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脳腫瘍(退形成性星細胞腫)が術後8か月で再発した30代女性|化学療法と樹状細胞ワクチン療法を併用し、再々発にBNCTを加えた経過

この症例のポイント

  • 相談時の状況:頭痛をきっかけに脳腫瘍(退形成性星細胞腫)が見つかり、手術のあと放射線治療とテモダールを受けた30代の女性です。診断から8か月後に再発しました。
  • 検討した課題:悪性グリオーマは再発しやすく、再発後の選択肢は限られます。標準治療を土台にして、免疫の面から何を加えるかを検討しました。
  • 行った治療と経過:再発時にテモダール+アバスチンへ変更するとともに、樹状細胞ワクチン療法を2週間に1回で始めたところ、再発した腫瘍は消失しました。1年6か月後の再々発にはBNCTを行い、その後もアバスチンと樹状細胞ワクチン療法を続けて、診断から約2年、良好に経過しています。

脳腫瘍が再発したと言われた方へ。
いまの治療は続けたまま、ご相談いただけます。

標準治療に何を組み合わせられるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

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    Case Report ─ 当院で治療を行った脳腫瘍の症例

    重要症例

    脳腫瘍
    悪性グリオーマ
    退形成性星細胞腫
    再発
    30代
    AYA世代
    女性
    樹状細胞ワクチン療法
    腫瘍消失

    脳腫瘍が再発を繰り返すとき ― 標準治療に免疫療法を重ねるという考え方

    手術と放射線治療のあとに再発した退形成性星細胞腫に、化学療法と樹状細胞ワクチン療法、BNCTを組み合わせた患者さまの経過をご紹介します。悪性グリオーマの解説とBNCTの説明は、症例のあとにまとめています。

    患者情報

    項目 内容
    診断名 脳腫瘍(悪性グリオーマ)/退形成性星細胞腫
    年齢・性別 30代 女性
    治療法 手術+放射線治療+化学療法(テモダール・アバスチン)+BNCT+樹状細胞ワクチン療法

    治療経過

    時期 内容
    発症時 頭痛をきっかけに脳腫瘍を発見。手術を実施し、退形成性星細胞腫と診断。
    術後 放射線治療+テモダール(化学療法)を開始。
    診断から8か月後 再発。テモダール+アバスチンに変更するとともに、免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を開始(2週間に1回投与)。
    その後 腫瘍の再発が消失。主治医からも経過良好との報告があったため、樹状細胞ワクチンの投与を2週間に1回から月1回へ減量した。
    診断から1年6か月後 再々発。テモダール+アバスチンを中止し、大阪医科薬科大学(旧・大阪医科大学)にてBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)を実施。
    BNCT後〜現在 アバスチン+免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を継続。診断から約2年、良好に経過中。
    脳腫瘍2695 治療経過タイムライン

    治療の考え方(SynerTri®)

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、標準治療としての手術・放射線治療・化学療法(テモダール・アバスチン)に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を、再々発時には局所療法〈スイッチ〉としてBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)を組み合わせています。再発のたびに治療の組み合わせを見直しながら、診断から約2年にわたり良好な経過を維持しています。

    主治医のコメント

    「プレシジョングループの併用治療で、腫瘍の消失や再発予防効果を実感している。免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の継続については前向きである。」

    ― 本症例の主治医より

    治療期間・回数/費用

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    樹状細胞ワクチン療法の副作用は基本的にほとんど認められませんが、以下の可能性があります。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:細菌等による培養汚染リスク
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤・皮疹・発熱

    治療効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

    院長から

    再発のたびに治療の組み合わせを見直し、標準治療に免疫療法を重ね続けるのが、私たちの考え方です。この方は、最初の再発でテモダール+アバスチンに変えるときに樹状細胞ワクチン療法を始め、再々発ではBNCTを加えながら免疫療法を続けました。再発のたびに組み合わせを見直しながら免疫療法を続けたことが、診断から約2年の良好な経過に寄与できた可能性があると考えています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

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      悪性グリオーマ(退形成性星細胞腫)とは

      退形成性星細胞腫は、脳の神経膠細胞(グリア細胞)由来の悪性腫瘍(グリオーマ)の一種で、WHO分類でグレード3に相当します。頭痛・けいれん・麻痺・言語障害などの症状で発見されることが多く、進行が速く再発率が高いことが知られています。

      標準治療は手術による腫瘍摘出と、術後の放射線治療+化学療法(テモゾロミド:テモダール)の組み合わせが基本です。再発時にはベバシズマブ(アバスチン)の追加や、他の治療選択肢が検討されます。

      グリオーマの主なグレード 特徴
      グレード1〜2 低悪性度。進行が比較的緩やか。
      グレード3(退形成性星細胞腫・本症例) 悪性度が高く、再発率も高い。
      グレード4(膠芽腫) 最も悪性度が高いグリオーマ。予後は厳しい。

      再発した悪性グリオーマの治療選択肢

      悪性グリオーマは手術・放射線・化学療法を行っても再発することが多く、再発後の治療選択肢は限られます。ベバシズマブ(アバスチン)の追加のほか、実施可能な施設が限られる専門的治療としてBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)が選択肢になる場合があります。BNCTは、ホウ素を取り込ませたがん細胞に中性子線を照射し、がん細胞内で起こる核反応によって選択的に細胞を破壊する治療法です。

      標準治療・BNCTに免疫療法を組み合わせる考え方

      再発を繰り返す悪性グリオーマでは、標準治療だけでの制御が難しくなる場合があります。当グループでは、標準治療や局所療法と並行して樹状細胞ワクチン療法(SynerTri®のアクセル)を組み合わせる設計を行うことがあります。

      SynerTri®の役割 本症例での対応
      標準治療(手術・放射線・化学療法) 手術、放射線治療+テモダール、再発後はテモダール+アバスチンとして実施済み
      スイッチ(局所制御) 再々発時にBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)を実施
      アクセル(免疫活性化) 樹状細胞ワクチン療法を初回再発時から継続し、がん特異的免疫を誘導

      よくある質問(FAQ)

      Q. 悪性グリオーマは再発しやすいがんですか?
      退形成性星細胞腫を含む悪性グリオーマは、手術・放射線・化学療法を行っても再発率が高いことで知られています。本症例では診断から8か月後、1年6か月後と2度の再発を経験していますが、その都度治療を見直し、診断から約2年経過した現在も良好な状態を維持しています。治療効果には個人差があります。
      Q. BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)とはどのような治療ですか?
      BNCTは、ホウ素を取り込ませたがん細胞に中性子線を照射し、がん細胞内で起こる核反応によって選択的に細胞を破壊する放射線治療の一種です。実施可能な施設が限られる専門的治療で、本症例では再々発時に大阪医科薬科大学で実施されています。
      Q. 標準治療と樹状細胞ワクチン療法は同時に受けられますか?
      本症例では、テモダール・アバスチンによる化学療法やBNCTと並行して、免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を継続しています。標準治療と免疫療法の組み合わせ方は、治療歴や病状に応じて個別に設計します。


      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
      初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。(2回目以降の診察は有料です)

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        矢﨑雄一郎 プレシジョンクリニック東京院長
        監修:矢﨑 雄一郎 医師
        プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
        東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

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