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Pioneering Precision Oncology in Japan

膵臓がんステージ4の治療選択肢
KRAS変異・免疫療法・最新治療情報2026

膵臓がんの治療を考える医師

〜膵臓がんステージ4と診断された方・ご家族へ〜

膵臓がんステージ4や標準治療後の段階では、「もう治療法がないのか」「次に何ができるのか」という不安を抱える方が少なくありません。膵臓がんの多くにはKRAS変異が関与し、近年はRAS阻害薬などの新薬、免疫療法、腹膜播種への対応といった研究・開発が進んでいます。

プレシジョンクリニックグループでは、治療歴・遺伝子検査結果・全身状態をもとに、分子標的治療・腫瘍微小環境の改善・免疫療法の観点から、次に検討できる治療選択肢をご提案します。

6,000+
累積治療相談・実施件数
3院
東京・名古屋・神戸
90%+
膵臓がんにおける
KRAS変異の割合
Wall Street Journal 掲載
SynerTri® 登録商標
CUREUS 査読論文掲載
AACR 国際学会発表
このページでわかること

What is Pancreatic Cancer Stage 4

膵臓がんステージ4とは
どんな状態か

膵臓がんにおけるKRAS変異とDNA二重螺旋

膵臓がんで高頻度に認められるKRAS変異

膵臓がんは「沈黙の臓器」とも呼ばれ、初期症状がほとんどなく、診断時にすでに進行していることが多いがんです。ステージ4は肝臓・肺・腹膜などへの遠隔転移が確認された状態を指し、診断時の約80%が切除不能と判断されます。

膵管がんではKRAS遺伝子変異が高頻度に認められます。この変異により細胞増殖シグナルが過剰に活性化し、がん細胞の増殖に関わります。変異の「型」(G12D・G12V・G12R など)を知ることが、治験・RAS阻害薬・個別化医療の可能性を整理する第一歩になります。

約80%
診断時に切除不能
90%+
KRAS変異率
3〜5%
ステージ4の5年生存率
RAS変異がん専門外来で詳しく見る →

膵管がんの遺伝子変異プロファイル

膵管がん 遺伝子変異ランドスケープ(オンコプリント)

Takai E, et al. Scientific Reports. 2015;5:18425, Figure 3. CC BY 4.0. 改変なし。

膵臓がんの代表である膵管がんでは、KRAS(約90%)のほか、TP53(50〜75%)・CDKN2A(約40%)・SMAD4(約50%)の変異が見られます。またBRCA1/2変異(5〜7%)も一部に存在し、治療方針(プラチナ製剤・PARP阻害薬の選択など)に影響します。

これらの変異情報を遺伝子検査(エクソーム解析リキッドバイオプシー)で把握することで、個々の膵臓がんの「地図」を読み解くことができます。

用語集:KRAS変異とは →

Standard Treatment Options

標準治療の選択肢と
その限界

ステージ4膵臓がんの標準治療 殺細胞性抗がん剤

ステージ4の主な標準化学療法

現在の標準化学療法はFOLFIRINOX・GnP療法・オニバイド療法が中心です。これらは「殺細胞性」抗がん剤であり、がん細胞だけでなく正常細胞も攻撃するため、骨髄抑制・末梢神経障害・消化器症状などの副作用管理が重要になります。

一方、MSI-H陽性例では免疫チェックポイント阻害薬(ペムブロリズマブ)が保険適用となります。また遺伝子検査(CPS・TMB・HER2等)の結果によっては、さらに検討できる選択肢が広がる場合があります。

01 — 化学療法

FOLFIRINOX療法

オキサリプラチン・イリノテカン・フルオロウラシルの3剤併用。全身状態が良好な患者に用いられる標準1次治療。

用語集:FOLFIRINOX →
02 — 化学療法

ジェムザール+アブラキサン療法
(GnP療法)

ゲムシタビン+nab-パクリタキセルの2剤併用。全身状態や年齢、合併症、既治療歴を踏まえて選択されます。末梢神経障害や骨髄抑制などの副作用管理が重要です。

用語集:GnP療法 →
03 — 化学療法

オニバイド療法

一次治療後に増悪した場合の二次治療として用いられます。イリノテカンをリポソームで包み、5-FU/ロイコボリンと併用します。骨髄抑制や下痢などの副作用管理が重要です。

用語集:オニバイド療法 →
04 — 免疫・分子標的

免疫チェックポイント阻害薬・分子標的治療

MSI-H・HER2・BRCA変異などのバイオマーカー陽性例で選択肢になります。コンパニオン診断による適応確認が前提です。

免疫チェックポイント阻害薬 →

現在の標準治療の多くは「腫瘍の進行を遅らせる」ことを目標とした治療であり、ステージ4での根治は難しいとされています。標準治療に加えて、あるいはその後に何が検討できるかを知りたい方は、現在の遺伝子検査結果・治療歴をご持参のうえご相談ください。

Frequently Asked Questions

よくある質問

膵臓がんステージ4の患者さま・ご家族から実際に多く寄せられる質問にお答えします。

膵臓がんステージ4で長期に安定する人はいますか?
います。ただし個別症例であり、すべての方に同様の結果が得られるとは言えません。ステージ4膵臓がん(腹膜播種・多発転移を含む)で腫瘍が縮小し、長期間安定した経過をたどった症例はあります。症例の詳細は膵臓がんステージ4・腹膜播種消失症例膵臓がんステージ4の治療実績症例をご覧ください。治療効果には個人差があります。
膵臓がんステージ4の余命はどのくらいですか?
集団統計では、遠隔転移を有する膵臓がんの中央生存期間は標準化学療法で概ね8〜12ヶ月程度とされています。ただし「余命」は全身状態・変異の型・治療歴・栄養状態などによって個人差が大きく、統計値は個人の予後の予測には使えません。ゲノム情報・治療歴をもとに考えうる選択肢を一緒に整理することが、私たちにできることです。
膵臓がんが画像上で縮小・消失することはありますか?
あります。ただし統計的に一般化できる現象ではなく、どのような条件下で起きやすいかは確立していません。画像上で腫瘍が消失・著明縮小した症例は一部で報告されており、当グループの膵臓がんステージ4・腹膜播種消失症例も参考になります。治療効果には個人差があります。
膵臓がんステージ4とはどんな状態ですか?
ステージ4は、肝臓・肺・腹膜など離れた臓器・組織への遠隔転移が確認された状態です。転移の数・部位・全身状態によって治療の幅は異なります。まれに化学療法などで腫瘍が縮小し手術可能となる症例(コンバージョン手術)も報告されています。
膵臓がんステージ4の進行スピードはどのくらいですか?
膵臓がんは一般的に進行が速いがんですが、進行スピードには個人差があります。変異の型・治療の有無・腫瘍微小環境の状態などによって経過は変わります。症状が出た時点でしばしばすでに進行しているため「進行が速い」と印象されやすいですが、治療によって進行が止まっている例も存在します。
抗がん剤(FOLFIRINOX・GnP・オニバイド)が効かなくなった場合、次の選択肢はありますか?
選択肢は、遺伝子検査の結果とこれまでの治療歴によって変わります。KRAS変異の型・MSI状態・HER2・BRCAなどを確認することで、臨床試験、分子標的治療、個別化医療の検討余地が見つかる場合があります。当グループでは、ゲノム情報と免疫療法(樹状細胞ワクチン・免疫チェックポイント阻害薬)の組み合わせについて個別に整理しています。
腹膜播種や腹水がある膵臓がんでも相談できますか?
相談可能です。腹膜播種、腹水、腸閉塞リスク、栄養状態、痛み、既治療歴によって検討できる選択肢は変わります。詳しくは腹膜播種の治療相談・専門外来ページもご確認ください。まず現在の画像検査、血液検査、治療歴、遺伝子検査結果を確認し、標準治療・臨床試験・個別化医療の観点から整理します。
ダラクソンラシブやRAS阻害薬について相談できますか?
相談可能です。RAS阻害薬は変異型、がん種、治療ライン、治験状況によって適応や検討可能性が異なります。詳しくはRAS変異がん専門外来とKRAS/RAS阻害薬の相談ページをご確認ください。現時点で使用できる薬剤・治験・検査項目を確認するには、KRAS/RAS変異の型がわかる遺伝子検査結果が重要です。

Our Three Scientific Approaches

プレシジョンクリニックグループの
3つのアプローチ

プレシジョンメディシン 分子標的治療

変異情報を起点に治療選択肢を整理する

膵管がんではKRAS遺伝子変異が高頻度に認められます。当グループが目指すのは、この変異情報を起点に、分子標的治療・腫瘍微小環境への介入・免疫療法を統合して、検討可能な選択肢を医学的に整理することです。効果や副作用には個人差があるため、病状・治療歴・検査結果を確認したうえで慎重に検討します。

最終的には3つのアプローチをゲノム解析の結果に基づいて組み合わせます。標準治療との並行・順次・補完といった関係性も、個別の状況に応じて設計します。

01
🧬

分子標的治療

Molecular Targeted Therapy

KRAS変異の型・CPS/TPSスコア・MMR・HER2などの分子情報に基づき、薬剤選択・免疫療法適応・ワクチン抗原設計の手がかりを得ます。エクソーム解析および各種リキッドバイオプシーを個別に実施します。

RAS変異がん専門外来 →
02
🔬

腫瘍微小環境(TME)改善

Tumor Microenvironment

がんは自らの周囲に免疫が働けない環境(TME)を作り出します。当グループ独自の解析のもとで処方する薬物療法により、腫瘍微小環境を整えることを目指します。

TME解説コラム →
03
💉

免疫療法

Cancer Immunotherapy

免疫チェックポイント阻害薬と樹状細胞ワクチン療法(腫瘍関連抗原+ネオアンチゲン)の2本立てで、自己の免疫でがんを攻撃できる体をつくることを目指します。

樹状細胞ワクチン療法 →
ネオアンチゲンとは →
SynerTri®(複合がん免疫療法)とは →

3つのアプローチはそれぞれがとても重要です。「ゲノム解析で判明した変異の型と免疫・TMEプロファイルをもとに、どのような治療の組み合わせが考えうるか」をチームで整理、ご提案いたします。

Pancreatic Cancer Precision Medicine Team

膵臓がん プレシジョンメディシンチーム

開院以来、ステージ4の膵臓がん治療に力を入れてきた専門医チームです。消化器(肝胆膵)内科・外科、薬物療法、免疫療法、ゲノム解析の視点を持ち寄り、標準治療後に検討すべき選択肢をご提案いたします。

矢﨑雄一郎 膵臓がん免疫療法を担当する医師
矢﨑 雄一郎
免疫療法・研究開発
明星智洋医師
明星 智洋
分子標的治療・腫瘍内科
岡崎能久医師
岡崎 能久
免疫療法・消化器内科
高橋豊医師
高橋 豊
肝胆膵治療・消化器外科

Treatment Results

膵臓がん 治療実績・症例

当グループの膵臓がん症例の一部をご紹介します。治療効果には個人差があります。

矢﨑雄一郎 膵臓がん個別化医療を担当する院長

Director's Message

矢﨑 雄一郎
医療法人社団プレシジョンメディカルケア 代表

「もう打つ手がない」——私たちは、それでもあきらめない治療の開発に取り組んできました。

膵臓がんは確かに難治性のがんです。KRAS変異による複雑な分子メカニズム、免疫を排除する腫瘍微小環境、早期発見の難しさ。これらは科学的な事実です。

一方で、私が20年以上の臨床で目撃してきたことがあります。適切な治療の組み合わせと適切なタイミングでゲノム情報・免疫療法・腫瘍微小環境への介入を統合したとき——私たちが追い求めてきたプレシジョンメディシンで——予想を超えた経過をたどる患者さまは確かに存在する、ということです。

今からでもあきらめない。まず、現在の遺伝子検査結果と治療歴を教えてください。そこから私たちとの治療は始まります。

How to Consult

ご相談の流れ

膵臓がんについて、初めての方でも相談しやすいよう、4つのステップで進めます。ステージ4・標準治療後・腹膜播種・KRAS/RAS変異のいずれの段階でもご利用いただけます。

01

相談フォームから連絡する

相談フォームに、診断名・現在の治療状況・相談したい内容をご入力ください。

02

治療歴と検査情報を整理する

画像検査・病理診断・腫瘍マーカー・遺伝子検査・これまでの抗がん剤治療歴を確認します。

03

確認すべき選択肢を整理する

標準治療、臨床試験、分子標的治療、免疫療法、支持療法の観点から、主治医と確認すべき論点を整理します。

04

担当者より折り返し連絡する

ご入力内容を確認したうえで、担当者より折り返しご連絡します。

あなたに合った膵臓がん治療をお探しの方へ

プレシジョンクリニックでは、膵臓がん専門の外科医・内科医・がん薬物療法医・ゲノム解析に精通した医師がチームを組み、KRASをはじめとする遺伝子変異の解析に基づいて、お一人おひとりに合った膵臓がんの個別化医療をご提案しています。標準治療に加えて検討できる選択肢をお探しの方は、お気軽にお問い合わせください。

監修:矢﨑雄一郎 最終更新:2026年6月13日 本ページは医療広告ガイドラインを踏まえて内容を確認しています