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膵臓癌ステージⅣb、こぶし大のがんで強い腹痛があった70代女性|抗がん剤を中止したあと樹状細胞ワクチン療法を単独で続けた経過

膵臓がん
70代 女性
ステージⅣb強い腹痛手術適応無し
ジェムザール
TS-1
樹状細胞ワクチン
膵がんの著明な縮小

この症例のポイント

  • 相談時の状況:強い腹痛をきっかけに、膵体部のがん(ステージⅣb)と診断された70代の女性です。がんはこぶしほどの大きさで、手術はできませんでした。
  • 検討した課題:抗がん剤(ジェムザール)で腫瘍マーカーはいったん改善しましたが、再び悪化して中止となり、次の抗がん剤までの合間に続けられる治療を検討しました。
  • 行った治療と経過:合間に樹状細胞ワクチン療法を始め、次の抗がん剤(TS-1)が腎盂腎炎のため中止となったあとも、ご本人の希望で樹状細胞ワクチン療法を単独で続けました。こぶし大だったがんは潰れて内部が壊死し、発症から14か月以降も腹痛はなく、ほぼ発症前と変わらない生活を送られています。

膵臓癌と診断された方は、膵臓癌の治療選択肢のページもご覧ください。

膵臓癌で抗がん剤を続けられなくなった方へ。
抗がん剤のあとにも、組み立てられる治療があります。

抗がん剤の合間や、そのあとに何ができるかを、一緒に考えませんか。
まずは、これまでの治療と現在の状況をお聞かせください。
初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。
ご相談と初診は無料です(2回目以降の診察は有料です)。

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    診断名

    膵体部がん ステージⅣb。腹痛を契機に診断され、手術の適応はありませんでした。

    治療の経過

    段階 内容
    診断・抗がん剤導入 強い腹痛から膵体部がんと診断。がんはこぶし大で、手術適応なし。ジェムザールを開始。
    治療調整 腫瘍マーカーは改善するも再び増悪しジェムザール中止。次治療の合間に樹状細胞ワクチン療法を開始。
    治療継続 次の抗がん剤TS-1は腎盂腎炎のため中止。ご本人の希望で樹状細胞ワクチン療法単独で継続。
    経過 発症から14か月以降も主症状の腹痛なく、食事摂取も良好。
    画像 こぶし大あった膵臓がんが潰れて、内部壊死となっている所見を確認(著明な縮小)。
    膵臓がんの経過画像
    治療の経過(画像所見)

    治療の考え方

    当グループでは、標準治療(抗がん剤)を土台としつつ、プラスアルファで免疫の働きで後押していきます。進行がんでも免疫の働きを強化するために、患者さまの状況に応じて複合的に免疫を改善させる独自のプロトコルSynerTri®(シナトリ/学術名 iCCI)で個別に免疫治療を設計します。

    本症例では、標準治療としての抗がん剤(ジェムザール・TS-1)に、免疫を活性化する〈アクセル〉として樹状細胞ワクチン療法を組み合わせています。

    治療期間・回数

    樹状細胞ワクチン療法は、1セット(7回)を1つのクール(治療単位)として実施します。本療法は、最初のクールを終えたあとも治療を継続される方が多くいらっしゃいます。本症例では、抗がん剤の中止後に樹状細胞ワクチン療法単独での継続となりました。

    費用

    当院の治療はすべて自費診療(保険適用外)です。費用は改定される場合があるため、最新の金額は料金表をご確認ください。なお、クール終了後に治療を継続される場合は、別途費用がかかります。

    副作用・リスク

    免疫療法(樹状細胞ワクチン療法)では副作用が認められることはほとんどありません。主な副作用は以下のとおりです。

    • 成分採血時:口の周り・手足のしびれ、倦怠感、吐き気(迷走神経反射)等
    • 細胞培養時:培養時の細菌等による汚染 など
    • ワクチン接種時:注射部位の発赤、皮疹、発熱

    院長から

    抗がん剤の合間や、抗がん剤を続けられなくなったあとにも、組み立てられる治療があると私たちは考えています。この方は、次の抗がん剤までの合間に樹状細胞ワクチン療法を始め、抗がん剤の中止後もご本人の希望で単独で続けました。治療を途切れさせなかったことが、こぶし大だったがんが潰れて壊死し、腹痛のない生活が続いている経過に寄与できた可能性があると考えています。

    ご自身の場合に何ができるかは、
    資料を見てからお答えします。

    画像と検査値を見ないと、はっきりしたことはお答えできません。まずは今の状況をお聞かせください。
    【ご相談の流れ】

    ① お電話(医師または看護師が対応)またはフォームで、現在の状況をうかがいます
    ② 初診で、医師が検査結果などの資料を確認し、標準治療を含む選択肢と当院での治療の適否をご説明します
    ③ 費用とリスクをご説明します
    ご相談と初診は無料です。2回目以降の診察は有料です。

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      よくある質問(FAQ)

      Q. 抗がん剤を副作用で中止しました。免疫療法だけで治療を続けられますか?

      続けられます。この症例は次の抗がん剤(TS-1)を腎盂腎炎のため中止し、ご本人の希望で樹状細胞ワクチン療法単独に切り替えました。免疫療法は副作用がほとんどないため、抗がん剤を続けられない方の選択肢になります。

      Q. こぶし大の膵臓がんでも縮小することはありますか?

      この症例では、こぶし大の膵臓がんが潰れて内部壊死となる著明な縮小を確認しました。ただし治療効果には個人差があり、同じ結果をお約束するものではありません。大きさよりも、全身状態と治療歴をもとに設計を考えます。

      Q. 強い腹痛がある状態でも治療を始められますか?

      始められます。この症例は強い腹痛を伴う状態から治療を始め、発症から14か月以降は腹痛なく、ほぼ発症前と変わらない生活を送られています。痛みの緩和と並行して治療を組み立てます。

      ご紹介したのは、一人の患者さまの経過です。
      そこから先は、診察でお話ししましょう。

      診断名や現在の治療が曖昧でも構いません。まずは現在の状況をお聞かせください。
      初診では、医師が資料を確認したうえで、選択肢・当院での治療の適否・費用とリスクをご説明します。(2回目以降の診察は有料です)

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        あわせて読みたい

        ※治療効果には個人差があり、すべての患者さまに同様の結果が得られるとは限りません。また、本症例で用いた治療には、国内の保険適応や大規模臨床試験で標準治療として確立されていないものも含まれます。実際の治療は、リスクとベネフィットを評価し、ご本人の同意のもとで設計します。

        矢﨑 雄一郎 医師

        監修:矢﨑 雄一郎 医師

        プレシジョンクリニック 東京院長/医療法人社団プレシジョンメディカルケア 理事長 | 専門分野:一般外科・消化器外科

        がんゲノム情報に基づく個別化医療と免疫療法を専門とし、標準治療と組み合わせた治療設計に取り組んでいます。著書『免疫力をあなどるな!』。

        詳しい経歴はこちら

        CATEGORY

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