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遺伝子・検査

投稿日:2026.10.6/更新日:2026.11.6

プレシジョンメディシン(精密医療)2026年9月|原発不明がんや乳がんなど4つの進展

この記事でわかること

  • 原発不明がんでも、遺伝子パネル検査で数%から十数%の方に使える分子標的薬が見つかります。組織が採れなければ血液で調べられます。
  • アベマシクリブを終えた転移性乳がんは、フルベストラントなどの内分泌療法・別の分子標的薬・抗がん剤へ切り替えて治療を続けられます。
  • 慢性膵炎の患者さまは5年で約3割増え、半数が糖尿病を合併しています。膵臓がんの危険因子なので、背中の痛みや血糖の悪化は放置しないでください。
  • HPVは中咽頭がんや肛門がんの原因にもなり、男性にも多くみられます。HPV陽性の中咽頭がんは治療への反応が良く、副作用を減らす研究が進んでいます。

原発不明がんや、薬が効かなくなった後の治療で迷っている方へ
検査から次の一手までを、当院に相談してみませんか?

原発がわからない場合や、分子標的薬が効かなくなった後でも、遺伝子解析でまだ選択肢が見つかることがあります。
私たちは遺伝子パネル検査や免疫の検査をもとに、標準治療を土台に免疫療法を重ねる設計を一人ひとり組み立てます。
これまでの治療歴と検査結果をうかがったうえで、ひとつずつご説明します。
ご相談は無料です。

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    がんの診断を受けたとき、ご自身の病状に最適な治療法があるのか不安を抱く方は少なくありません。プレシジョンメディシン(精密医療)は、患者さま一人ひとりの遺伝子変異や体の状態に合わせて最適な治療薬を選ぶ医療です。科学の進歩により、標準治療が難しかった病態や薬物療法後の次の選択肢が明確になりつつあります。今月届いた注目の医療ニュースから、治療のいまをお伝えします。

    原発不明がんの診断で進む網羅的ゲノム解析と標的治療

    がんの原発部位が特定できない原発不明がんにおいて、がんゲノム医療が光明をもたらしています。従来の抗がん剤では有効な選択肢が乏しかった領域です。

    遺伝子パネル検査により原因遺伝子を特定し、適応のある分子標的薬を届ける取り組みが広がっています。検査を行うことで、数パーセントから十数パーセントの患者さまに特定の薬剤が見つかるようになりました。これは今すぐ保険診療の枠組みや治験で活用できる実践的なアプローチです。

    私たちの外来でも、原発が分からず不安を抱えてセカンドオピニオンに来院される方が多くいらっしゃいます。組織採取が難しい場合でも、血液を用いたリキッドバイオプシーによるゲノム解析が選択肢に入ります。原因不明と言われても諦めず、遺伝子検査の適応について主治医や当グループにご相談ください。

    転移性乳がんのアベマシクリブ耐性後に広がる治療戦略

    ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の進行乳がんにおいて、1次治療後のデータが明らかになりました。国立がん研究センター東病院などのチームが日本のリアルワールドデータを解析しました。

    CDK4/6阻害薬であるアベマシクリブの投与が終了した後の治療実態を、大規模なレセプト情報から追跡しています。臨床試験とは異なり、高齢者や合併症を持つ患者さまを含む現場の治療実態が示された点に価値があります。

    中止後の選択肢として、フルベストラントなどの内分泌療法や別の分子標的薬、抗がん剤への切り替えが確認されました。当院でも患者さまから「いまの分子標的薬が効かなくなったらどうなるのか」という質問をよく受けます。

    治療耐性が生じた場合でも、再度ゲノム解析を行い、新たな変異を探索して次の手を探す個別化医療が有効です。今後の治療の進め方に疑問があるときは、いつでも主治医や当グループにお尋ねください。

    慢性膵炎が5年で3割増加し膵がんリスク管理が焦点に

    東北大学などの全国疫学調査により、国内の慢性膵炎患者数が過去5年で約3割増加したと判明しました。約半数が糖尿病を合併していることも報告されています。

    慢性膵炎は、将来的な膵がん発症の危険因子として知られています。さらに膵がんは自覚症状が出にくく、早期発見が困難ながんの代表格です。予後を改善するためには、発症前の高リスク群の囲い込みと定期的な画像検査が欠かせません。

    変化への期待が大きい膵がん領域では、医師の間でも早期診断技術の向上を求める声が高まっています。血液中のバイオマーカーや腫瘍微小環境の解析を組み合わせた早期スクリーニング技術の開発が進んでいます。

    背中の痛みや原因不明の血糖値悪化が見られる場合は放置できません。膵臓の病歴や糖尿病を指摘されたことのある方は、適切な精密検査について主治医や当グループにご相談ください。

    中咽頭がんなどHPV関連希少がんと予防の現在地

    ヒトパピローマウイルス(HPV)は、子宮頸がんだけでなく頭頸部の中咽頭がんや肛門がんの原因にもなります。国立がん研究センター希少がんセンターが啓発セミナーを開催しました。

    中咽頭がんは男性にも多く見られる疾患であり、女性だけの問題ではありません。ウイルス感染が引き起こす遺伝子変化は解明が進んでおり、標準治療への反応性が高い特徴があります。予防ワクチンによる感染防止と、感染後の精密な分子診断が予後を左右します。

    現在の臨床では、HPV陽性中咽頭がんに対して放射線療法や薬物療法の強度を調整する個別化治療の研究が進んでいます。過剰な副作用を避けつつ根治を目指す取り組みです。

    喉の違和感や首のしこりが長引くときは、早めの耳鼻咽喉科受診が大切です。ご自身やご家族の予防接種歴や症状に不安がある際は、ためらわずに主治医や当グループへご相談ください。

    まとめ

    プレシジョンメディシン(精密医療)の進展により、希少がんや薬剤耐性後の病態でも新たな選択肢が見つかる時代になりつつあります。プレシジョンクリニックグループが創業以来最も取り組んでいるがん種をはじめ、難治性がんの遺伝子解析と腫瘍微小環境を考慮した個別化医療の実績を積み上げています。当グループでは、一人ひとりの遺伝子情報と身体状況を精密に評価し、最適な治療選択を支援する診療を大切にしています。

    治療の選択肢に迷われた際は、お気軽にご相談ください。

    原発不明がんや、薬が効かなくなった後の治療で迷っている方へ
    検査から次の一手までを、当院に相談してみませんか?

    原発がわからない場合や、分子標的薬が効かなくなった後でも、遺伝子解析でまだ選択肢が見つかることがあります。
    私たちは遺伝子パネル検査や免疫の検査をもとに、標準治療を土台に免疫療法を重ねる設計を一人ひとり組み立てます。
    これまでの治療歴と検査結果をうかがったうえで、ひとつずつご説明します。
    ご相談は無料です。

    お電話でご相談

    お近くの院をお選びください(平日10:00〜18:00/休診日はホームページをご確認ください)

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      よくある質問

      原発不明がんでも、遺伝子検査で使える薬は見つかりますか?日本で受けられますか?

      見つかる方がいます。遺伝子パネル検査で数%から十数%の方に、適応のある分子標的薬が見つかると報告されています。日本でも保険診療の枠組みや治験で活用できる検査で、組織の採取が難しい場合は血液を使うリキッドバイオプシーが選択肢になります。検査を受ける時期と条件は、主治医か私たちにご相談ください。

      アベマシクリブが効かなくなった後も、乳がんの治療は続けられますか?

      続けられます。国内の実臨床データでは、アベマシクリブの中止後にフルベストラントなどの内分泌療法、別の分子標的薬、抗がん剤への切り替えが確認されています。私たちは耐性が出た段階で再度ゲノム解析を行い、新しい変異を探して次の手を考える方法を大切にしています。

      慢性膵炎や糖尿病があると、膵臓がんになりやすいですか?

      慢性膵炎は膵臓がんの危険因子として知られており、国内の患者さまは5年で約3割増え、約半数が糖尿病を合併しています。膵臓がんは自覚症状が出にくいため、高リスクの方は定期的な画像検査が欠かせません。背中の痛みや原因のわからない血糖値の悪化があれば、主治医に精密検査の相談をしてください。

      参考にした記事

      https://www.jiji.com/jc/articlewww.jiji.com / 2026-09-29

      監修:矢﨑 雄一郎 医師

      プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科

      がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。

      【免責事項】本記事は2026年9月に公表された公的機関の発表・査読論文・主要医学メディアの報道に基づいて作成しています。一般的な医療情報の提供を目的としており、特定の患者さまへの診療を行うものではありません。記載した治療のなかには、国内の保険適用や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療方針は、主治医または専門医にご相談ください。
      【最終更新日】2026年10月1日

      監修医師:矢﨑 雄一郎医師

      監修医師

      矢﨑 雄一郎医師

      免疫療法・研究開発

      東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

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