この症例のポイント
この症例と似たような状況ではありませんか?
この症例では——
抗がん剤を使わず、免疫療法単独で著明に改善しました。
同じように膵臓がんステージ4・多発肝転移・黄疸で、標準治療中・標準治療後の方は、次に検討すべき治療を考えるタイミングです。
膵頭部がん ステージⅣ。多発肝転移を伴い、閉塞性黄疸に対する減黄処置を受けていました。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| 診断・処置 | 多発肝転移を伴う膵頭部がん。閉塞性黄疸で緊急減黄処置。 |
| 治療方針 | 主治医より抗がん剤を勧められたが、副作用が心配でご本人の希望により抗がん剤は行わず。 |
| 免疫療法 | 当院で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法・免疫チェックポイント阻害薬〈オプジーボ(ニボルマブ)+ヤーボイ(イピリムマブ)〉)を開始。 |
| 経過 | 上昇し続けていた腫瘍マーカー(CA19-9)が 10万台→200台 へ急速に低下。1年半以上、外来通院しながら良好に経過。 |
腫瘍マーカー基準値:CA19-9 37 U/mL以下。

当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押していきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。
本症例では、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を、免疫の〈ブレーキ解除〉として免疫チェックポイント阻害薬(オプジーボ(ニボルマブ)+ヤーボイ(イピリムマブ))を組み合わせています(本症例ではご本人の希望により抗がん剤は使用していません)。
樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。
当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。
免疫療法のうち、樹状細胞ワクチン療法・活性化リンパ球療法では重い副作用が認められることはほとんどありません。一方、免疫チェックポイント阻害薬では免疫が過剰に働くことによる副作用(免疫関連有害事象)に注意が必要です。主な副作用は以下のとおりです。
プレシジョンクリニックでは、膵臓がんに精通した外科医・内科医・がん薬物療法医・ゲノム解析の専門家がチームを組み、KRASをはじめとする遺伝子変異の解析に基づいて、お一人おひとりに合った膵臓がんの個別化医療をご提案しています。標準治療に加えて検討できる選択肢をお探しの方は、こちらをご覧ください。
※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。
監修:矢﨑 雄一郎 医師
プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科
がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。
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