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膵臓がん(膵体部がん)ステージ4b|抗がん剤と免疫療法で著明な縮小・腫瘍マーカーの改善を確認した症例

膵臓がん
60代 男性
ステージⅣb
ジェムザール+TS-1
樹状細胞ワクチン
活性化リンパ球療法
膵がんの著明な縮小腹痛改善食欲改善

この症例のポイント

  • 膵体部がんステージⅣb・62歳男性の症例です。
  • 腹部の不快感と食欲低下から膵体部がんと診断され、手術はできない状態でした。
  • 抗がん剤(ジェムザール+TS-1)に続いて、免疫療法(樹状細胞ワクチン療法・活性化リンパ球療法)を併用しました。
  • 治療後、腹痛は消失し食事摂取も良好となり、膵臓がんの著明な縮小と腫瘍マーカー(DUPAN2)の改善が確認されました。

この症例と似たような状況ではありませんか?

この症例では——
膵臓がんの著明な縮小とともに、腹痛が消失し、食事摂取も良好になりました。

同じように膵臓がんステージ4bで、標準治療中・標準治療後の方は、次に検討すべき治療を考えるタイミングです。

診断名

膵体部がん ステージⅣb。精査の結果、手術による切除はできない状態でした。

治療の経過

段階 内容
診断時 腹部の不快感と食欲低下から、膵体部がん(ステージⅣb)と診断。手術は不能。
抗がん剤導入 ジェムザール+TS-1を開始。
免疫療法の併用 免疫療法(樹状細胞ワクチン療法・活性化リンパ球療法)を開始。
経過 腹痛が消失し、食事摂取も良好に。樹状細胞ワクチン療法の2セット目を開始。
画像・マーカー 膵臓がんの著明な縮小を確認。腫瘍マーカー(DUPAN2)が 16,400→391 へ低下。

腫瘍マーカー基準値:DUPAN2 150 U/mL以下。

膵臓がんの著明な縮小
膵臓がんの著明な縮小

治療の考え方

当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押していきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

本症例では、標準治療としての抗がん剤(ジェムザール+TS-1)に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法・活性化リンパ球療法を組み合わせています。免疫の〈兵隊役〉である活性化リンパ球療法を開始して免疫細胞を増殖させたうえで、3ヶ月後に〈兵隊を強化する司令官役〉の樹状細胞ワクチン療法を追加するという戦略です。

治療期間・回数

樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。本症例では、樹状細胞ワクチン療法の2セット目に入っています。

費用

当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

副作用・リスク

免疫療法(樹状細胞ワクチン療法・活性化リンパ球療法)では副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。

  • 成分採血時:採取中の全身倦怠感、口の周り・手足のしびれ など
  • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
  • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱
  • (活性化リンパ球療法)細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
  • (活性化リンパ球療法)点滴時:発熱

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プレシジョンクリニックでは、膵臓がんに精通した外科医・内科医・がん薬物療法医・ゲノム解析の専門家がチームを組み、KRASをはじめとする遺伝子変異の解析に基づいて、お一人おひとりに合った膵臓がんの個別化医療をご提案しています。標準治療に加えて検討できる選択肢をお探しの方は、こちらをご覧ください。

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※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。

矢﨑 雄一郎 医師

監修:矢﨑 雄一郎 医師

プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科

がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。

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