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TOP 症例 乳がん 乳がんステージ4の皮膚転移に樹状細胞ワクチンを局所注射し、転移巣が消失した61歳女性の症例|プレシジョンクリニック

乳がんステージ4の皮膚転移に樹状細胞ワクチンを局所注射し、転移巣が消失した61歳女性の症例|プレシジョンクリニック

この症例のポイント


乳がん手術後、抗がん剤(パクリタキセル)とホルモン療法(アリミデックス)を経て約3年弱後、肝転移・皮膚転移・リンパ節転移が判明した61歳女性。


抗がん剤を再開し免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を併用したが、変更した抗がん剤で骨髄抑制が強く出たため中止


樹状細胞ワクチンを皮膚転移部位に直接、局所注射(2回)したところ、転移巣がきれいに消失した。

乳がんの皮膚転移・抗がん剤の副作用でお困りの方へ

この症例では——
皮膚転移部位に樹状細胞ワクチンを局所注射したところ、転移巣が消失しました。

「皮膚に転移が見つかった」「抗がん剤の副作用で治療を続けられない」という方は、まずご相談ください。

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乳がんの皮膚転移とは

乳がんの皮膚転移は、がん細胞が皮膚やその近くのリンパ管に広がり、しこりや発疹のような病変として現れるものです。全身への転移(肝転移・骨転移・肺転移など)を伴うステージ4の一部として見られることがあり、本症例でも肝転移・リンパ節転移とともに皮膚転移が確認されました。皮膚転移は体表から直接観察・触知できる点が、他の内臓転移と異なる特徴です。

樹状細胞ワクチンの「局所注射」という考え方

樹状細胞ワクチン療法は通常、皮下や筋肉に投与し全身の免疫を活性化させる方法で行われますが、皮膚転移のように体表から直接見える・触れる転移巣に対しては、その病変に直接、局所注射(局注)するという選択肢があります。腫瘍のすぐそばにワクチンを届けることで、局所での強い免疫反応を狙う考え方です。

本症例では、皮膚転移部位への局所注射を2回実施したところ、転移巣がきれいに消失しました。

SynerTri®の役割 本症例での対応
標準治療(抗がん剤) パクリタキセル・ホルモン療法(アリミデックス)ののち再発時に抗がん剤を再開(骨髄抑制のため中止)
アクセル(免疫活性化) 樹状細胞ワクチン療法を全身投与に加え、皮膚転移部位への局所注射(局注)を2回実施

よくある質問(FAQ)

Q. 乳がんの皮膚転移とはどのような状態ですか?
乳がんの皮膚転移は、がん細胞が皮膚やその近くのリンパ管に広がり、しこりや発疹のような病変として現れるものです。全身への転移(肝転移・骨転移・肺転移など)を伴うステージ4の一部として見られることがあります。本症例では肝転移・リンパ節転移とともに皮膚転移が確認されました。
Q. 樹状細胞ワクチンを転移巣に直接注射することはできますか?
樹状細胞ワクチン療法は通常、皮下や筋肉に投与しますが、体表から触れたり見えたりする転移巣(皮膚転移など)に対しては、局所に直接注射する方法が選択肢になることがあります。本症例では皮膚転移部位に樹状細胞ワクチンを2回局所注射したところ、転移巣が消失しました。治療効果には個人差があります。
Q. 抗がん剤で骨髄抑制が強く出た場合、治療は続けられますか?
抗がん剤による骨髄抑制(白血球・血小板などの減少)が強く出た場合、その薬剤の継続が難しくなることがあります。本症例でも、変更した抗がん剤で骨髄抑制が強く出たため中止し、樹状細胞ワクチン療法を中心とした治療に切り替えています。治療方針の変更は、副作用の程度をふまえて個別に判断します。

乳がんステージ4の皮膚転移に樹状細胞ワクチンを局所注射し、転移巣が消失した症例

以下は、乳がん術後に肝転移・皮膚転移・リンパ節転移をきたした61歳女性が、抗がん剤の副作用で治療変更を経ながら、樹状細胞ワクチンを皮膚転移部位に局所注射したところ転移巣が消失した症例です。治療効果には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。

乳がん
ステージ4
肝転移・リンパ節転移
61歳
皮膚転移が消失

患者情報

項目 内容
診断名 乳がん術後、肝転移・皮膚転移・リンパ節転移(ステージ4)
年齢・性別 61歳 女性
治療法 手術+抗がん剤(パクリタキセル)+ホルモン療法(アリミデックス)+樹状細胞ワクチン療法(全身投与+皮膚転移部位への局所注射)
治療期間・回数 樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本症例では、このうち皮膚転移部位への局所注射を2回実施しました。
治療費 当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

治療経過

時期 内容
初回治療 乳がんに対して手術を実施。術後、抗がん剤(パクリタキセル)を開始し、その後ホルモン療法(アリミデックス)を内服。
約3年弱後 PET-CTにて肝転移・皮膚転移・リンパ節転移を認める。
再発治療開始 抗がん剤を再開し、免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を併用開始。
その後 変更した抗がん剤で骨髄抑制が強く出たため中止
局所注射 樹状細胞ワクチンを皮膚転移部位に局所注射(2回施行)
その後 皮膚転移巣がきれいに消失
乳がん2945 治療経過タイムライン

治療の考え方(SynerTri®)

当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

本症例では、再発後の抗がん剤で骨髄抑制が強く出て継続が難しくなったため、免疫を活性化する〈アクセル〉である樹状細胞ワクチン療法を中心とした方針に切り替えました。とくに、体表から直接アプローチできる皮膚転移部位には、通常の全身投与に加えて局所注射を行うことで、局所での強い免疫反応を狙いました。その結果、皮膚転移巣がきれいに消失しています。

副作用・リスク

樹状細胞ワクチン療法の副作用は基本的にほとんど認められませんが、以下の可能性があります。なお、抗がん剤を併用する場合は、抗がん剤に伴う副作用(本症例では骨髄抑制のため中止)も生じ得ます。

  • 成分採血時:めまい・吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
  • 細胞培養時:細菌等による培養汚染リスク
  • ワクチン接種時:注射部位の発赤・皮疹・発熱

治療効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

乳がんの皮膚転移・抗がん剤の副作用でお困りの方へ

乳がんの皮膚転移や、抗がん剤の副作用による治療変更について、現在の治療歴・体力・検査結果をもとに個別に治療を設計します。まずはご相談ください。

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矢﨑雄一郎 プレシジョンクリニック東京院長
監修:矢﨑 雄一郎 医師
プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

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