます。

特徴 ポイント
がん特異的免疫を誘導 大腸がん細胞だけを標的とするキラーT細胞を増やし、微小転移に対応
免疫の記憶が持続 治療終了後も免疫が継続して働き、長期再発予防に貢献
抗がん剤不要で実施可能 抗がん剤との併用も可能だが、単独での免疫再発予防も設計できる
QOLを維持しながら継続 副作用が少なく、仕事や日常生活を続けながら治療できる

※免疫療法は自費診療(保険適用外)です。効果には個人差があります。

よくある質問

Q. 肝転移再発後の手術後に抗がん剤なしで治療できますか?
可能です。本症例では肝切除後に抗がん剤を希望されず、樹状細胞ワクチン療法のみで再々発予防を行い、6年間無再発を維持しています。抗がん剤なしの免疫療法単独でも再発予防の設計は可能です。治療効果には個人差があります。
Q. 大腸がんで肝切除後、いつから免疫療法を始めればよいですか?
術後の体力回復状況・免疫状態をもとに個別に設計します。本症例では肝切除術から約7ヶ月後に樹状細胞ワクチン療法を開始しました。早期に相談いただくほど、スケジュールの選択肢が広がります。
Q. 大腸がん肝転移再発後の5年生存率はどのくらいですか?
肝転移切除後の5年生存率は20〜40%程度とされています。切除可能な孤立性転移の場合、再切除によってさらなる長期生存が期待できます。本症例は肝切除+樹状細胞ワクチン療法で6年間無再発を維持しています。
Q. 他院で手術を受けましたが、免疫療法だけ貴院で受けることは可能ですか?
可能です。他院で手術・化学療法を受けながら、当院で樹状細胞ワクチン療法を並行して実施する患者さまは多数いらっしゃいます。紹介状がなくても受診・ご相談いただけます。

Case Report ─ 当院の症例

大腸がんステージ4(上行結腸・肝転移再発)で術後6年間無再発を確認した症例

以下は、当院で肝切除後に樹状細胞ワクチン療法を実施し、6年間無再発・QOL良好を維持している63歳女性の症例です。治療効果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。

6年間無再発
長期生存
QOL良好・就労継続
樹状細胞ワクチン療法
大腸がん
上行結腸がん
ステージⅣ
肝転移再発
63歳・女性
術後・再発後

診断・経緯

上行結腸がんの手術を実施しましたが、術後1年以内にCT検査で肝転移再発を確認。2014年4月に肝切除術を実施しました。患者さまが術後の抗がん剤治療を希望されなかったため、代替の再々発予防策として同年11月より当院にて樹状細胞ワクチン療法を開始しました。

治療経過

時期 内容
2013年7月 上行結腸がん(ステージⅣ)と診断、外科手術を実施。術後に抗がん剤内服開始。
2014年3月 CT検査にて肝転移再発を確認。
2014年4月 肝切除術を実施。術後の抗がん剤治療を患者さまが拒否。
2014年11月 再々発予防を目的として当院にて樹状細胞ワクチン療法(7回・1クール・約4ヶ月)を開始。
2019年6月時点(6年経過) 無再発で仕事も術前と変わらず継続。定期検査で異常所見なし、経過良好を維持。
上行結腸がんの経過タイムライン

治療の考え方(SynerTri®)

当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きを後押しします。患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自プロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

本症例では、患者さまの意向により抗がん剤を使用せず、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法のみを再々発予防目的で実施しました。手術でがんを取り除いた後に残存しうる微小ながん細胞を免疫の力で継続的に排除し、6年間にわたる無再発・QOL良好という結果につながったと考えています。

治療期間・回数

樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本症例では1クール(約4ヶ月)を実施しました。術後の経過・免疫状態によっては継続をご提案することもあります。

費用

当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は治療内容によって異なります。最新の料金は料金表をご確認ください。

副作用・リスク

免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。

  • 成分採血時:めまい、吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ など
  • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
  • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

大腸がん肝転移後の再発予防を一緒に考えませんか

プレシジョンクリニックでは、大腸がんの術後・再発後の方に対して免疫評価をもとに樹状細胞ワクチン療法を設計しています。「再発が心配」「抗がん剤以外の選択肢が欲しい」という方は、まずお気軽にご相談ください。

※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。

矢﨑雄一郎医師 プレシジョンクリニック東京院長

監修:矢﨑 雄一郎 医師
プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

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