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トリプルネガティブ乳がんステージ2で手術・抗がん剤後に樹状細胞ワクチン療法を継続し、術後12年間再発なしを維持した69歳女性の症例

この症例のポイント

  • 左乳がん(トリプルネガティブ・ステージ2A)で乳房切除・腋窩郭清術後、化学療法(FEC+タキソール)を実施した69歳女性。
  • 他院での樹状細胞ワクチン療法を経て、当院で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を継続。投与間隔を段階的に延ばしながら長期間続けている。
  • 術後12年間再発なく経過。腫瘍マーカーも正常値を維持し、元気に過ごされている。

この症例と似たような状況を目指してみませんか?

この症例では、トリプルネガティブ乳がんステージ2Aの術後に、抗がん剤ののち樹状細胞ワクチン療法を間隔を延ばしながら続け、
術後12年間再発なく経過しています。
同じようにトリプルネガティブ乳がんで再発予防を考えている方は、
次に検討すべき治療を考えるタイミングです。ご相談は無料です。

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    トリプルネガティブ乳がん(TNBC)とは

    乳がんにはホルモン受容体(ER・PgR)とHER2タンパクの発現状態によって複数のサブタイプがあります。トリプルネガティブ乳がん(TNBC)は、ER・PgR・HER2のいずれも陰性であるサブタイプで、乳がん全体の約15〜20%を占めます。ホルモン療法も抗HER2療法(トラスツズマブなど)も効かないため、化学療法が治療の中心となります。

    TNBCは他のサブタイプに比べて再発が起こる場合、術後2〜3年以内に集中する傾向があるとされますが、個人差があります。そのため早期発見時のステージが早くても、術後のフォローアップが重要とされています。

    乳がんステージ 特徴
    ステージ1 腫瘍径2cm以下・リンパ節転移なし
    ステージ2A(本症例) 腫瘍径2〜5cmまたはリンパ節転移1〜3個など
    ステージ3以降 リンパ節転移が広範囲、または腫瘍が皮膚・胸壁に浸潤

    トリプルネガティブ乳がんステージ2Aの標準治療

    ステージ2Aでは手術(乳房切除術または温存術+腋窩リンパ節郭清・センチネルリンパ節生検)に加え、再発リスクを下げる目的で術前後に化学療法を行うのが標準的です。代表的なレジメンにはアンソラサイクリン系(FEC・AC)とタキサン系(パクリタキセル・ドセタキセル)の組み合わせがあります。

    手術・化学療法を終えたあとの経過観察期間中に再発リスクをさらに下げる目的で、免疫療法の併用を検討するケースもあります。

    手術・抗がん剤後に免疫療法を継続する考え方

    TNBCはホルモン療法・抗HER2療法の維持療法が使えないため、標準治療を終えたあとの再発予防手段が限られます。当グループでは、標準治療後の再発予防を目的として樹状細胞ワクチン療法(SynerTri®のアクセル)を長期的に継続する設計を行うことがあります。

    SynerTri®の役割 本症例での対応
    標準治療(手術+化学療法) 乳房切除+腋窩郭清術、FEC・タキソールによる化学療法として実施済み
    アクセル(免疫活性化) 樹状細胞ワクチン療法を長期継続し、再発予防を目的とした免疫賦活を図る

    よくある質問(FAQ)

    Q. トリプルネガティブ乳がんは早期でも再発しますか?
    トリプルネガティブ乳がんは再発が起こる場合、術後2〜3年以内に集中する傾向があるとされますが、個人差があります。本症例では手術・抗がん剤後に樹状細胞ワクチン療法を長期継続し、術後12年間再発なく経過しています。治療効果には個人差があります。
    Q. 樹状細胞ワクチン療法は何年も継続するものですか?
    継続期間は患者さまの状態やご希望に応じて個別に設計します。本症例では投与間隔を1か月毎から段階的に延ばしながら長期間継続されています。最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。
    Q. 腫瘍マーカーが正常化した場合、治療をやめてもよいですか?
    本症例では腫瘍マーカーが正常値を維持していますが、治療の継続・終了は画像検査やマーカー推移、患者さまの状態を総合的に見て個別に判断します。自己判断での中断はお勧めしません。

    Case Report ─ 当院の乳がん改善症例

    重要症例

    乳がん
    トリプルネガティブ
    ステージ2A
    60代
    女性
    樹状細胞ワクチン療法
    12年間再発なし
    マーカー正常化

    トリプルネガティブ乳がんの術後、再発予防をどう続けるか

    ここまでトリプルネガティブ乳がんの標準治療をご紹介しました。手術と抗がん剤を終えたあと、再発予防をどう続けるかは大きな関心事です。実際に樹状細胞ワクチン療法を長く続けてこられた患者さまの経過をご紹介します。

    患者情報

    項目 内容
    診断名 左乳がん(トリプルネガティブ)ステージ2A
    既往歴 橋本病
    年齢・性別 69歳 女性
    治療法 乳房切除+腋窩郭清術、化学療法(FEC・タキソール)、樹状細胞ワクチン療法
    治療期間・回数 樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。
    治療費 当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    治療経過

    時期 内容
    20XX年8月31日 がんセンターにて左乳房切除+腋窩郭清術を施行。
    20XX年10月4日 化学療法(FEC100 4コース→タキソール毎週12回)を開始。
    20XX+1年7月 M大学にて樹状細胞ワクチン療法(52回投与)を実施。
    20XX+5年5月7日 当院にて免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)を開始(1か月毎投与)。
    20XX+5年12月26日 投与間隔を2か月毎に変更。
    20XX+7年2月23日 投与間隔を3か月毎に変更。
    20XX+9年7月3日 投与間隔を5か月毎に変更。
    20XX+10年9月30日 がんセンターでの経過観察は終了。
    現在 術後12年間再発なく経過観察中。腫瘍マーカー(CA19-9)は治療前70台から正常値へ改善し維持。CTでも異常なし。樹状細胞ワクチン療法は現在も継続中。
    治療経過・腫瘍マーカー推移グラフ

    治療の考え方(SynerTri®)

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押ししていきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、手術・化学療法(FEC・タキソール)という標準治療のあと、再発予防を目的として免疫を活性化する〈アクセル〉である樹状細胞ワクチン療法を長期的に継続しています。投与間隔は経過に応じて段階的に延ばしながら、当院で12年近くにわたりフォローアップを続けています。

    副作用・リスク

    樹状細胞ワクチン療法の副作用は基本的にほとんど認められませんが、以下の可能性があります。

    • 成分採血時:めまい・吐き気(迷走神経反射)、口の周り・手足のしびれ等
    • 細胞培養時:細菌等による培養汚染リスク
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤・皮疹・発熱

    治療効果には個人差があります。同様の効果を保証するものではありません。

    当グループでは他の乳がん症例として、乳がんステージ4で樹状細胞ワクチン療法を実施した症例、トリプルネガティブ乳がんステージⅣ(肺転移)で術後4年間以上再発なしを確認した症例も報告しています。

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      矢﨑雄一郎 プレシジョンクリニック東京院長
      監修:矢﨑 雄一郎 医師
      プレシジョンクリニック 東京院長 / 医療法人社団プレシジョンメディカルケア理事長
      東海大学医学部を卒業後、消化器外科医として医療機関に従事したのち、東京大学医科学研究所で免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)の開発に従事。現在はプレシジョンメディカルケア理事長として活躍中。専門分野は免疫療法及び消化器外科。約6,000症例の免疫療法を主導し、進行がんにおける個別化免疫治療(SynerTri®)プロトコルを確立。著書『免疫力をあなどるな!』をはじめ、医学書の執筆も手がけ、医療知識の普及にも貢献。免疫療法(樹状細胞ワクチン)の開発企業であるテラ株式会社の創業者。

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