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膵臓がんステージ4(腹膜播種・肝転移)|抗がん剤と樹状細胞ワクチン療法で膵臓がんと腹膜播種の消失を確認した症例

膵臓がん
70代 男性
ステージⅣ
腹膜播種
肝転移
ジェムザール
アブラキサン
樹状細胞ワクチン
腹膜播種の消失

この症例のポイント

  • 進行膵臓がん・腹膜播種・肝転移・ステージⅣの71歳男性の症例です。手術の適応はありませんでした。
  • 抗がん剤(ジェムザール+アブラキサン)に加えて、樹状細胞ワクチン療法を開始しました。
  • PET/CTの所見において膵臓がんは消失しました。
  • 腹膜播種が疑われた部位を腹腔鏡下に試験切除したところ、がん細胞は認めず、線維化した瘢痕のみが確認されました。

この症例と似たような状況ではありませんか?

この症例では——
ステージ4の膵臓がんで、腹膜播種が消失しました。

同じように膵臓がんステージ4・腹膜播種・肝転移で、標準治療中・標準治療後の方は、次に検討すべき治療を考えるタイミングです。

診断名

進行膵臓がん ステージⅣ。腹膜播種・肝転移を伴い、手術の適応はありませんでした。

治療の経過

段階 内容
診断・抗がん剤導入 胃から腹部の不快感を契機に進行膵臓がんと診断。抗がん剤(ジェムザール+アブラキサン)を開始。
免疫療法の併用 他の治療を探す中で当院を受診し、樹状細胞ワクチン療法を併用。
画像 PET/CTの所見において膵臓がんは消失。
病理確認 腹膜播種が疑われた部位を腹腔鏡下に試験切除。病理ではがん細胞を認めず、線維化した瘢痕のみ。
経過 再発防止を目的に抗がん剤(TS-1)を開始するも副作用のため中止。現在は樹状細胞ワクチン療法のみで良好に経過。

治療の考え方

当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押していきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

本症例では、標準治療としての抗がん剤(ジェムザール+アブラキサン、のちにTS-1)に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を組み合わせています。

治療期間・回数

樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。樹状細胞ワクチン療法:4ヶ月・7回投与。

費用

当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

副作用・リスク

免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。

  • 成分採血時:採取中の全身倦怠感、口の周り・手足のしびれ など
  • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
  • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

あなたに合った膵臓がん治療をお探しの方へ

プレシジョンクリニックでは、膵臓がんに精通した外科医・内科医・がん薬物療法医・ゲノム解析の専門家がチームを組み、KRASをはじめとする遺伝子変異の解析に基づいて、お一人おひとりに合った膵臓がんの個別化医療をご提案しています。標準治療に加えて検討できる選択肢をお探しの方は、こちらをご覧ください。

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※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。

矢﨑 雄一郎 医師

監修:矢﨑 雄一郎 医師

プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科

がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。

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