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膵臓癌ステージⅣb、手術できないと言われた60代男性|抗がん剤に樹状細胞ワクチン療法と活性化リンパ球療法を併用した経過

膵臓がん
60代 男性
ステージⅣb
ジェムザール+TS-1
樹状細胞ワクチン
活性化リンパ球療法
膵がんの著明な縮小腹痛改善食欲改善

この症例のポイント

  • 相談時の状況:腹部の不快感と食欲低下をきっかけに、膵体部のがん(ステージⅣb)と診断された60代の男性です。精査の結果、手術はできない状態でした。
  • 検討した課題:抗がん剤(ジェムザール+TS-1)を土台にして、まず活性化リンパ球療法で免疫細胞を増やし、そのあとに樹状細胞ワクチン療法を加える順番で組み立てました。
  • 行った治療と経過:治療後、腹痛は消失し、食事もとれるようになりました。膵臓のがんの著明な縮小を確認し、腫瘍マーカー(DUPAN2)は16,400から391へ下がり、樹状細胞ワクチン療法は2セット目に入っています。

膵臓癌と診断された方は、膵臓癌の治療選択肢のページもご覧ください。

膵臓癌で食事がとれず、手術もできないと言われた方へ。
抗がん剤は続けたまま、ご相談いただけます。

症状をやわらげながら、抗がん剤に何を組み合わせられるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

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    診断名

    膵体部がん ステージⅣb。精査の結果、手術による切除はできない状態でした。

    治療の経過

    段階 内容
    診断時 腹部の不快感と食欲低下から、膵体部がん(ステージⅣb)と診断。手術は不能。
    抗がん剤導入 ジェムザール+TS-1を開始。
    免疫療法の併用 免疫療法(樹状細胞ワクチン療法・活性化リンパ球療法)を開始。
    経過 腹痛が消失し、食事摂取も良好に。樹状細胞ワクチン療法の2セット目を開始。
    画像・マーカー 膵臓がんの著明な縮小を確認。腫瘍マーカー(DUPAN2)が 16,400→391 へ低下。

    腫瘍マーカー基準値:DUPAN2 150 U/mL以下。

    膵臓がんの著明な縮小
    膵臓がんの著明な縮小

    治療の考え方

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押していきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、標準治療としての抗がん剤(ジェムザール+TS-1)に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法・活性化リンパ球療法を組み合わせています。免疫の〈兵隊役〉である活性化リンパ球療法を開始して免疫細胞を増殖させたうえで、3ヶ月後に〈兵隊を強化する司令官役〉の樹状細胞ワクチン療法を追加するという戦略です。

    治療期間・回数

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。本症例では、樹状細胞ワクチン療法の2セット目に入っています。

    費用

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    免疫療法(樹状細胞ワクチン療法・活性化リンパ球療法)では副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱
    • (活性化リンパ球療法)細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
    • (活性化リンパ球療法)点滴時:発熱

    院長から

    痛みや食事の問題がある方には、症状をやわらげながら、抗がん剤に免疫療法を重ねる組み立てを私たちは考えます。この方は、抗がん剤(ジェムザール+TS-1)に活性化リンパ球療法を重ね、そのあとに樹状細胞ワクチン療法を加えました。免疫細胞を増やしてから重ねた順番が、腹痛が消え、腫瘍マーカー(DUPAN2)が16,400から391へ下がった経過に寄与できた可能性があると考えています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

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      よくある質問(FAQ)

      Q. 膵臓がんステージ4bで手術ができません。縮小は期待できますか?

      この症例は抗がん剤(ジェムザール+TS-1)に樹状細胞ワクチン療法・活性化リンパ球療法を併用し、膵臓がんの著明な縮小と腫瘍マーカーの改善を確認しました。効果には個人差がありますが、手術不能でも縮小を目指す設計は可能です。

      Q. 腫瘍マーカーDUPAN2とは何ですか?

      膵臓がんで用いられる腫瘍マーカーのひとつで、CA19-9が上がりにくい体質の方でも変動を追える場合があります。この症例では16,400から391へ低下しました。基準値は150 U/mL以下です。

      Q. 腹痛や食欲低下がある状態でも治療を始められますか?

      始められます。この症例は腹部の不快感と食欲低下から診断され、治療後に腹痛が消失し食事摂取も良好になりました。症状の緩和と並行して治療を組み立てます。

      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
      初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。(2回目以降の診察は有料です)

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        ※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。

        矢﨑 雄一郎 医師

        監修:矢﨑 雄一郎 医師

        プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科

        がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。

        詳しい経歴はこちら

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